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ミッションは、世界中の日産車をコネクテッドカーにすること!クラウド、ネットワークを支える開発現場へインタビュー

コネクテッドカーとは、ネットワークにつながったクルマのこと。

業界の先駆けとして電気自動車や自動運転技術を実用化し、先日の新型アリアの発表でも話題となっている日産では、それらの技術とコネクテッド技術を融合した新たなモビリティサービスの創出にも力を入れており、一部車種にて実用化を開始している。

例えば、ドアロックや駐車位置をリモートで確認することができる「NissanConnect」や、電気自動車の利便性向上を目的として、遠隔での充電管理やエアコン操作を可能とする「NissanConnect EV」などが代表的なサービスだ。

そうしたコネクテッドカー開発のインフラを支えるクラウド開発チーム、E2Eアーキテクトチーム(E2E:End to Endの略)を統括している村松さんに話を聞いた。

ー経歴を拝見して、シリコンバレーなど海外へ赴任された期間が長いのが印象的でした。

日産はグローバルカンパニーなので、海外拠点へ行くチャンスはあります。必ずあるとは言い切れませんが、スキルや経験、タイミングなどが合って、本人が希望すればそのようなチャンスもありますよ。

ーチーム構成と、業務内容(どんなことをしているのか?)について教えてください。

クラウド開発チームでは、ルノーと共同開発しているクラウドシステムの構築、運用を行っています。

その中で更に2つのコンポーネントがあり、Microsoftとのパートナーシップで開発しているものと、内製で開発しているものがあります。 内製化が必要な理由は、車種や発売する国によっては仕様を大きく変えなければならない場合があるので、柔軟にアジャストできる体制にしておく必要があるためです。

もう一つのE2Eアーキテクトチームでは、サービスを生み出すためのシステム全体のアーキテクチャを設計しており、車両に搭載されるオンボード(車載)システムからクラウドシステム、テレマティクスサービスプロバイダなどのオフボード(非車載)システムまで含まれます。

どちらのチームも車種や機能ごとにプロジェクトが分かれており、多くのプロジェクトが同時並行で開発を進めています。 カバー範囲は、世界中で発売しているすべての日産車が対象です。

ーチームで掲げているミッション、目指しているゴールはどのようなものでしょうか?

「世界中の日産車をコネクテッドカーにすること」です。

日本、ヨーロッパ、アメリカでサービスをローンチしており、今後他の地域でのリリースに向けて開発を進めています。 新しい機能の開発を行いながら、まだサービスを展開できていない地域、車種へ対応させていくことがチームのミッションです。

ー日本のみならず、世界中で発売するコネクテッドカーの開発というのは、ワクワクしますね。
 コネクテッドカー開発、このチームの魅力はどんなところにあるでしょうか?

サービスがこれから益々拡大していく点と、日産自動車の主軸を担っている点にあると思います。

一度クルマを我々が構築したシステムにコネクトすることができれば、自分が開発した車やサービスが世の中で広く使われていくことになります。 今年市場に投入した車が400万台だとすると、それが翌年、翌々年とどんどん台数が増えていく。 ITサービスの場合だと、プロダクトのサイクルが短いですが、コネクテッドカーは長い目で、世界中で使われ続けていきます。展開するサービスも拡大していくところが魅力の一つだと思います。

また、日産自動車として、コネクテッドカー開発は自動運転や、EV車とともに最も力を注いでいる主要な分野です。事業を大きく支えていく存在ですので、責任は大きいですが、その分やりがいも大きいです。 ルノーと協力体制の中で、サービス開発をしているという点も、他の会社とは違う点ですね。

ーまさに根幹を担うチームと言えますね。チームの雰囲気はどうでしょうか?

先行技術を開発している場ですので、意見やアイディアを活発に言い合える雰囲気です。

外国人メンバーもいますし、協力会社さんの拠点が海外にあるケースも多いので、英語でのコミュニケーションが非常に多いのも特徴ですね。

ー英語を使ってのコミュニケーションは他にどんなシーンがありますか?

ルノーとのミーティングやコミュニケーションは英語で行います。
少なくとも週に数回そういったミーティングがあります。

このご時世なので、コミュニケーションはすべてオンラインで行っています。

ーどのような方にこのチームに参画していただきたいですか?

まずは、コネクテッドカーという新しい技術開発に、意欲と情熱を持って取り組んでいただける方がよいですね。 そして、環境に柔軟に対応できる方、楽しんでいただける方は大歓迎です! 

自動車の開発はステークホルダーが非常に多く、開発のスパンも非常に長いことが特徴です。
またグローバルに活躍していただくため、メンバーや関係者の国籍も様々。
そういった環境を前向きに捉えて新しいチャレンジにトライしてくれる方に来ていただきたいです!

プロフィール:村松寿郎

1991年日産自動車に新卒で入社 
中央研究所(現 総合研究所)にて衝突防止レーダーの研究でキャリアをスタート。
その後 車内無線インタフェース、マルチメディア、In-car computing、Connected Car&Services(CCS)の研究に従事。その間に米国での1年間の業務研修とNissan Technical Center North Americaへの3年間の出向を経験。
2011年にビークルIT事業本部(現 コネクティドカー&自動運転事業本部)に異動し、CCSのサービスアーキテクチャ開発に従事。
その後2013年に再び米国に渡り、シリコンバレーの拠点にてCCS先行検討チームを立ち上げた後、再び日本に戻り、2016年4月からコネクティドカー&サービス開発部にて車載通信モジュールとそれが繋がるクラウドサーバの開発に従事。AD&ADAS先行技術開発部 HDマップ開発グループを兼務。
2019年7月から現職 コネクティドカー&サービス技術開発本部 コネクティド技術開発&サービスオペレーション部 部長。

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