エンジニアのための大人の寺子屋でありたい。

より多くのエンジニアが活躍できるよう、大人の寺子屋みたいなのができたらいいですよね。

代表取締役・江間有記

2012年に叔父が経営する同社にエンジニアとして入社。2018年に同社代表に就任。趣味はお酒や競馬（補足：アニマルセラピーも兼ねてます！(笑)。お酒でリラックスしながら、競馬新聞を見て予想を立てるのが楽しみです。

Q：代表が苦労したことは？

代表になった直後に大ピンチ。周囲からの助けで信頼関係を実感

いま思い出せば代表になってから最初の数ヵ月が最も苦労した時期ですね。これを説明するには代表になった経緯から話す必要があるのですが…。

わたしがいちエンジニアとして当社に勤めていたころ、当時の代表である叔父が突然亡くなってしまったんです。

そこでわたしが代表を引き継ぐこととなったのですが、いままで経営を学んでこなかった人間がいきなり会社の運営を行うわけですから、それは前途多難なわけです。

進行中のプロジェクトやこれから始まるプロジェクトの把握に加え、月次・年次で行う手続きや事務的な業務、ガバンスやその他諸々と、叔父の使用していたPCを片っぱしから確認し、資料を探しては読み込んで覚えるの繰り返しです。

毎日業務後にオフィスに戻り、静寂の中で1人、ただただ作業と格闘すること数ヶ月。

一時期は過労気味で体調も崩しました。

「請求書送ってもらえる？」「見積書欲しいんだけど」とお客様から言われても、これまで先代がどのようにしてきたか一切不明の状態。

しかし、周囲の助けがあったからどうにか乗り越えることはできました。お取引先の代表や担当の方たちが「困ったときはお互い様だから」と、分からないことは何でも教えてくれました。

また、当社の社員も「できるだけ社長に負担を掛けないように」と思ってくれたのでしょう。自分たちの判断でできる仕事は、社内で話し合って進めてくれました。当社は社会や人との関係を大切することによって成長してきた会社なのですが、それを実感する出来事でしたね。

Q：代表が嬉しくなるときは？

日本事務処理サービスにいることを誇りに思う瞬間がある。

断トツ社員の活躍を目の当たりにする瞬間ですね。

エンジニアの仕事は、知識やITスキルはもちろん大切ですが、経験もかなり重要。そのため入社間もないときは戦力にならないことがほとんど。そのような社員がWEBシステム開発や基幹システムの運用の仕事を1年、2年と経ていくうちに、お客様から

「次のプロジェクトも御社の〇〇さんに来てもらいたい」と評価してもらったり

「御社は丁寧迅速に対応いただけるので助かっています」と褒めてもらったりすることがあります。

この時が日本事務処理サービスを一番誇りに思える瞬間。

例えば、海外で活躍する日本のスポーツ選手を誇りに思う、みたいなのと同じ感情なのでしょうかね。代表のわたしが言うのも変なのかもしれませんが、「日本事務処理サービスの一員でよかったな」と思えるんですよね。

代表としての仕事もだいぶ慣れ、今後のやりたいことも見定まってきたのでこれからいろいろ楽しみです。

Q：今後実現したいことは？

エンジニアが真価を示すにはヒューマンスキルを磨くべし

エンジニアは知識やITスキルがあればできる仕事ではないと先に話しましたが、経験のほかにヒューマンスキルも必要です。

これは実務経験者でも勘違いをしている人がいるのですが、ヒューマンスキルなくして市場価値の高いエンジニアにはなれません。現場には細かなネゴシエーションやプレゼンテーションの機会が多くあり、自分の意見を正確に伝えたり、主張したりするにはこのスキルを磨く必要があります。また、エンジニアはお客様の会社に常駐することも多いわけですから、直接仕事と関わらなくても良好な人間関係を築くことも重要です。そこでも役立つのはやはりヒューマンスキルです。

豊富な知識や高いITスキル、そしてアイデアもあるが、コミュニケーションを怠って、あるいはないがしろにして過小評価されているエンジニアはいます。これはIT業界にとっての損失です。そのため、ヒューマンスキルも身に付けられる「大人の寺子屋」のような学びの場を提供できればと考えています。

少し先のことになるとは思いますが、いつか実現させる予定です。