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~駐在員レポート~♯タイ ♯技術系♯品質編【実際に自分の目で見て手に触れ、メカニズムを鮮明にイメージ】

三菱自動車は、世界160ヵ国以上の地域で販売を展開しており、売上比率の90%が海外となります。また、三菱自動車ならではのやりがいとして、一人ひとりが担う仕事の範囲が広く、少数精鋭で若いうちから大きな仕事にチャレンジできる環境があります。

今回は、入社5年目で海外駐在となり、三菱自動車のタイの現地法人「Mitsubishi Motors(Thailand)Co.LTD」のラムチャバン工場(三菱自動車グループで最大の生産台数を誇る工場)で活躍している伴さんに、成長の手応えや仕事のやりがい等を、レポートしてもらいました!

Ban Tomoaki ◆CAREER◆

2014年4月 新卒で三菱自動車工業(株)へ入社

【出身: 複雑系科学専攻】

学部時は神経生物学を専攻していたのですが、神経細胞内のタンパク質が複雑に織り成すことで形成される細胞の特異的な形態に魅力を感じ、大学院では情報科学に専攻を変え、タンパク質間の相互作用について、3次元構造のデータを用いて統計的に解析をしておりました。

2014年9月 新人研修後、品質統括本部 品質情報統括部(現TCS本部 品質保証部)国内パワートレインGrへ配属 【ディーゼルエンジンの市場品質関連業務を担当】                     

↓ 2018年12月 MITSUBISHI MOTORS (THAILAND) CO., LTD.へ休職派遣【ラムチャバン工場で市場品質関連業務全般を担当 】


Q1 今までの仕事内容と、現在の仕事内容を教えてください。

岡崎では、デリカD:5に搭載される4N14エンジンの不具合を担当しており、市場からオイル漏れやベルト鳴き等の報告を受け次第、関連部署と原因究明を図るとともに、再発防止・歯止めを探っていました。お客様の安全に関わる場合や法規に抵触する恐れのある不具合についてはリコール等市場措置の検討、必要な部品の準備をしていました。 現在はMMThで生産されたクルマの、エンジン・シャシー関係なくすべての部品の不具合を担当しています。MMThはトライトンやパジェロスポーツのような本格的なRV車を生産しており、ジャングルのような極地から不具合が報告されることもしばしば。クルマがないと生活できない環境に住むお客様がいることに責任を感じます。



◆ある一日のスケジュール

8:00-8:30  一日のスケジュールを確認。共有事項を上司に報告

8:30-11:00 会議に用いる資料の部内レビュー。課題や今後の方針について複数人の目でチェック

11:00-12:00 開発部門との打合せ。市場不具合について対策案や今後の対応方法について協議。

12:00-12:50 昼休み

13:00-14:00 社内ミーティング。前日に入手した不具合情報について、今後の調査方針を開発部門や製作所の関係者と協議。

16:00-17:00 個人作業。その日にあった打合せの議事録作成や、データの分析等、個人でできることを集中して片付ける。(個人的に夕方の時間帯が集中できる)

19:00 退社

Q2 今までの仕事が現在の駐在での業務に生きていることは何かありますか

「わからないことがあったら、すぐ周りの人に聞く」岡崎在籍時から持ち続けている姿勢です。クルマの制御技術は年々進化し、例えば私の担当していたディーゼルエンジンに関して言えば、排気ガス中の窒素酸化物の無害化、すすの除去に複雑な処理がなされています。専門誌やネットで調べることも一つの手段ですが、せっかくすぐ傍にエンジンの専門家がいるのですから、彼らに聞く方が早く、かつ正確な情報が得られます。 MMThに赴任後もこの姿勢を貫いています。正直なところエンジン以外の部品に疎く、初めて耳にするような部品が未だに多いのですが、タイのスタッフは気さくに質問に答えてくれるため、助かっています。


Q3 タイでの駐在経験から学んだこと、自分の中の変化は何かありますか?

仕事の基本は現場主義であることをより実感するようになりました。ローカルスタッフは、不具合を起こした部品が工場に返却され次第、設計や部品品質管理の担当者に寸法や特性の検査を依頼する前に、必ずじっくり観察します。後日に関係者内に展開される調査報告書のみでなく、実際に部品を自分の目で見て手に触れなければ、不具合が起きたメカニズムを鮮明にイメージすることが出来ないという姿勢ゆえの行動です。また、工場内で工程改善が実施された際、スタッフから現場の見学に同行するよう誘われます。不具合対応にしろ、改善活動にしろ、基本は現場に出向き何が起きているのか直接肌で感じることであると、スタッフから日々教わっています。



Q4 休日の過ごし方を教えてください。

私は学生時代から土日はリフレッシュのために河川沿いをジョギングする習慣があり、タイに行っても継続することが出来るのか当初不安に思っていました。ところが赴任後すぐに居住先のすぐ傍にある公園を見て、その心配は完全に取り払われました。 公園は穏やかな海に面しており、ジョギング中の眺めは最高。車の通行する道路からは離れているため子供の遊び場としても安全です。実際に、現地の子供やお年寄りは散歩を楽しみ、若者はジョギングやエアロビクスに励んでいます。またレストランが日本食・タイ料理問わず近隣にたくさんあり、ジョギングで汗を流した後は、美味しいビールと食事を楽しんでいます。

(写真下:シラチャの風景、シーフードの写真です。 海沿いの街だけに、シーフードはとてもおいしいです。 とくにイカは新鮮で、お刺身にしても焼いても絶品です!)






Q5 最後に、当社を目指す方にメッセージをお願いします!

自らハンドルを握り、改めて三菱の技術に誇りを持つ時があります。入手三年目の冬、積雪した高速道路の登坂路を、愛車ランエボの四駆制御のおかげで終始安定して走行したことをとても印象的に覚えています。一方アウトランダーPHEVに乗る先輩いわく、冬に車泊する際、電気毛布で暖を取ることが出来て便利だ、とのことです。 世界には未開地での農産物の輸送や生活用品の供給のため、タフな四駆車を必要とする人がいます。自然災害による停電時に、一刻も早く電力の供給を必要とする人がいます。私は三菱自動車で働くことで、その期待に応えることができると信じています。皆さんと一緒に社会に貢献するクルマづくりが出来る日を楽しみにしています。


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