こんにちは!
コトユニット生産技術チームの五十嵐と申します。
(※↓集合写真からの切り抜きで失礼します…)
私たちマイファームの生産技術チームでは、
①サツマイモや加工野菜の生産を行う「農業生産事業」
②漢方の原料となる生薬の生産地拡大を目的とした「研究開発事業」
そして
③日本で農業を学びたいという海外の方を教育支援する「エージェント事業」
の主に3つの事業を行っています。
この3つめの「エージェント事業」では、国籍や能力の多様な方々に高いレベルの農業技術が学べる場を提供しています。
技術を身に付けたスタッフたちはその後、日本各地にあるクライアント様の農場へ出張し、主に繁忙期の農作業をサポートします。
彼らは、普段はメインの拠点である神栖(かみす)農場(茨城県神栖市)にて、農業技術を習得するためにトレーニングを行いながら仕事をしています。春~秋にかけては加工用のトマトやサツマイモの栽培、冬季は主に生薬の加工作業を行っています。
この神栖農場に、ネパールから来たメンバーが加入して、早くも半年近くが経過しました。
毎日、彼らのおかげで賑やかな日々を送っています。
さて、突然ですが。
皆さんは「ネパール」という国についてどれくらいご存知でしょうか?
私も彼らと共に仕事をするまでほとんど何も知らなかったのですが、仕事中にとあるネパールのお祭りの話を耳にしました。
それがネパール最大のお祭りである「ダサイン」です!
先月10月、ネパールメンバーたちと準備を進めて、社内の他メンバーも招き、その「ダサイン」を神栖で実施しました!
■ネパール最大のお祭り「ダサイン」とは
ネパールの「ダサイン」とは、ヒンドゥー教最大のお祭りで、ドゥルガー神が魔神(邪神)に勝ったことを祝うお祭りです。
開催日は月の動きによって毎年微妙に前後し、約15日間にわたり開催され、お祭り最後の日は必ず満月と決まっています。
企業や学校はお休みになり、出稼ぎに行っている家族はこのダサインのために家に帰ります。
家族・親族で集まり、正装してティカを授かり、ご馳走を食べるのがダサインの醍醐味といえます。
日本で例えるとお盆、正月、祭りが全部ひっくるめてやってきた、という感じです。
■ダサインに欠かせない「ティカ」と「ジャマラ」
「ティカ」というのは、あの「おでこに付ける赤いやつ」です。
赤い色粉と米とヨーグルトを混ぜて作られます。
ネパールでティカをつけることは、「幸せが来るように」と祈る意味があり、このダサインのメイン行事ともいえます。
ティカは年長者がつける決まりがあります。
「幸せな未来になるように」と祈ってもらいながらおでこにつけてもらいます。
おでこにつけた後に、米が落ちずにたくさん付いている状態であれば幸運、というジンクスがあります。
↑ ダサイン当日、私がティカとジャマラをつけてもらっているところです。
また、年長者からティカを授かるときに、「ジャマラ」という大麦の芽も授かります。
このジャマラというのは、ダサイン初日に大麦の種をまき、10日ほど育てた芽のことをいいます。
今回はネパールメンバーと一緒に、ダサイン初日の9月29日にジャマラの種を播種(はしゅ)し、パーティーで使用するために準備しました!
■さぁ、ダサインパーティ開催!
10月8日の夜は、ダサインのパーティーで盛り上がりました!
社内メンバーでは浪越専務、丸さん、東中川さん、坂本さんが神栖に来てくれ、また神栖農場でいつもお世話になっているアグリニューウインズ社の飯田社長にもご参加いただきました。
神栖市にあるJATRAというお店で、ネパール料理のコースを堪能しました。
(※JATRAはネパール語で“お祭り”という意味だそうです)
↑ 普段会えない違う部署のメンバーとも会え、楽しい夜を過ごしました!
■2日目はお昼にパーティ
そして翌日の10月9日は、ダサインパーティ昼の部を開催。
当社の西辻社長とそのご家族が神栖に来てくださり、一緒にお祝いしました。
ティカとジャマラは年長者が下の者に授ける決まりがあります。
今回は西辻社長からメンバーにティカとジャマラをたっぷりつけてもらい、皆の幸せを願っていただきました。
午後には、社長の家族と一緒に、畑でサツマイモ掘りやピーマン、大根などの収穫を体験をしました。
■ネパールメンバー紹介と彼らが普段頑張っていること
最後に、ネパールから来ているメンバーたちについて、少しご紹介させていただきます。
タクリさん
ネパールでは料理人など様々な仕事をしていたそうです。笑顔が素敵なシェフです!
アチャリャさん
皆からネパール語で「didi」(おねえさん)と呼ばれている女性でありネパールメンバーの母的存在です。器用で作業がとても速い!
ディヤリさん
筋肉隆々の体育会系です。とても素直な方で、農業機械での作業が好きだそうです。
バンザラさん
学生時代に日本に留学していた経験があり、メンバーの中で一番流暢に日本語が話せます。お酒が大好きで、好きな歌は「島んちゅぬ宝」
↑ 左からタクリさん、アチャリャさん、ディヤリさん、西辻社長、バンザラさん
彼らは、特定技能実習生として神栖農場で働いています。
特定技能実習生として日本で働くには、日本語能力試験と分野ごとの技能評価試験に合格しなければなりません。彼らは日本語能力試験と農業技能測定試験に合格した上で、農業分野の特定技能実習生としてマイファームに所属しています。
今後、彼らは特定の農作物についての高い専門性と技術を持つプロフェッショナルとして、日本各地に派遣されます。
すでに生薬の原料やタバコ生産を行う企業の生産地を中心に、収穫時期に合わせて全国各地に出張し活躍しています。企業、農家さんを含め、各方面から高い評価をいただいています。
彼らは全国各地で活躍するために、入社当初より農業機械や器具の使用方法のトレーニングや、神栖農場で特定作物の栽培管理作業を行うことで、専門性の高い技術の習得に励んでいます。
また新たな事業であるエージェント事業のリーダーとして活躍するために、日々の仕事や勉強を頑張っています。
特に普段から意識して取り組んでいるのが以下の点です。
・仕事をする時のルールを覚えて徹底すること
・仕事で使用する道具の使い方
・効率よく、速く仕事をするにはどうしたら良いか
・教室に通いさらなる日本語の勉強
・日本での運転免許取得に向けた勉強
今後はネパール人のメンバーもさらに増え、来年にはインドネシアからも人材を採用する予定です。
今いるネパールメンバーも先輩として、そしてチームを牽引できるリーダーとして活躍することを目指して日々努力しています。
これから彼らは日本全国で活躍していきます。
もし日本のどこかで会う機会がありましたら、彼らの活躍する姿を見ていただければと思います。
そして私も彼らに負けないよう日々頑張ります!
★最後までお読みいただきありがとうございました!
マイファームで働くことに興味のある方は、ぜひ募集ページをご確認ください。