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未来電子の社員から入社にまつわるオモシロ話を聞いていくブログシリーズ。今回は5ヶ国でITを学び、ベンチャーから超大手まで働きながらITを極めまくってきたドリさんが、なぜか未来電子へやってくるまでのなが〜い道のりを聞いてきました。(日本語はかなり校正してます。)
【話のながれ】
- 大学では5ヶ国を回りながらITを勉強
- 大学1年生からインターンシップでTech技術を磨く
- インターンからそのまま沖縄の会社へ
- ソフトウェア会社の人たちと意気投合、入社
- プロジェクトが合わずに2年で離脱
- 事業を起こすも複雑すぎて断念、未来電子へ
- 未来電子で新規プロジェクトのCTOに
■ 大学では5ヶ国を回りながらITを勉強
僕はsupinfoという大学へ通っていました。ここはフランスの大学なのですが、面白いのは世界中で勉強できる仕組みがあることです。最初の1年はフランスで勉強してましたが、その後の1年はカナダで勉強していました。次はサンフランシスコ、その次はロンドン、最後は沖縄という形で、国境を超えて刺激を受けながら勉強に励むことができました。専攻はITのジェネラルだったので、ITのあらゆることを勉強しました。サンフランシスコにいたときはsupinfoと一緒にドミニカ大学にも通い、会社を経営するためのビジネスも勉強していました。
■ 大学1年生からインターンシップでTech技術を磨く
supinfoですごくよかったのは、IT企業へのインターンシップを最初の1年からしっかりできることです。これはフランスでも特殊な例で、この大学のメリットでした。3年間から4年間くらいはWeb関係の会社で実務の経験が積めていたので、最初に務めた会社では1年でディレクターにまでなることができました。インターンではずっとフロントエンドをやってて、正直僕はフロントエンド嫌いだなと思ったので(笑)今はずっとバックエンドをやっています。
■ インターンからそのまま沖縄の会社へ
卒業した後は、最後に沖縄でインターンシップしていた会社にそのまま入社しました。この会社では2つのサービスを開発していました。
● マーケットプレイスのプラットフォーム
多くのマーケットプレイスのWebサイトはほとんど同じ機能を使っているので、毎回0から作る必要はありません。0から作る必要がないようにベースとなるプラットフォームを開発して、その上でどんなマーケットプレイスでも作れるようにするというサービスをしていました。開発はpythonのDjangoでやっていたので、pythonには詳しいです。
● ERP(Enterprise Resources Planning)
企業の実行にあたってCRMやCMSといったツールはどの会社も利用しますが、そういったツールを1つの場所で管理できるのがERPです。開発はpythonのOpenERP(現odoo)というフレームワークで開発していました。ERPはフリーランスに任せて、僕はディレクターとして管理していたので、4年間で12〜15人の開発者と一緒に働いた経験があります。
沖縄には2年間住んでいて、途中からオーストラリアへ移住してリモートで1年間働いていました。フリーランスの開発者はみんなインドやロシア、中国などの海外にいたので、日本で管理する必要はありませんでしたから。沖縄は素晴らしいところでしたけど、何か静かだなあって思って(笑)もうちょっと騒がしいところに行こうと思ってシドニーに行きました。シドニーはよかったんですけど1年でビザが切れて、ビザの更新がかなり高額だったので日本に戻ってきました。日本に戻ってしばらくその会社で働いていましたが、契約の問題があったのでここでの契約は終了して、次の会社へ行きました。
■ ソフトウェア会社の人たちと意気投合、入社
次はソフトウェアの会社の人たちと出会って、仲良くなってそのまま一緒に働くことになりました。そこではコンピュータービジョンや、機械学習のツールを作っていました。僕はディープラーニングのプラットフォームをメインに作っていました。このプラットフォームではいろんな写真をアップロードすると自動で整理が始まって、整理しながら写真のカテゴリを学習して自動で「ここに保存しますか?」と聞いてきます。それに答えていくと学習が進んで、自動的に写真が整理されていくシステムのモデルを作っていました。大量に写真の入った場所にそのプラットフォームを入れれば整理ができるというものです。僕から見るとこれはかなりよかったのですが、会社の人たちは早く成功したいという想いが強く、このディープラーニングのプラットフォームは成功まで時間がかかりそうだということになって、次のプロジェクトに進んでしまいました。会社名も変えて、日本とアメリカでトレーディングのディープラーニングアルゴリズムを開発することに。僕はそのときトレーディングには興味がなかったので、そこで契約を終了して、楽天で働くことになりました。
■ 楽天はプロジェクトが合わずに2年で離脱
楽天ではプロジェクトのアーキテクトチームに入ったんですけど、入ったプロジェクトの将来性に不安を感じて、早期で離れることになりました。サービスのアルゴリズムが僕的に疑問だったこと、業務が古いPHPのアップグレードが自分のメイン業務になっていて、自分の持っている他の技術が錆びついてしまう危険があったことが原因でした。このままじゃよくないな、と思ってプロジェクトの異動も相談しましたが実現しなかったので、2年くらいで楽天を離れて自分で事業を起こすことにしました。
■ 事業を起こすも複雑すぎて断念、未来電子へ
自分で事業を起こそうとしたんですが、アイデアが複雑すぎて自分1人ではできないものばかりでした。パートナーも探していましたが、ビジョンの合うパートナーが見つからず、家族のこともあるので事業は断念して、新しく働く先を探すことになりました。ちょうどそのとき、日本に住む外国人のコミュニティに入っていて、エンジニアの仲間から未来電子を紹介してもらったので面接を受けることにしました。僕はいわゆる日本的な企業は合わないと思っていたので、サイクルウェアで面接に行って、嫌そうにされたらやめておこうと思っていました。そしたら面接相手の社長が私服で、しかも前髪が緑色だったので圧倒されて入ることになりました(笑)
■ 未来電子で新規プロジェクトのCTOに
入社したときは会社のプロジェクトマネジメントシステムを開発するチームに入って、その後はリーンスタートアップやスプリントなどのメソッドを使った会社のワークフローの確立を進めていました。そして今はGOuniteという新規プロジェクトで、CTOとして働いています。GOuniteでは開発しているプロダクトが大きく分けて3種類あり、
□ XPC(Web site) / UI
□ API
□ CMS
この3種類を開発しています。開発環境は常に最新のものを利用しているのでチャレンジングなのですが、話すとものすごく長くなってしまうので、またの機会に(笑)
GOuniteは面白いアイデアだし、今はタイミング的にも成功する可能性は高いと思っているので、CTOとしてGOuniteの技術領域は完璧なものにしていこうと思っています。