こんにちは。ニュートン・コンサルティング3年目の田口です。
いきなりではありますが、皆さんは普段新聞を読みますか?同年代の20代の方々は特に活字離れが多いと言われております。2022年11月に新聞通信調査会が発表した「メディアに関する世論調査」によると、新聞を毎日読む人の割合は年々減少傾向で4割程度、20代ではわずか5%だそうです。例に漏れず、私も学生時代は月に数回気になったニュースだけを読む程度でした。しかし、ニュートンでは全社員に日経新聞の購読アカウントが付与されており、ニュートンの入社をきっかけとして、今では毎日読むようになりました。今回は学生時代にあまり新聞を読まなかった私が、今新聞を読むようになった理由と効能、きっかけについてお話ししたいと思います。
なぜ新聞を読むのか
ニュートンでは、他社とは異なり早い段階からプロジェクトマネージャー(PM)の役割を担当します。
PMはお客様のご支援にあたり、フロントに立つ役割のため、様々な責任が伴います。プロジェクトを成功裏に進めるためには色々な能力が求められるのですが、「新聞を読むこと」はそれを強力にサポートしてくれると言えます。
当たり前ですが、新聞は情報収集手段として有用です。ニュートンでご支援させていただいているお客様は、中小企業から大企業まで幅広く、業界も製造業から金融業、IT業など多岐にわたります。各業界の特性や特徴、最新情報などを理解する必要があり、新聞を読み続けることで、知識がどんどん蓄積されていきます。初めての業界のお客様をご支援するときでも、こうした知識の蓄積があると非常に心強いです。
また、新聞を読むことで「雑談力」も身に付きます。プロジェクトを一緒に進めるお客様は社会人経験が豊富な部長・課長クラスの方々です。時には社長と相対することもあります。そんな方々を相手に若手のコンサルタントとして関係を構築する、信頼関係を作っていくために必要となるのが「雑談力」だと考えます。
ここでの雑談は、休日の過ごし方や趣味の話をすればいいというものではありません。最近起きた事件・事故、お客様の業界で発生した重要なニュースといった時事ネタが主なトピックになります。お客様との打ち合わせが始まる前に、「〇〇に関して会社内で話にあがったのですが、ニュートンさんとしてはどのようにお考えですか。」といったような会話をすることもしばしばあります。その際に「そのニュースは初めて耳にしました」と言ってしまうと、実際に支援している内容は問題ないとしても、専門性を求められるコンサルタントとしては、お客様に不安を持たせてしまう可能性があります。その一方で、「〇〇については、××のように考えています。御社であれば、~」と回答できたらどうでしょうか。支援とは異なる内容についても相談できるコンサルタントとして認知され、たとえ若手のコンサルタントだとしても、「お客様のパートナー」に一歩近づくことができるのです。
その他にも雑談をすることで、プロジェクト内では見えてこなかったお客様の新しい課題を発見し、新たなご提案に繋がるといったケースも存在します。お客様の課題はどこに潜んでいるか予測できないことが多いです。こうした機会を逃さないためにも、新聞を読むことは大変有用であると感じています。
NCの制度とそのメリット
そんな読むべき新聞ですが、前述の世論調査からも分かる通り、私含め学生時代から毎日新聞を読んでいた人は少ないかもしれません。そんな中でニュートンが実施している新卒教育制度と付随するメリットを紹介します。その教育制度とは毎日新聞を読み、気になった記事の要約とそれに対する自分の意見や感想を記載するというものです。私も新卒の時にこの教育を受けましたが、大きなメリットが2点ありました。
まず1つ目のメリットとして、毎日新聞を読む習慣が自然と身につきました。新聞を読まない主な理由として、読み慣れていないために勝手に抵抗感を感じ、読むことを避けてしまうことが考えられます。ニュートンの新卒研修期間は新聞を読み、その内容を要約し、自分の意見や感想を考えることが業務の一部となっています。その期間中は、毎日のように新聞に目を通す必要があります。そうした積み重ねにより、新聞を読むことに対しての抵抗感が次第に薄れていき、いつの間にか新聞を読むことが習慣化されます。私の場合も、新卒の頃のこうした経験があったため、現在でも毎日業務を開始する前に、日経新聞に目を通すということが習慣になっています。
2点目のメリットは、コンサルタントとしてのスキル向上になるという点です。新聞を読んで、それに対する自分の意見・感想を書くことを通じ、情報収集、論理的思考、課題解決といったコンサルタントに必要なスキルが向上します。
新聞記事は基本的に事実に基づく記載が主となります。この教育制度では、その事実に対して自分の意見を形成しなくてはならないのですが、そのためには、記事内容の背景や付随情報などを追加で収集、理解する力が求められます。収集した情報を整理し、必要な情報のみを選択することは、論理的な思考の練習になります。最終的に自分の意見や疑問を出すことは課題解決の練習になります。
その他小さなメリットとして、書いた内容に対して先輩からコメントをもらえるので、新たな視点の発見や先輩とのコミュニケーション手段の1つになることが挙げられます。新卒社員からすると、上記のようなメリットを享受できるありがたい制度ですが、それ以上に毎日複数人が記載する内容に目を通し、その上追加の情報や知識、新たな視点での考え方などを丁寧にコメントしてくださる先輩社員の方々には頭が下がります。こうした先輩社員に近づくためにも、私も継続して日々新聞を読んでおります。
まとめ
このように1つ新聞を読むといっても、その時に起きている時事を知るという以外にも、お客様との信頼関係の構築、新たなご提案の機会、コンサルタントとしてのスキル向上などというようなメリットが存在します。
こうしたメリットを享受するには、毎日新聞を読むことを習慣化していく必要があります。この記事を読んでいる方の中で、まだ新聞を読む習慣が身についていない方は、この機会にぜひ習慣づけてはいかがでしょうか。