資産運用×テクノロジーで新たな価値を提供する株式会社ネクサスエージェント（本社：東京都港区　代表取締役社長：岩田講典 以下「弊社」）は、プロダクトの品質と開発効率の向上を目的として、AIを用いたソースコードレビューシステム「ai-pr-reviewer」を導入しました。この技術により、これまでエンジニア間で行っていたソースコードのチェック作業（以下「コードレビュー」）をAIに置き換え、エンジニアの技量に依らず、短時間で高品質なコードレビューを行うことが可能になります。

コードレビューの重要性と従来の課題

コードレビューは、プロダクトの品質を維持する上で欠かせない工程です。従来、コードレビューは人間によって行われ、エンジニアはソースコードを直接検査していました。このプロセスにより、プロダクトに組み込まれる欠陥が事前に検知され、コーディング規約の遵守が保証され、エンジニア間での知識共有が促進されます。しかし、コードレビューの品質や速度はエンジニアによって個人差があり、国際研究グループのレポート（1）でも「同じソースコードを理解するための時間に6倍の差がある事例を確認」と報告されています。

ai-pr-reviewerの導入とその効果

弊社でも従来、コードに精通したシニアエンジニアがコードレビューを行っていますが、GPT-4モデルを利用したai-pr-reviewerによるコードレビューを検証し、一次レビューを置き換えられる品質であると判断し、導入に踏み切りました。導入チームの一例として、コードレビュー依頼から修正完了までの平均時間が15.8時間から6.2時間に短縮され、このチームでは1ヵ月あたり約42回のレビューを実施しているため、1年あたり約4,838時間の時間短縮を見込んでいます。

ai-pr-reviewerの導入によるさらなる利点

さらに、ai-pr-reviewerの導入により、エンジニアはより創造的な作業に集中できるようになり、プロジェクト全体の効率が向上しました。これにより、エンジニアの負担が軽減され、チーム全体の士気も向上しています。また、AIによるコードレビューは、最新のセキュリティ基準やコーディング規約に基づいて行われるため、セキュリティリスクの低減にも寄与しています。

今後の展望

弊社では今後もai-pr-reviewerをはじめとした生成AI及びAI拡張開発技術を活用し、顧客への価値提供を最大化することに取り組んでまいります。具体的には、AIを活用した新たなプロダクトの開発や、既存プロダクトの機能強化を進める予定です。これにより、顧客のニーズに迅速かつ的確に応えることができるようになります。

最後に

エンジニアのキャリアは大きく分けて二つのパターンがあります。一つは、会社が求める課題を解決しながら視野を広げつつスキルアップを目指すパターン。もう一つは、「データサイエンティストになる」といった具体的な目標に応じた案件のみを受託してビジョンを達成するパターンです。ネクサスエージェントでは、その双方を実現できる環境を提供しています。それが、横にも縦にも広い「T字型人材」です。縦に深い部分ではクラウド技術を極め、横に広い部分では、会社の方針に応じて他の部署にITをレクチャーする社内コンサルティングや、採用のサポートなど、幅広く経験を積むことができます。

このような環境で、ぜひ共に日本一の会社を目指しましょう。

脚注 1：https://codezine.jp/article/detail/4388

画像参照：

https://www.brain-gate.net/content/column/system-program-code-review/

https://nissenad-digitalhub.com/articles/ai-robot/