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長期インターン体験記「フラットな関係のなか、みんなと作り上げるだっぴ」

大学を1年休学して、だっぴにインターンした和泉克軌さん(写真右)。
どんな1年だったのか、振り返りインタビューをまとめました。

教育に携わる道

「必ずしも教育に関わるのが教員だけじゃないんじゃないか」

学生時代は教員を目指しており、教育に関わる仕事は教員に限ると思っていましたが、同時にそれ以外の道もあるのではという疑問も抱えていました。教員以外で教育に関わる仕事を考えた時、思い浮かんだのがだっぴでした。

本当のだっぴ

学生時代は、鳥取でだっぴに参加していました。活動内容は、岡山で開催されていたような中高生を対象としたものとは少し異なったもの。対象は大学生で、主に大学生と地域の魅力的な大人を繋ぐものでした。

「大切にしたい部分とかは一致してるのか」

岡山から離れているため、自分たちがやっているだっぴに対して不安を持っていました。学生時代は、鳥取から岡山のだっぴに参加することも。実際に参加する中で、多少の違和感がありました。
だからこそ、実際に岡山に行って本当のだっぴを知ることを決めたんです。

大学4年生の春に休学。
岡山に来てからは、インターン生としてだっぴで活動に参加するようになりました。インターンの目標は、鳥取で中高生向けのだっぴが開催できるようになること。そのためには、だっぴの全てを知る必要がありました。職員さんと同じ目線に立ったり、同じ動きをしたり。初めは行動を共にするところから、最終的には中高生だっぴなどをコーディネートするところまで担わせてもらいました。

「大学生と一緒に作っていく」

大人や学校の先生方と関わることが多いのかな、とインターン前は思っていましたが、実は最も多く関わりをもったのは大学生。インターン生ではあるけど、自分自身も一応大学生なので、初めはどうコミュニケーションを取ったらいいのか迷いました。

とはいえ、だっぴはそもそもフラットな場を大切にしていることもあり、立場の差を強く意識することはなかったように思います。

一年間のインターンを通して印象に残っているのは、大学生と一緒につくっていくという感覚を持てたこと。だっぴに関わってくれている大学生と繰り返し話して、そして本当にたくさんの大学生との出会いがありました。

だっぴはゴールではない

インターンを終え復学し、実際に鳥取で初めての高校生だっぴを実施。インターン開始前に掲げていた目標は達成できたものの、「その先」があることをこの時に知りました。

「だっぴをすることがゴールではないんだなって」

だっぴというイベントをこの先どのように地域に繋げていくかを考えてデザインしていかなければならない。もっと工夫できることや仕掛けを加えていった方がいいなと感じました。この想いは、今いる場所に留まらず、次のステップを目指していくモチベーションにもなっています。

まさにフラットな大人

だっぴ50×50と中高生だっぴ、それぞれに参加してくださる大人は少し違うな、と思っていて。中高生だっぴの大人は、目線が同じような方が多い印象です。中高生とのコミュニケーションを一緒に探りながら一つの場をつくっていく感覚。

だっぴ50×50の大人との関わりは、どちらかというと一対一で喋るような感覚でした。印象に残っている大人は、若者目線の人。自分自身も楽しみながらだっぴに関わってくれている感じがすごくいいなと思いました。大人の立場から何かを届けてあげたいという気持ちよりも、立場関係なく一人の人として話していた人。だっぴに関わっている大人には、こういう人が多いように思います。

自分にとって、だっぴとは

理想の社会のような感覚は少しあります。理想っていうのは、年齢関係なく、やりたいで溢れてる社会。この2つは個人的にやっぱり魅力的に感じます。「こういう社会もあるんだよ」というのをだっぴを通して見ることができました。

自分と似たような人と話すことに良さはあるけれども、やっぱり年上の人と話す方が良いこともある。とはいえ、年上の人と話すとなると、かしこまった形になりがち。だからこそ、たまたま知り合って話して、仲良くなった人が実は自分よりもずっと年上のお偉いさんだった、みたいな。そういう感覚がいいなと思っています。その方が自由度も高いし、思いも寄らない話もできたりする。


このいい意味でフラットな価値観を、今度は伝える側に回っていくというか。スタンダードになっていったらいいなって思います。

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