いまこの瞬間、数多ある企業のリクルートサイトの中からあなたがこの文章を読んでいるのは、万に一つの偶然かも知れません。
この偶然の出会いを、必然へと繋げるために、アーバンフューネスは学生インターンシップをはじめ新卒入社の社員との座談会にも積極的に取り組んでいます。
私たちが、あなたを知りたいように。あなたも、私たちを知るためにどしどし質問をぶつけてください。今日、あなたに出会えたことを感謝します。
代表取締役社長兼CEO
1996年明治大学政治経済学部卒業。結婚式プロデュース会社、テイクアンドギヴ・ニーズの立ち上げに参画。
役員として株式上場に携わる。2002年10月葬儀業界へ転進、株式会社アーバンフューネスコーポレーションを設立し、代表取締役社長に就任。2012年1月には代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)となる。明海大学非常勤講師。
Chapter 01
お葬式は故人様との別れを悲しむだけの場なのでしょうか。
エッセイストで作詞家の永六輔さんは、著書の中でこんな言葉を残されました。「人の死は一度だけではありません。最初の死は、医学的に死亡診断書を書かれたとき。でも、死者を覚えている人がいる限り、その人の心の中で生き続けている。最後の死は、死者を覚えている人が誰もいなくなったとき」これは、アーバンフューネスが理想とするお葬式にも通じるものです。
お葬式は、別れと出会い、悲しみと活況といった一見すると相反する要素が渾然一体となる場です。大切な人の死を悼んで、久しぶりに旧友や親戚が集まり、故人を懐かしみながら旧交を温める。人の死は悲しいけれど、その人の人生が悲しかった訳ではではない。だからアーバンフューネスは、お葬式を故人様とご家族が永遠にお別れするためだけの儀式とは考えていません。故人様の生きてきた時間、輝いていた人生を振り返ることで、そこに集った人たちが思い出を共有し、ご家族が次なる一歩を踏み出すための準備の時間、「命が輝く」ステージにすることを使命として、社員全員が一丸となって働いています。
私自身、学生時代に友人のお父上が亡くなられて、お通夜に駆けつけたことがありました。私が友人のお父上とお会いしたのは、その時が初めてでした。つまり「はじめましてが、さようなら」になってしまった訳です。私にはお父上の思い出が一つもありません、今となってはお父上の人となりにふれることも叶いません。祭壇の前で手を合わせながら何とも複雑な気持ちになったことを覚えています。
後年、結婚式運営企画会社の株式上場を果たした後、葬祭事業に可能性を感じて大学の後輩と共にアーバンフューネスを設立した際、自分たちはいったいどんなお葬式を提供すればよいのか思案するなかで、私のこの体験が一つの答えへ繋がるきっかけになりました。
Chapter 02
100人いれば、100通りのお葬式があってもよいのではないか。
世の中には様々な人たちが暮らしています。人の数だけ人生があり、一人ひとりが違った個性を持ち、ご家族やご友人たちと一緒に過ごした幸せな時間があるように、お葬式も個性を活かしたものがあって良いはずです。お客様に喜んでもらえるお葬式は、そこから生まれるとアーバンフューネスは考えます。
従来のお葬式は、地域の慣習と宗教儀礼が重んじられていました。それは長い時間をかけて人間の心と智慧で作り上げられたもので、生活のなかに見事に溶け込んでいました。しかし、時代が移り、生活環境や価値観が多様化すると、お葬式も少しずつ変化を遂げました。それが、今まさに大きく変わろうとしている現在、私たちが本当に必要としているお葬式のカタチとは何か? 日本人の心と智慧で生みだされたお葬式に新たに求められているものは何か? それをとことん突き詰めて、この時代と未来に向けたお葬式の在り方を探求した結果、私たちの出した答えが、「100人いれば、100通りのお葬式」です。
それでは、「100人いれば、100通りのお葬式」とは何でしょう。一言でいうなら“命が輝く世界を創る”ことにほかなりません。命とは、故人様はもちろん、残されたご家族様、ご友人、地域の皆さん、学生時代の私のように「はじめましてが、さようなら」になってしまった参列者の方も含まれます。これらすべての人たちが、お葬式を通して故人様の人となりにふれ、思い出を振り返ることで、その人の心の中で故人様の命が輝き続ける。残された人たちは、故人様の分まで明日からしっかり生きていこうと自らの命を輝かせる。そのお手伝いすることがアーバンフューネスの仕事であり、私たちの掲げるビジョン、命が輝く世界を創ることに繋がると考えています。
Chapter 03
お客様に喜んでいただくことで、自らの命を輝かせる。それがアーバンフューネスで働くということです。
葬祭事業と聞いて、あなたはどんな仕事をイメージするでしょうか。祭壇や生花を準備して参列者様をご案内し、宗教者様をお迎えして儀式を進行して、最後に霊柩車でお見送りする。哀しく、静謐で、堅苦しい仕事。これまでの経験からそんな印象を持たれているなら、私たちの会社を訪れたとき驚かれるに違いありません。確かに、こうした業務は葬儀社にとって大切な役割にほかなりません。しかし、それはアーバンフューネスのほんの一面でしかないこともまた事実です。
「あなた達は、人を喜ばせる仕事ですね」これは、弊社のエンディングプランナーがご主人を亡くされた奥様から頂戴した言葉です。大切な人が亡くなると、誰しも悲しい気持ちになります。それは、一緒に過ごした幸せな時間があったからです。アーバンフューネスで働くとき、あなたは、哀しみと不安を抱えたお客様に寄り添うアドバイザーであり、故人様の生きてきた時間、輝いていた人生を、ご家族様から取材するインタビュアーであり、幸せだった時間、楽しかった日々を、創意工夫をもって演出するプロデューサーでもあります。そして何より、残されたご家族様に生きる勇気を持っていただく、このことに真剣に向き合える「社会人」であることが求められるのです。
社会人とは、ただ単に労働して、その対価の報酬を得る人のことではありません。これまで、学生として自分のためだけに使っていた時間や能力を、見ず知らずの誰かのために役立てられる人。自分がやりたい事をするよりも、やらなければならない事をする人。ありがとうと言われたがる人ではなく、相手を喜ばせることが自らの喜びにできる人。つまり、相手の命を輝かせることで、自らの命を輝かせる人のことを意味しています。
Chapter 04
お客様の人生で最もつらい状態から始まる仕事。エンディングプランナーをファーストキャリアにする意義。
多くの仕事がそうであるように、アーバンフューネスのエンディングプランナーも一朝一夕にできるものではありません。けれど、お葬式をきちんと担当できるようになれば、ほかの仕事は何でもこなせるようになります。お客様にとって最悪の状態が初対面で、それを喜びやご満足に変えていくエンディングプランナーの業務には、人間的なスキルが詰まっていると言えるでしょう。
アーバンフューネスのお葬式は、規模の大小、費用の多い少ないにかかわらず、ひとつとして同じものはありません。もし、新米のエンディングプランナーとなったあなたが主体的に考えることを放棄し、お客様に以前あったものと同じようなお葬式を提案しようとするなら、上司や先輩は決して見逃してはくれません。お客様の想いをカタチにするプランが出来上がるまで、何度でもやり直しを指示されることになります。そんな企業風土に違和感を覚えるなら、アーバンフューネスで働くことはお勧めできません。逆に、あなたがお客様と真剣に向き合い、その声に真摯に耳を傾け、試行錯誤を繰り返しながら、いま自分にできる精一杯の想いをカタチにしようと試みるとき、すべての社員があなたを支え、お客様のために汗をかくことを惜しみません。そんな、ノリが良くて、根が生真面目で、絶対に曲がったことをしない社員たちが、アーバンフューネスの誇りであり、財産です。
Chapter 05
アーバンフューネスには様々な顔があります。葬祭業界のIT化の一翼を担うことも大切な事業です。
わが国は、人口の約4分の1を65歳以上の高齢者が占める超高齢社会を迎えています。24年後の2040年には年間死亡者数167万人に達することが予測されています。一方、葬祭事業の従事者であるエンディングプランナーや葬祭ディレクターの数は3万人未満。このままでは、お客様一人ひとりにきめ細やかに対応し、想いをカタチにするアーバンフューネススタイルのお葬式を続けることは難しくなるでしょう。葬祭業界が潜在的に抱える問題を解消するために、私たちが他社に先駆けて取り組んでいるのが「スマートフューネラル(Smart Funeral)」構想、葬儀事業のIT化です。
スマートフューネラルは、煩雑な事務作業や社内の情報共有などをすべて機械に任せて、会社のなかで人間が本当にするべき創造的な仕事に集中できる、洗練された業務環境を整えることを目的としています。これからの時代、お客様へ直接かかわるエンディングプランナーといえどもITリテラシーは不可欠です。また、幅広い世代や価値観の方と話ができる文化的な知識も必要です。企業葬などの大規模なお葬式では、企業の役員クラスの方とお打ち合わせをすることも多く、作法、礼儀も試されます。そのためには、仕事のスキルを磨くだけでなく、人間力を高める教養を身につけて欲しいと思うのです。仕事を離れて文化的な事柄にふれたり、興味のある分野を学んだり、家族や友人と過ごす時間はとても大切です。その手段のひとつにIT化があり、ITを活用して人が人らしく暮らし、人間として成長し続ける環境を、アーバンフューネスから業界全体に発信しています。
私たちのIT事業部では、2009年から葬祭事業に特化した独自の顧客管理システム、見積りシステムを自社開発。今年もエンディングプランナーの業務を支援するiPhoneアプリ、このアプリと連動して情報を公開するポータルサイトを開設しました。社内の情報共有とデータベース化を推進することにより、業務効率の飛躍的なアップと、お客様のご負担の軽減に役立てています。
Chapter 06
多様な人たちの個性や能力が存分に発揮できる環境から、新たなビジネス分野への挑戦が始まります。
さらに将来的なビジネス環境の変化に柔軟に対応すべく、多様な価値観をもった皆さんへ広く採用の門戸を開いています。0から1を生みだす、発想力とチャレンジ精神の人。1を100に育む、持続力と創意工夫の人。職場で身につけたキャリアを活かし、自ら新たな事業を起こそうと考えている野心の人。哀しみの只中にあるお客様に徹底的に寄り添うホスピタリティマインドあふれる人。まさに、100人いれば100通りの個性や能力が存分に発揮されてこそ、会社の明日があると確信しています。
今後、アーバンフューネスは葬祭事業を核として、IT事業・サービス事業・イベント事業・人財開発事業など、様々なビジネスの可能性を追求していきます。その上で、私たちが求める人物像は、自らの幸せを創り出し、未来を切り拓いていける人。一つ一つの出会いを大切にし、相手を幸せにできる人。すなわち、自らの命を輝かせることで、相手の命を輝かせることのできる人です。
それでは、アーバンフューネスでお会いしましょう。