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CTOが語る事業グロース元年の展望

4期目を迎えたカクトク。

「今期はシンプルに、サービスをマーケットフィットさせてユーザに届けるだけですね。グロースさせる年です」という言葉にもあらわれるとおり、フルアクセルで進もうとしています。

そのタイミングだからこそ求めている人材像のこと、ジョインした人材が活躍できる社内の雰囲気のこと、市場の状況についてまで、弊社CTOの仙石祐に聞きました。


「フリーランス」や「営業職」の今とこれから

ーー「カクトク」が取り組んでいる「フリーランス」という在り方・働き方を、仙石さんはどういうふうに考えていますか?

僕自身がプログラマであることもあり、身近な選択肢のひとつとして考えています。

一般的な話をすると、ここ数年でフリーランスという働き方についての法制度が整備されてきていると感じます。

企業もフリーランスの活用を前向きに捉えているように思います。

総じて、ポジティブな流れになってきていますね。

こうした環境下、キャリアの選択肢としてフリーランスや副業という働き方をする人は増えていくと考えています。


ここで立ち止まって考えるべきいくつかの課題があります。

まず、フリーランスが社会的信用を得づらいという課題です。

よく知られているのが、公務員や正社員に比べてローンの審査を通りづらいという話です。

業界各社の働きもあり改善の兆しは見られます。


つぎに、企業がフリーランスの活用に慣れていないという課題です。

おおきな流れとしてフリーランスの活躍の場は増えると考えられますが、

その裏返しとしてスキームがない、ノウハウがないといった混乱は見られるかと思います。


弊社サービスの「カクトク」はプラットフォームとして、フリーランスと企業の双方をサポートする立場にあるので、このあたりの課題は価値提供のチャンスと捉えています。


ーーフリーランスとして働く人が増えているということは、そういう市場が伸びているということですが、このままフリーランス社会のようなものが来ると思いますか?

直近3年で考えると「一般化はしないが、確実に定着していく」という感触です。

前提として、フリーランスという働き方にフィットする人としない人がいます。

これは個人のビジネスの能力と必ずしも相関しません。

あくまで別のスキルやタイプとして捉えたほうがいいかと思います。


また、「働き方」というものは人生の大きなウェイトを占め、

個人の選択に依拠する、外部からの圧力を受けにくい部分ですので、

短期での急激な変化は起こりづらいと考えます。


これらを理由に、直近では、フリーランス社会は到来しないと予想しています。

逆に弊社としては、徐々に増えていくフリーランスの方々のニーズを見定めて、

自社の競争優位を確実に築いていくことができるのでポジティブに考えています。


ーー営業職についてはどうですか?

短期では、営業職についても大きな変化は起きないと考えます。

日本全体というマクロで見ると、日本語という参入障壁があり、海外からの参入が必ずしも活発ではありません。

日本のビジネス環境自体が外部環境の変化の影響を受けづらい一因と考えられます。

なので、SaaSの導入などによる限定的な業務改善が非連続に起きる程度だろうと捉えています。


しかしもう少し長い10年スパンでは話が変わります。

オリンピック以降からマクロ経済は落ち込み、人口減少にともなう労働人口の減少により、

日本社会全体がリソースの最適な配分を迫られることになります。

徐々にしかしある日突然にゲームのルールが変わったことに気づくティッピングポイントがやってきます。


「カクトク」はプラットフォームとしてのあり方を議論していますが、長期的には、営業職にも企業にもセイフティーネットとしての役割を持ちうると考えています。


ーーそうした近年の社会の動きに対してカクトクはどんなことをしていきますか?

まず「営業職のフリーランス」で、一番のプラットフォームになります。

二番三番では社会へのインパクトもなにもないですから。

そのためにはユーザーのことを考え抜いて、囲い込みではなく、使いたい、と選択されるサービスにならなければなりません。


まず「営業職のフリーランス」の、「仕事がなくなるかも」という不安を軽減すること。

これを出発点とし、「実力を試したい」「成果を出したい」という欲求を叶えます。

「カクトク」を使えば案件が見つかる、「カクトク」を使うと成果を出しやすくなる。

そういったサービスを目指します。


企業には、「いいサービス、いいモノをつくると売れる」という安心を届けたいです。

旧来の押し売りではなく、洗練されたプロの営業職がきちんと消費者に届ける。

しかもリードタイムなしにそうした営業職のチームが組める。

そんなサービスにしたいですね。


仙石さんという人のこと

ーープログラマでいらっしゃいますが、フリーランスや営業といった社会の動向についても詳しく見ていらっしゃいますね。

もともと興味があり、大学も商学部でマクロ経済や証券の学習をしていました。

むしろコンピュータに関する興味があとです。だからですかね。

プログラミングについては独学とOJTです。

大阪の開発会社で受託開発やソーシャルゲームの開発をしていました。

東京に出てきて、いくつかの会社のプログラマとして勤めて、新規事業開発や採用を行っていました。


ーーカクトクとの出会いはどのようなものだったんですか?

知り合いのハロウィンイベントで、代表の満田と知り合いました。

Laravelについて相談を受けたのが始まりです。

もともと人材業界にいたので、肌感として事業の筋が良いなと思いました。

業界の伸びしろがありますし、ネガティブな法規制もない状況なので。


ITサービスとしてのカクトク

ーープログラマとしてカクトクの開発を行っていて、やりがいや大変なことはなんですか?

プログラマとしてというわけでもないですが、

ユーザーの求めているものが分からないことですね。答えが簡単に出ないのです。

ユーザーも答えを持っていませんし、業界的にも方法論が体系化されているわけではないので。

一番ユーザーとの接点を持っている営業やCSからヒアリングをし、ヒットを狙ってあれこれ試しているのが現状です。

こつこつ農業のように続けているといいプロダクトになると思いますし、もっとマーケットフィットすると思います。


ーーそのような環境の中で働くとしたら、どんなプログラマがフィットしそうですか?

自分で要件を作れる人、サービス感度の高い人ですね。

「ふつうこういう機能があるよね」とピンとくる人、といえばいいでしょうか。

フェーズ的にも、ゴリゴリのプログラマというよりは、ビズとのやり取りが積極的にできる人がいいかと思います。

会社のシステムではLaravelを使っていて、Laravel JP Conference のスポンサーもしています。

いわゆるモダンな開発環境をなんとかキープしているので、開発のストレスはあまり大きくないかと思います。


カクトク株式会社のこと

ーー仙石さんの目から見て、どんな会社ですか?

経歴やバックグラウンドが多様で、いろいろな人がいるなという印象です。

年齢層はスタートアップ界隈の平均よりは上の32歳前後ですね。

社長は若いですが。

雰囲気はある意味落ち着いているかと思います。

基本的に成果で管理する主義の会社で、プロセスは任せています。

なので成果さえ出ていたらリモートワークもOKですし、時短勤務の社員もいます。

「一緒に汗をながしてうまい酒を...」という人よりは、淡々と仕事をしたい人向けかな。

もちろんみんなでご飯に行くこともありますよ。


ただ、これは個人で仕事が完結することを意味しません。

OKRを採用していることもあり、むしろチームで目標を追うことが多いです。

そのなかで自分がどういうバリューを発揮できるか、職能プラスアルファで何ができるかをみなが真剣に考えています。


ーー今4期目ですが、今期に対してどんな展望を持っていますか?

シンプルに、サービスをマーケットフィットさせてユーザに届けるだけですね。

グロースさせる年です。

スタートアップなのでゆっくりしてられないのです。

同時に課題感として、今後の事業戦略上必要な人材がまだ揃っていないと感じていて、

採用には一層力を入れていきたいです。


ーー採用に力を入れたいということですが、どんな人材が欲しいですか?

プログラマでいえば、先程もお話しましたが、きちんとビズとやり取りができる方ですね。

サービスの感度が高く、自分で仮説をたてて手を動かせると素晴らしいです。

技術的に素晴らしいものを作ってもユーザーが欲しくなければ意味がない、

という前提があたりまえに共有できていることを期待します。


営業やCSでいうと、ある程度個人技的に仕事をすすめられる方がいいですね。

お客さんの声から、本質的な課題をピックアップして、解決策を考え、

数字で管理してPDCAをまわし、再現可能性をもたせていく一連の作業ができるとベストだと思います。


ーーありがとうございました

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