What we do
100人規模の総合計画を考えるワークショップから個々の団体の子連れの人も参加するミーティングまで幅広い現場のファシリテーションを行っています。
市長への提言と条例改正の動きづくりから、県境や市町村域を越えて起こる課題への対応、官民の縦割りやセクターの壁を越えた議論の場の開催など、様々な形での政策提言に取り組んでいます。
今、日本の社会は「政府(行政・官)」と「企業(産業界)」の2つのセクターを中心に動いています。でも、本当はそのどちらでもなく、どちらでもある「市民(国民・生活者)」によるセクターがあるはずです。政府の論理、企業の論理ではなく、生活者としての幸せ、家族や友達や近所の人や職場の仲間など、そうした日々の営みの中で本当に大切にしたいことは何か、その目線で嫌なこと、実現したいことを提案し、ある組織論理ではなく部分で考えることが社会にはもっと必要ではないでしょうか。僕らはその「市民」によるセクターの確立、市民の声が世の中でもっともっと生かされる社会を目指しています。
地域の現場は、山間地の集落でがんばる町内会長さんや貧困の課題に取り組むNPOの職員、障害を持つ方に寄り添って支えるボランティアの方など、たくさんの市民の力で支えられています。僕らは、そうした人たちの尊敬できる取り組みを支援させていただくとともに、そうした人たちと、よりよい地域のために日々汗を流す行政職員さんや議員の方、自分の町のために頑張る中小企業の経営者の方など、幅広い人たちを結びつけ、時には提言し、また一緒になってプロジェクトを起こして関わりながら、まちづくりに取り組んでいます。
Why we do
岡山は中山間地域と呼ばれる場所が面積の約7割を占めています。そこには交通や医療など、様々な課題があります。
地域の課題解決には多くの方の協力・連携による協働の取り組みが不可欠。その場づくりもしています。
社会には、これまでの常識や小さくも確実な変化の中で生まれてくる課題があります。少数派、またはこれまでの常識と逆の意見となるそれらの課題に苦しむ人や事に気がつき、解決の為に行動を起こす人がいます。それが市民活動やNPOであり、その当事者だからできる行動こそ市民の力だとも私達は考えています。しかし、状況や環境、取り組み方法も千差万別、またスキルや資源も足りていない状況の中で行動を起こす市民活動には、様々なものが不足しています。それを補い、支えることが私たちの仕事です。市民には、「選挙」で自分たちの代表を選び、「納税」で地域のオーナーシップを発揮することとあわせて、「参加」することで自らよい地域をつくっていく権利があります。そうして、よりよい社会づくりに市民がそれぞれが行動し、それをもっと社会が認めていくことが、時に権力の暴走を止め、バランスのとれた豊かな社会をつくると信じています。
How we do
スタッフミーティングの様子。事務所は商店街の中の建物に。また地域連携センターでは岡山市役所内にも協働のコーディネーターとして職員を配置しています。
管理運営を行う「ゆうあいセンター」はオープンなスペースがあり、毎日、多くの活動団体の方々が訪れます。
僕たちは常勤理事~アルバイトのスタッフまで様々な働き方の30名のスタッフが3つのチームに分かれて活動しています。
1つ目のチームはNPO事務支援センターです。NPOや社会事業家の個別支援を行うチームです。具体的にはバックオフィス、経理や事務の支援や経営相談等を行っています。
訪問相談や事務の代行サービス、各種セミナーのほか、NPO法人の事務に関する全国初の検定試験を開発し、現在、全国展開を行っています。(2016年1月時点で27都道府県で開催または開催予定)
2つ目のチームは地域連携センターです。行政機関や企業、学校等、地域に存在する様々な組織とNPOや地縁組織をつなぎコレクティブインパクトを生み出すチームです。
行政機関や議員の方向けの研修や政策提言、条例などの制度設計の支援、CSRに関する勉強会、官民混合によるプロジェクトチームによる取り組みの事務局等、様々な仕組みづくりに取り組んでいます。
3つ目のチームは社会参加の拡大を目指すチームです。このチームは「ゆうあいセンター」という岡山県が設置した施設の指定管理者として運営に取り組んでいます。
この施設では特に県民の社会参加、ボランティアの促進に力点を置き、小学生~定年退職後の方までそれぞれの年代に合わせたプログラムを展開しています。具体的には大学ボランティアセンターのネットワークづくりや高校生のソーシャルアワードの開催、小学校へのボランティア先生派遣等の若者支援や定年退職後の社会活動へのマッチングなどにも取り組んでいます。