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「あなたこの仕事手を抜きましたね?」と言われて、ドキッとした話。

こんにちは。


私はここ数年THE MOLTSで仕事をしている、副業ライターです。マーケティング責任者の寺倉のもと、自社コンテンツの作成・発信をおこなっています。


つい先日、こんなことがありました。


いつものように「初稿ができました」と記事を提出したところ、


寺倉からズバリ「あなた、この記事手を抜きましたね?」と言われてしまったんです。


もちろん、仕事なので手を抜いてはいません。ですが正直なところ…………ドキっとしました。それはどこか自分のなかに、引け目を感じる部分があったからだと思います。


目次

  • このくらいのクオリティで出せばOKはもらえる、だけど

  • 伝説のDJ曰く「音楽は自分を裏切らない」

  • 全力で目の前の仕事に取り組み続けるために

  • まとめ:「手抜き」を自覚しての学び

このくらいのクオリティで出せばOKはもらえる、だけど

本当にお恥ずかしい限りですが、最近は他の仕事が忙しく原稿が後手に回りがちで、ギリギリのスケジュールで進行することが続いていました。また、1年以上同様のプロセスでコンテンツ作成をおこなっていることもあり、「このくらいのクオリティで出せばOKがもらえる」という塩梅がわかってきたタイミングでもありました。


「すべての仕事をつねに全力でやり切るのは不可能だから、OKラインさえクリアしているならいいのでは?」なんて意見もあるかもしれません。ですがやはり私としては、期待をかけて仕事を依頼してくれた相手に「手を抜いた」と感じさせてしまったことが、なにより悔しかった。付き合いが長いことに甘えて、緊張感が足りていなかったことを、強く反省しました。


そんな自分の不甲斐なさにどんよりとした表情を浮かべていたところ、見かねた寺倉がふとこんな話を始めました。


(以降、会話形式でまとめます)

伝説のDJ曰く「音楽は自分を裏切らない」

寺倉:僕自身、いままでの人生のなかで周りから「手を抜いてんだろ」と思われたことは何度もあると思います。自分も通ってきた道だからこそ、なおさら気づいちゃう側面があるのかな、と。


とくに「コンテンツ」はずっと取り組んできたことで。オウンドメディアにはもう10年以上関わっていますし、コンテンツの設計やフィードバックは何百本何千本とこだわってやってきていて。だからこそ、パッと読んだだけでも「これはきっと書き上げる時間が足りなかったんだろうな」「おそらく言葉のニュアンスをよく理解しないまま書いているな」ってわかっちゃう


それは、長く一緒に仕事をしている人であればなおさら。いい塩梅なんてなくて、その人が本来出せるクオリティの高さを知っているからこそ、つねにいい時と比べてどうかを見てしまう。これ、一読者として「めちゃめちゃおもしろい!」と思って書いてないよね? なんてときはすぐにわかります


私:見る人が見れば、力の入れ具合はすぐにバレてしまう、ですよね……。仕事を納めることに精一杯で、見られている意識が低かったな、と反省しています。


寺倉:「見られているから仕事を頑張ろう」というふうには捉えなくていいのですが、「仕事は自分を裏切らない」ことはぜひ覚えておいてほしいですね。


僕の知り合いに “伝説のDJ” と呼ばれている方がいて。彼と飲んでいるとき、「そのときの感情や体調、どこまで自分がこだわったのか、そこまでにかけた時間など、音楽にはすべてが出る。だから音楽は自分を裏切らないし、自分も音楽を裏切れない。」と言っていて。


これ、音楽やコンテンツだけじゃなく、仕事をはじめ何事においても一緒だと思うんです。仕事は自分を裏切らないし、だから自分も仕事を裏切れない。その道に生きる人なら、それがいいかどうかってわかっちゃう。


たとえば私の場合、全力で目の前のプロジェクトに向き合っていたら、想像していなかった大きな結果に出くわすことがあります。テレアポ中心だった3,000〜4,000人規模の会社が年間数万件のリードが生まれてカルチャーが変わっていったり、素人が片手間で始めたWebメディアがガンガン売上を伸ばして、年数十億以上の売上を立てて株価にも影響したり。本気で考えて、作ってきた文脈の先に、レコード(記録)が生まれて、その人の評価が作られていく。


そんな価値あるレコードは、テキトーに取り組んでいたら絶対に生まれません。


もちろん、ときにビジネスやスポーツにおいて、自分以外のメンバーの働きによって大きな結果が生まれるときや、想像以上に市場や他者から高い評価を受けるときもあります。でも、いずれにせよ自分が全力で向き合っていなければ「この結果や評価は僕のおかげです」って、胸張って言えないですよね。自信を持って「僕のおかげです」って言えないときは、自分が本気じゃなかった証拠だったりします。


あとは、全力でやってみないと自分の本当の実力がわからないっていうのもあります。全力でやるからこそ自分の限界がわかったり、そうして初めて自分に足りないものが見えてきたり。だからもし自分を成長させたいのなら、全力で目の前のことをやっていくしかないですよね。


そうやって全力で積み重ねてきた人からすると、同じ道にいる人たちがどこまで本気で仕事に向き合っているのかって、全部透けて見えるもの。コンテンツ一つとってもそうです。

全力で目の前の仕事に取り組み続けるために

私:素朴な疑問なんですが、寺倉さんって昔からずっと全力なんでしょうか? 自分をサボらせないためのヒントがほしいです……!


寺倉:昔からずっと、ってわけじゃないですよ。根性論では続かないですし。


たとえば、その昔値引いて受けたプロジェクトは、忙しくなるにつれて優先度が下がってしまっていた。月1回の定例ミーティングしか入らないコンサルティング案件は、ミッションに対して主体的に動けなかった。本来やるべき施策よりも担当者自身の評価につながる施策を優先されたときは、仕事を流してしまっていた。


こうした「本気になれていない自分」を見つけては、「値引きはしない」とか「コンサルティングを受ける基準を決める」「やるべきことを提案して承認してもらえなかったら断る」というふうに、改善を繰り返してきました。


その結果、うまくいく時もいかない時もありますが、いまは最高に美味い酒を飲むためにも、自分が関わる全プロジェクトで「伝説を残してやろう」って気持ちで取り組めています。


あとは、「私がいるからこのプロジェクトは大丈夫です」とあえて言葉にして、言ったからには成果を出さないとダサい状況に自分を追い込む、みたいなことも意図してやっていたりします。もちろん失敗するときはありますし、そのときは土下座で謝ります。ただ、それが最もクライアントのためになると思ってやってます。


私:なるほど……。全力で取り組み続けることにどうしても疲れたときって、どうしてますか?


寺倉:疲れるときは全然ありますし、そのときはちゃんと休みます。それでもテンションが上がらないとき、自分が奮い立たないときは、「視点を変える」ようにしています。


たとえば、プロジェクトが大炎上してしんどい時期に突入したとしても、1年経ったら「あのときは大変だったけど、おかげでいまがある」って思えたりします。ネガティブなときってたいてい「いまこの瞬間」に囚われているので、1年後、数年後にどう在りたいかを考えてみると、気持ちがスッキリして前向きになれることが多いと感じています。


まぁそれでもヤバいときは、前しか向いていない、テンションを上げてくれる人生の兄貴たちに飲みに連れていってもらいますね(笑)。


僕も一人の人間なので、自分の感情が表に出たり、テンションが上がらないときもある。だけど、その状態から学び、どう改善していくか次第、かな。

まとめ:「手抜き」を自覚しての学び

・・・仕事をしていると、自分が全力で向き合おうが、そうでなかろうが、いいことも悪いことも起きます。ただ一つ確実なのは、いいことが起きたとき、全力で向き合っていなければ「自分のおかげだ」とは胸を張って言えない、ということ。


……この話がもっとも心に残りました。


どうせ長い人生なのだから、私は自分ができることを増やして、「自分のおかげだ」と思える瞬間をたくさん作りたい。だからつい怠けてしまいそうなときもその状態から学び、改善しながら、「この仕事手を抜きましたね」ともう二度と言われないよう、引き続き精進したいと思います。


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