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実はめちゃくちゃ奥が深い!「木」に塗る塗料の「気」になる話(の触り部分)。

こんにちは!ナガヤ塗料です。


塗料を扱う商社として主に建築向けの製品を取り扱っておりますが、実際にどういったものを扱っているの?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ということで、今回は木部に使用する塗料のお話を。

学校やDIYで誰もが手にしたことがあるであろう、身近な素材・「木」

木材は身近な材料ですので、学校での図工や技術科の授業、DIYでちょっとした棚や家具などを作るときに塗料やニスで着色することも多いかと思います。木部塗料の代表製品としては、ヒロミさんとコラボしてテレビ番組などでも名前が出てくる大阪ガスケミカル様の「キシラデコール」という塗料があります。こちらはホームセンターなどでも販売しています。

キシラデコールをはじめ色々な種類の製品がありますが、今回は「自然塗料」と分類される木部塗料をご紹介いたします。

自然の恵みである木材に塗るものも、優しいものでありたいけれど…

簡単に言うと石油などの化学系原料を使用せず、植物油などの自然素材で出来た塗料で、人体や環境への悪影響が少ないと考えらえています。自然塗料で有名なのが、ドイツ・OSMO(オスモ)社(国内ではオスモ&エーデル株式会社様取扱)の「オスモカラー」です。自然塗料は環境への意識が高い海外、特にヨーロッパメーカーの製品が強かったのですが、最近では株式会社シオン様の国産自然塗料「U-OIL(ユーオイル)」も弊社では存在感を強めています。

「自然」に潜むリスクもあります。たまにニュースにもなる、アレです

反面、自然塗料ならではの危険性もあり、塗装で使用した刷毛やウェス(布)などを放置しておくと、自然発火の恐れがあります。「自然発火」というワードはニュースなどで耳にしたこともあるのではないでしょうか。自然塗料をはじめとした「油性塗料」は乾燥時に「酸化熱」という熱を発します。塗装作業で使い終わった刷毛やウェスを無造作に他のゴミなどと一緒にギュウギュウに詰めて置いていると、先程の酸化熱が逃げることが出来ず、高温になりすぎて発火点に達してしまうと発火してしまうのです。使い終わった道具類は水に浸しておくなどの対策をすることで自然発火を防げます。なお塗装された面(塗膜・とまく、と読みます)は薄く伸ばされた状態のため熱がこもることもなく、自然発火の恐れはありません。

環境?コスト?お客様の想いに寄り添いながら最適な塗料を提案します

ただ、自然塗料は価格が高いです・・・。これが自然塗料をおすすめするうえでの最大のネックとなりますが、塗装後に残るのは塗料という製品ではなく塗った後の環境です(塗料そのものが残ることももちろんありますが)。それがどんな状態であって欲しいのか、何を最優先すべきかをお客様と考え、最適解を導くのが私たちの仕事です。

製品のメリットとデメリットをそれぞれ理解して提案することで、お客様に選択の幅を持っていただいたり、「もうこれしかありません」と決め打ち、時には塗装で出来る事の範疇を超えている案件には他の方法を検討していただくなどのご案内ができます。そして自分自身でも塗ることが可能になりますので、DIYの時にちょっこっとだけカッコつけられます(笑)。

塗料は種類が多いですが、製品ごとの特性を理解したり新しい製品を見つけていくことも、この職種のおもしろさです。

ご覧いただき、誠にありがとうございました!


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