今回は、上智大学理工学部で最先端の半導体研究に励み、周囲からも「王道のキャリア」を歩むと見られていた、戦略人事部 人事課 1年目の林果穂さんにお話を伺いました。
就職活動当初は「世間体」や「安定」を基準に大手企業を中心に見ていた林さん。なぜ理系・最先端研究の道から、上場へ突き進む急成長ベンチャーのネクサスエージェントへ飛び込む決意をしたのか。
「周りと同じ大手」という選択にどこか違和感を抱えている方や、若いうちから裁量を持って挑戦したい方にとって、参考になるでしょう。
他人の作った 「正解」からの脱却。世間体を基準にしていた学生時代
――学生時代に力を入れていたことを教えてください。
大学時代、理工学部で、電気電子分野の最先端である「半導体」の研究をしていました。周囲からは「すごくいいものを勉強しているね」と言っていただけたのですが、正直なところ、自分の興味や情熱とはどこかズレがあるのを感じていました。正解が見えない中で、一つの条件を変えるだけの実験に丸一日費やす。そんな地道な日々でした。
学業と並行して、ダンスサークルの活動と飲食店でのアルバイトにも力を注いでいました。ダンスサークルでは、少しでも目立つ立ち位置や出番回数を得るために、サークル仲間と切磋琢磨しながら、練習に励んでいました。アルバイトではいろんなことに挑戦させてくれる環境の中で、失敗しても怒られるのではなく、前向きになれるアドバイスをいただき、高いモチベーションを持って取り組んでいました。
――学生時代はどのような意識で過ごされてきたのですか?
私はこれまで、あまり目立ちたくないと思って、大多数に埋もれるように過ごしてきたんです。そのため、「“大多数”が良しとする選択」を取ってきました。上智大学の理工学部で「半導体」の研究をして、周りから「素敵な勉強をされていますね」と褒めていただくことがありましたが、いい大学でいい勉強をするという、世間から見た“優秀な人”をいかに忠実に再現するかが私の判断軸でした。
しかし、就職活動では他の中に埋もれてしまっては意味がなく、当時、身近にいるダンスが上手な人やリーダーとして活躍する人、SNSで見かけるインフルエンサーなど、秀でた強みを持つ人たちを見て、「今のままの自分では、この人たちのようになれない」と考え、私の中で「他人と同じ道を歩んでいては、本当の成功体験の実感は得られない」というモットーが生まれました。
「王道」という保身からの脱却。一言のフィードバックで変わった就職活動の軸
――就職活動はいつ頃から始め、当初はどのような業界を見ていたのでしょうか?
就職活動は大学3年生の5~6月頃から始めました。当初は、就職偏差値やネームバリュー、安定した福利厚生といった条件面だけを重視し、いわゆる「王道」と呼ばれるような大手企業を見ていました。
特に、飲食店巡りや街並みを見るのが好きだったことから、「自分の手で社会に残るものを生み出す仕事」に憧れて大手デベロッパーを志望したり、「なんとなく、かっこいい」という理由でコンサルティング業も視野に入れ、幅広く可能性を模索していました。
――理系学部で研究に取り組んでいたにもかかわらず、研究職を選ばなかった理由を教えてください。
大学時代に飲食店でのアルバイトやダンスサークルを通じて、自分は人とコミュニケーションを取ることが好きだと気づき、研究職よりも人と関わる仕事の方が自分に合っているのではないかと考えるようになったからです。
また、大学受験の際に、将来は理系職だけでなく文系職も含めて幅広く選択できるよう、あえて理系進学を選んでいたため、研究職に対して強いこだわりはありませんでした。
――いつ頃、どのようなきっかけで明確な就職活動の軸が分かったのですか?
大学3年時の2月にネクサスエージェントに出会ったことがきっかけです。それまでは感覚を頼りに大手企業ばかりを見ていましたが、自分の価値観が曖昧だったため「本当にこれでいいのか」と自信が持てず、就職活動は行き詰まっていました。
そんな時、担当リクルーターの方との自己分析に加え、選考プロセスで出会った営業部の方から「自信がないふりをしているだけじゃない?」と率直なフィードバックをいただき、ハッとさせられました。「できない理由を言い訳して、保身していた自分」に気づき、周りに合わせた『王道の選択』ではなく、自分自身が一番成長できる環境を選ぼうと決意。そこからベンチャー企業へも視野を広げていきました。
この営業の方からのフィードバックは、今も心に残る忘れられない一言となっています。今度は自分が人事として、学生のみなさんにそうした"気づき"を与えられる存在になりたいと思っています。
メガバンク勤務の両親の反対を乗り越え、ベンチャー企業へ挑戦
――「ベンチャー企業=厳しい環境」というイメージを持つ方も多いですが、ベンチャー企業に対して不安感はありませんでしたか?
研究やサークル、アルバイトなど、これまで自分が選んできた環境に対して最後までやり切った経験があり、どのような環境でも乗り越えられるという自信があったため、入社後の厳しい環境に対する不安はありませんでした。
ただ、周りの友人の話を聞いたり、SNSを見たりすると、大手志向の言葉や情報ばかりが耳や目に飛び込んできたので、ベンチャー企業に対して「自分の選択は正しいのか」という、決断するまでの不安はありました。メガバンクで働いている両親は大手志向が強く、反対されました。中高大と私立に行かせてもらい、それまで「王道」と言われる順調な人生を歩ませてもらったことへの感謝、そして親の期待を裏切ることへの申し訳なさもありましたが、「これまでの自分から変わりたい」と強く思っていたので、就職という大きな転機で自分の意思を持って挑戦することが大きな一歩になると、自分を奮い立たせてその不安を乗り越えました。
――ご両親の反対に対して、どのように向き合ったのでしょうか?
ネクサスエージェントは入社前に両親から推薦書を書いてもらう必要があり、それをきっかけに改めて両親としっかり話し合う機会になりました。「圧倒的に成長したいという気持ち」や「これまでとは違った環境で人生を変えたいという熱意」を両親に真っ直ぐ伝えて、納得してもらいました。両親が自分の意思を尊重してくれていること、その一方で深く心配してくれていることも分かり、かけがえのない時間となりました。
――さまざまな葛藤を経て、最終的にネクサスエージェントへの入社を決めた理由を教えてください。
決め手は、「上場(IPO)というフェーズを、内部から経験できる」という希少性でした。
そのうえで、ベンチャーだからこそ"潰れない会社"を見極める必要があると考え、事業領域を冷静に分析しました。人口減少が進む社会でも、不動産投資×不動産IT(プロップテック)の市場は確実に伸びるという確信を得られたことも大きな理由です。この2つが揃ったからこそ、感覚ではなく納得して入社を決断できました。
「1年目からイベント企画をゼロから担当」“会社の顔”としての責任とやりがい
――現在の主な業務を教えてください。
「新卒採用チーム」の一員として、主にリクルーターとして27年卒・28年卒の面談と、28年卒向けの会社説明会、さらに人材会社との関係構築を担っています。戦略人事部は会社の未来を左右するコアの部署であり、そこに26卒の新入社員が採用の最前線として立たせてもらえるのは、正直"大抜擢"だと感じています。大手企業に進んだ大学の同級生の多くがまだ研修や下積み期間である中で、私はすでに就活生一人ひとりのキャリアに向き合う実践的な成長の機会を得ています。この経験値の密度の差は、日々実感しています。一方で、学生のみなさんにとって「会社の顔」となる人事部で働けることにも責任を感じています。
私自身、この会社への入社が「人生の選択を大きく変えるきっかけ」になったと感じているからこそ、今度は私が学生のみなさんの「人生を変える存在になりたい」という意気込みで、日々業務に臨んでいます。
――実際に働いてみて感じる、ネクサスエージェントの魅力を教えてください。
とにかく場数を踏ませてもらえる、貴重な経験が積めることがネクサスエージェントの魅力です。整いきった環境ではないからこそ「どうすればうまくいくか」を自分で考え続けなければならず、入社してまだ数ヵ月ですが、それが実体験として自分に刻まれ、成長に繋がっていると実感しています。
ただ、今のネクサスエージェントは熱量だけで突き進むベンチャーではありません。売上は200億円を突破し、本気で上場を目指すフェーズです。そのために、人事制度を抜本的に再構築し、固定残業時間の短縮といった生産性の向上にも取り組んでいます。常に組織の最適化を追求しているからこそ、新卒1年目の私でも迷うことなく、 実践の場で挑戦できるのだと実感しています。
――これまでの仕事の中で、大きな学びや反省点を教えてください。
28卒の採用イベントを企画から任せてもらったことが、最もやりがいを感じました。まだ経験が少ないにもかかわらず、これまで事例のない、今年から始める取り組みとしてのイベントだったため、とても難しかったです。
イベントの意図やネクサスエージェントの魅力を理解してもらいつつ、学生のみなさんの心理状況を汲み取るなど、多くの要素を考慮しながら企画を構築するプロセスは大きな学びになりました。
反省点は、「不動産営業だと警戒されたくない」という気持ちが先に立ち、「楽しんでもらうこと」に偏りすぎてしまったことです。上司からのフィードバックを受け、「自分は誰のために、何のために仕事をしているのか」を突き詰めて考えました。私のゴールは採用であり、自社に本当の自信を持てれば、学生に提案することへの申し訳なさは消えます。むしろ、それが学生にとっても良い提案になります。「会社の顔」として魅力を伝えることの本質を改めて痛感した出来事でした。
人事として、“会社の顔”を担う覚悟
――学生時代の経験が、現在の業務に活きていると感じることはありますか?
これまでさまざまな経験をしてきた中で多様な価値観を持つ人と関わってきたことで、まず相手の意見を聞いて理解する力が培われてきたと思います。すぐに理解が追いつかない意見も、一度吸収して自分の中で噛み砕いてから行動に移すよう心掛けてきました。特に社会人になり、自分の経験したことがない分野に触れる機会が増えたことで、この学生時代の姿勢が活きていると感じています。
――選考や面談を通じて学生のみなさんと接する際に、どのようなことを心がけていますか?
学生のみなさんは入社するまで、ほとんど人事部の社員としか関わらないので、「『会社の顔』として評価される立場」であるという自覚を持って、誠実に学生のみなさんに接することを心がけています。学生のみなさんが安心して、互いに敬意を持って話ができるよう、人間力をつけていきたいです。
1年目の目標と、学生へのメッセージ
――ネクサスエージェントで目指す1年目の目標を教えてください。
入社1年目から任された採用業務で会社にしっかりと貢献し、目に見える成果を出すことが目標です。「この会社で頑張っていこう」と決めたからには成果を出したいですし、この1年目を振り返ったときに充実感に満ち、「これからも頑張ろう」と思えるような成果を残し、それがさらなる原動力になっている状態が理想です。
また、今は大阪で一人暮らしを始めたばかりで、社会人となり両親も心配してくれているので、自分の成長した姿を見せることで安心させたいですね。
――その目標の達成に向けて、どのようなことを意識していますか?
できることは全部、全力で取り組むことを意識しています。これまでは「やるか・やらないか」と行動の選択を迫られたときに、「できれば良いけれど、やらなくても困らないし」と、挑戦を避けてしまうことも多かったです。
しかし、これからは目の前の業務に対して一つひとつ愚直に取り組むという姿勢で臨んでいます。そのように考え方を変え、行動を変えていくことで成長できると思っています。
――最後に、就職活動中の学生のみなさんへメッセージをお願いします。
大手やベンチャーなど会社の規模感、事業内容、多種多様な会社が数多く存在します。だからこそ、自身の目標に合わせて企業を選ぶべきです。周囲のさまざまな意見や情報に振り回されるのではなく、自身の意思で入社する企業を選択し、その中で設定した目標に向けて行動していくことで、自分自身の成長につながっていくと思います。
私は入社1年目から挑戦できる機会が多く、ネクサスエージェントは、個人の成長を後押しする環境が整っていると実感しています。「現状から変わりたい」「成長したい」と思っている方は、ぜひベンチャー企業に挑戦してほしいですね。