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【10問10答】SRE 山崎 / ユーザーに近い環境が自身を成長させている。“リアルな声”が新たな挑戦の原動力に

こんにちは!採用チームの古賀です。

さて今回は、サービスの安定稼働を支えるRE部 プロダクトSRE課 山崎のインタビューです💪✨

入社して驚いたことや、ヌーラボで働く中でSREとしてどのような挑戦・キャリアアップができているかなど、いろいろな角度で話を聞くことができました😊

最後まで読んでいただけると嬉しいです!


名前:山崎 毅(やまさき つよし)
入社年月:2017年3月
所属部署:RE部 プロダクトSRE課


1.これまでのキャリアについて教えてください

小学校から高校までは福岡で過ごし、岡山県の大学に進学しました。幼い頃から情報通信の分野に憧れがあり、新設された情報系学部の一期生として入学しました。

当時インターネット業界が急成長しており、サイバーエージェントや楽天、さくらインターネットなどの企業が次々と誕生していました。そんな時代の空気に触発され、「自分たちでも何か面白いことができないか」と友人たちと語り合っていました。

転機となったのは、独立起業を支援する雑誌「アントレ」で目にした記事でした。15歳でレンタルサーバー会社を起業した方の記事に衝撃を受け、「中学生にできるなら自分たちにもできるはず」という思いが芽生えました。実際にその企業を訪問し、これが起業への第一歩となり、結果的に「新卒」という一般的なキャリアパスを経験せずに、転職という道を選ぶ流れとなりました。

詳しい経緯や、その後のキャリアについては過去のヌーラボブログで紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。

学生時代にインターンで得た経験を元にWeb会社を起業。Backlogの縁の下の力持ち SREの山崎さんのお話 #ヌーラバーになりませんか | 株式会社ヌーラボ(Nulab inc.)
ヌーラボのインタビュー企画第16弾!今日はSREとしてBacklogのインフラを支えながら福岡移住も叶えた山崎さんの話を聞いてみたいと思います。
https://nulab.com/ja/blog/nulab/why-be-a-nulaber-interview-yamasaki/

〜 ちょっと余談 〜

情報通信分野への興味は、小学生の頃に視聴したTBSのドラマ「空と海をこえて」がきっかけでした。パソコン通信を通じた遠隔地とのリアルタイムコミュニケーションに強く心を惹かれました。その後、中学生時代に夢中で観ていたNHKスペシャル「電子立国 日本の自叙伝」も、現在のキャリアを形成する上で大きな影響を受けました。実際の仕事では、データセンターでのサーバー・ネットワーク機器の設置や環境構築、電力配分の最適化など、多くの挑戦がありました。苦労も多かったですが、非常に面白い世界で、興味深い経験となりました。


2.ヌーラボに入社を決めた理由は何ですか?

一番の決め手は、社員のワークライフバランスでした。

当時のコーポレートサイトで、RE部長の松浦さんが週末にキャンプを楽しんでいるという記述を目にし、強く印象に残りました。それまでの私は、毎日のように終電で帰宅し、休日も気が休まることがない生活を送っていたので、「ヌーラボは休日を大切にし、仕事とプライベートをしっかり分けている会社なのだ」と感銘を受けました。

また、当時からブログ記事などのアウトプットが豊富だったので、事前に会社やメンバーのことを深く知ることができた点は良かったですね。

面接では、技術に関する深い話ができたことが印象的でした。自分に不足しているスキルもありましたが、これまでの経験を詳しく聞いてもらい、しっかりと話すことができました。趣味の話で盛り上がる場面もあり、仕事以外の面でも自分のことを知ってもらえたのは良かったと思います。

実際に入社してみると、18時過ぎにはほとんどの社員が帰宅し、オフィスが静かになっていくのを目の当たりにして衝撃を受けました(当時はみなオフィスに出社していました)。この環境の変化はとても大きく、妻からも「表情が明るくなった」と言われるほどでした。


3.現在の業務内容について教えてください

Product SREの中でもWeb Operationというチームに所属し、Backlogのサービス信頼性の改善やコスト最適化、コンピューティングリソースの最適化などに取り組んでいます。これらの取り組みは、AWS Well-ArchitectedとしてAWSが公開しているベストプラクティスに沿ってBacklogのアーキテクチャを最適化しようというものです。

Backlogの歴史は長く、初期に設計された古い構成が残っている箇所があります。そのような古い構成を改善しつつ、年々進化するAWSのリソースを必要に応じて選択し、性能やコスト面の効率化や最適化に取り組んでいます。最近ではFinOpsに注目し、SREに留まらず組織全体でコスト最適化に取り組む活動も行っています。


4.Product SREとして業務を行う中でのやりがいを教えてください 

チームで取り組んだ改善や最適化の結果がデータとして可視化されることにやりがいを感じます。ユーザー数や契約数の増加に伴うコンピューティングリソースの改善や、性能を劣化させることなく支出を抑えるようなコスト最適化の結果が、データとして可視化されます。このような取り組みの結果が明確に評価できる仕組みづくりも含めて、やりがいに繋がっていると思います。

「Backlogのユーザー数や契約数が右肩上がりに増えているのに、なぜ支出の増加は緩やかなのか(あるいは減少するのか)」という質問を社内外から受けることがあります。そのような問い合わせは、まさに様々な取組の成果を実感できる瞬間です。

また、Backlogはユーザー数が多くその幅も広いので、社外で「Backlog使いやすくなったよね」「性能が良くて気に入っている」などと直接言っていただいたり、たまたま聞こえてくるということも多々あります。自分が関わっているプロダクトの評判を実際のユーザーから聞くことができる点も、やりがいのひとつですね。


5.ヌーラボに入社して7年、SREとしてどのような挑戦やキャリアアップができていますか?

ヌーラボでの経験を通じて、エンドユーザーを中心に据えた思考力、自発的な問題発見・解決能力が身についたと感じます。

ヌーラボ以前はSIerとして、要件定義や課題管理、顧客との打ち合わせ、外注管理、機器の見積もり・発注、インフラ構築、時にはコーディング...と幅広く対応していました。また1案件が終わるとお客様との関係も終わり、次の案件へ移るという繰り返しでした。その中で「社内稟議を通すための構成や設計」を優先することがあり、「エンドユーザーの利益になるのか?」という視点が欠けていた時もあったように思います。

ヌーラボに入社してからは自分が本当にやりたかった領域に特化し、サービスの信頼性や安定性の改善を行う上で、「誰のためのサービスか」を強く意識するようになりました。ユーザーからのフィードバックや、SNSにあがっているBacklogに対する意見など、色々な情報をじっくり考察し、改善策を立案し、解決に結びつけるというループを繰り返しているので、自ら課題を発見し、解決策を提案・実行する能力が身についたと感じています。

また、幅広いユーザー層に対応するため、考える視点や質が大きく変わり、より多角的な思考ができるようになったとも思っています。


6.開発・運用改善における課題はありますか?

Backlogのインフラには、初期設計時の古い構成が残存しており、これが運用上の課題となっています。特に「サービスクラスタ」と呼ばれる複数のクラスターで構成されているBacklogにおいて、初期に構築されたクラスターは当時のAWSの制約などの理由で、他のクラスターとは一部異なる構成になっています。これにより、メンテナンス時に手順を分けたり、設定を別々に管理したりする必要が生じています。

手間をかければメンテナンスはできるのですが、運用コスト増加やAWS Well-Architectedに沿っていないなどの課題があります。しかし、構成変更はBacklogユーザー全体に影響を及ぼす可能性があるため、容易には実施できません。ユーザーへの影響を最小限に抑えつつ、効果的な改善を行うためには、綿密な準備と慎重な実装が求められます。

なので、SREチームでは「自ら課題を発見し、解決策を考案し、実行に移す」「単に目の前の技術的負債に対処するだけでなく、より広い視野で潜在的な問題を見出す」「プロダクトや部署の垣根を越えて横断的にコミュニケーションを取る」などの姿勢を大切にしており、そのようなことを体現できる方と一緒に働きたいと考えています。


7.仕事をするうえで心がけていることを教えてください

■ タスクを手元で溜め込まないこと

属人化をなくす取り組みをつづけてきた結果、自分にしかできない仕事(手順や考え方が共有されていないもの)というものはほぼなくなりました。タスクが増えてきた際には、Backlogを活用してタスクを分解し、適度な粒度でチームメンバーに分配するようにしています。

■ 「知ったふり」をしないこと

技術の進歩は非常に速く、情報が溢れる中で、全てを把握することは困難です。そのため、知識が追いついていないこと、知らないこと、わからないことがあれば、素直に質問するようにしています。幸い、社内には様々な分野のエキスパートがおり、質問すれば適切な書籍やドキュメントを紹介してくれます。

■ 情報のアンテナを張ること

X(Twitter)、Zenn、Qiita、各社のテックブログ、connpass、doorkeeperなど、様々なプラットフォームを通じて幅広い情報に触れるようにしています。ただし、情報の海に溺れるとストレスを感じてしまうので、適量が大事です。気になった話題や業務に関連しそうな話題を適量(ここが大事!)にインプットし、知識の幅を広げるようにしています。


8.Product SREチームで働く中で感じる良さはありますか?

まず、チームメンバーそれぞれが異なるタスクやプロジェクトに携わっていても「サービスの信頼性を改善する」という共通の目標・視点を持って業務に取り組んでいます。曖昧な議論を避け、目的・期限・優先度などを明確に整理して進めるという姿勢を徹底しているので、方向性を一致させ効率的に進められる点がチームの強みだと思っています。

また、課題に対して「自ら手を動かして解決しよう!」という気質のメンバーが多いため、この意欲や行動力がチーム全体の推進力となっています。さらに、チームの多様性も大きな強みです。メンバーそれぞれがバックグラウンドや得意分野が異なるため、互いに質問や相談をし合い、知識を補完し合うことができています。

毎日の朝会では業務の確認だけでなく、時には雑談したり、困っていることがあればサポートし合ったり、フランクに話し合える雰囲気です。


9.仕事終わりや休日は何をして過ごしていますか?

2023年5月ごろから生成AI技術に夢中になっており、自分用の生成AIチャットボットを作ったりしています。AWSの最新情報を自動で拾って翻訳・要約してくれるチャットボットがあるのですが、それを自身の趣味に応用し、海外のニュースサイトを翻訳・要約してSlackでお知らせしてくれるチャットボットを作りました。そして学んだことをQiitanoteに投稿しています。

休日は、DAZNでF1レースを観戦しています。近年は年間24戦もあるので、シーズン中はほぼ毎週のように生中継を観ています。ヨーロッパやアジア圏のレースは時差が少ないので良いのですが、北米や南米のレースは日本時間の深夜や早朝に中継があるので集中力の維持が大変です。

自分で運転することも好きなので、たまにはゴーカートのサーキットに行って走ろうかなと思っています。(過去にはゴーカートの24時間レースに出場したこともあります)

最近は投稿できていませんが、数年前まではYoutubeに動画を投稿したりもしていました。

↑ SNSで使用しているヘルメットのアイコンは、このヘルメットを画像化したものです。


10.これからヌーラボでどんなことを実現していきたいですか?

自身のキャリアとしては、Backlogを構成するアーキテクチャやAWSサービスにまだまだ知識が追いついていないものが多くあるので、それらの知見を深めていきたいです。

SREとして実現したいことは、Backlogのメール配信システムの強化です。Backlogは、画面上の操作でタスクを登録したりドキュメントを書くことができるサービスですが、実は「メールと連携した機能」がよく利用されています。メールを使った課題登録やコメント登録、更新通知など月間数百万通のメールを安定して、かつスパムと誤判定されないように配信する仕組みを整えていきたいと思っています。

現在Backlogのユーザー数は133万人*ですが、200万人になっても耐えうる強いシステムを目指していきます。  *有料ユーザー数(2024年6月時点)


以上、プロダクトSRE課 山崎のインタビューでした!

ヌーラボでの挑戦に興味を持たれた方は、ぜひ求人情報をチェックしてみてください!

次回の10問10答もお楽しみに😊


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この記事はヌーラバー真夏のブログリレー2024の10日目の記事です。 こんにちは。SRE課Platform
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