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【MICINのひと】「もっと誰かの役に立ちたい」40代を前にMICINでの挑戦を決意した、保険事業立ち上げメンバー

【MICINのひと】は、「MICINという組織の性格」を知っていただくために、ここで働くメンバーを一人ひとり紐解いていく連載です。

10人目は、MICINのメンバーに惹かれて入社し、MICINの保険事業を初期から支えてきたこの人。

岡崎 秀雄 Hideo Okazaki
保険事業部(MICIN少額短期保険株式会社 取締役兼オペレーション部長)

インディアナ大学の公共政策学修士号取得後、戦略コンサルタント、スタートアップを経て、生命保険会社のIT部門にてIT戦略策定・推進などに従事後、2019年7月にMICINに入社。2021年8月に、がんの治療中でも加入できる生命保険の発売を発表。

自分の働きかけで少しでも誰かの役に立ちたいと考えてきた彼に、MICINで取り組んできたこと、新しい生命保険のサービスに賭ける想いについて語っていただきました。

目次

  1. どうせ苦労するならば、この人たちと未来へエネルギーを注いでいきたい
  2. MICINの医療サービスと掛け合わせて、生命保険加入者の行動変容を目指す
  3. 目的の抽象度はあえて高く、叶えるための手段は柔軟に

どうせ苦労するならば、この人たちと未来へエネルギーを注いでいきたい

前職では、生命保険会社のIT部門の組織改革に関わっていました。MICINへの転職を決めた当時は、ちょうど改革が一通り形になり、組織として安定してきた頃でした。

IT戦略企画室長のさらに上のポストになる打診もいただいていたのですが、「本当にこれでいいのだろうか」と。会社としては大好きだけれど、自分がこれから数十年働き続ける場所としては最適でない気がしていたんです。

40代を目前にして「ここからどんな生き方をしていこうか」と思ったときに、いわゆるコンフォートゾーンにいるよりも、まだまだチャレンジできることがあるはずだなと。

そんな折に、知人から「面白い会社に転職したから遊びに来ないか」と声をかけられて訪れたのがMICINでした。

そこで話したのが、後になってMICIN少額短期保険株式会社を一緒に立ち上げることになる初期メンバーの方たちで、大いに盛り上がったんです。「こういう人たちと、新しい価値を生み出す場所に身を置けたら、絶対楽しいだろうな」と感じたのを覚えています。

それに、MICINの人は、みんな「難しいことにチャレンジしているんだよね」と言いながらも、すごくいい顔をしているのが印象的でした。勝算があるかどうかは分からなくても、その先で喜んでくれる人たちの顔を想像しながら話していることが伝わってくるんです。

保険事業に関しても、現在は子会社の代表を務める笹本さんが、生命保険会社の良いところも悪いところも知った上で、既存の業界にいたらできないことをMICINで実現しようとしていて、すごく共感しました。

僕自身、生命保険会社の中にいて、理想はあってもなかなか実現できないことを痛感していて。サービスを必要としている人のために仕事がしたいのに、大きな組織ゆえに社内に向けての仕事ばかりになっていることに、すごく違和感を抱いていました。

一方で、保険事業部のメンバーは「本当に困っている人たちの力になれるものをサービスとして提供していきたい」という気持ちがとにかく強く、どちらにせよ苦労するなら、自分もそんな方向にエネルギーを注ぎたいと思ったんです。

MICINの医療サービスと掛け合わせて、生命保険加入者の行動変容を目指す

生命保険業界から転職してきたとはいえ、自分たちで保険会社をゼロから立ち上げるのは、メンバー全員が未知の状態からのスタートでした。一体何をすれば立ち上げられるのかさえ分からなかったし、誰に聞けばいいのかも分からない大変さはありましたね。

だけど、初期メンバーの徐さん、笹本さん、二階堂さん、僕の4人は、全く新しいサービスをつくることに対して「経験がないんだからしょうがない!むしろそれを武器に、やっちゃえやっちゃえ!」と、ある意味楽しみながら進められるタイプだったのが強みでした。

そもそも、従来の生命保険の仕組み自体が、明治時代頃の日本からほとんどアップデートされてきていないんです。これだけ世の中が変わっているなら、保険にも変わる要素はあるはずなのに。

そこで、「医療のデータを活用しながら保険をアップデートしていく」という点が、保険業界のIT部門にいた自分にはすごく刺さったんですよね。とはいえ医療と保険の領域って、近そうに見えてすごく遠くて。だからこそ大きなチャレンジでした。

一般的な生命保険は年齢と性別で保険料が決まるのですが、年齢を重ねるごとに保険料が高くなるのは、それだけ病気のリスク、つまり生命保険会社が加入者に保険金や給付金を支払うリスクが高まるからです。

同じように、過去に病気になった人も、他の病気に罹るリスクが高くなるという考え方。そのリスクを生命保険会社は負いたくないので、病歴があると加入できなかったり、保険料が高くなったりします。

つまりは、お客様から保険料を多くもらいながらも、支払う金額を抑えて利益を出し、なるべくリスクを取らないようにするのが、今までの生命保険会社でした。

一方で僕らは、特定の病気に絞ってサービスを提供すれば、その場合だけのリスクを正確に判定し、保険料をむやみに高くせずにサポートできるはずだと考えたんです。

例えば現代では、癌を患った方の生存率はかなり高まっています。5年後の生存率は90%以上になっているがん種もある。それなのに保険に入れない、もしくは高額の保険料を支払わなければいけないなんて……。

そう考えると改めて、MICINという医療の会社が保険事業をやる意味がありますよね。

他にも、MICINが提供する他のサービスとの連携によって、病気のリスクを下げられる保険の提供なども考えています。

MICINが提供しようとしているサービスの中には、病気を早く発見できたり、闘病生活をより良いものにサポートしていったりするものがあります。例えば、僕らの保険に入ってくれた方がアプリを使ってくださると、そのアプリで定期的にお客様の状況を把握することで異変を感知し、病気の再発防止や早期発見につなげることも考えられます。

こうしてMICINの医療サービスと掛け合わせることができれば、さらに疾患のリスクを下げて、保険料も下げられるかもしれません。

従来の生命保険には「付帯サービス」と呼ばれるオプション型の支援はたくさんあるのですが、僕らはあらかじめこれらを商品に組み込みたいのです。

また、MICINには「行動変容」というキーワードがあります。人ってやっぱり、健康に良いものを食べたほうが良いと分かっていてもジャンクフードを食べてしまうし、運動したほうが良いとは分かっていてもなかなかしないわけですよね。しっかり寝たほうが良いと分かっていても、夜ふかししちゃうし。そこを行動変容させるために「いい意味での強制力」を保険の中に組み込むことで、より健康になったり、病気になるのを防いだりできたら良いなと思っています。

目的の抽象度はあえて高く、叶えるための手段は柔軟に

実は、自分は9歳の頃に事故で死にかけて、大きな手術をしたことがあって、命を助けてもらった恩返しをする意味でも医師になりたいと思っていたんです。その後は教育に興味を持ったのですが、それも素敵な先生に巡り会えたからでした。

自分が良い影響をもらったからこそ、今度は少しでも「誰かの人生にいい影響を与えたい気持ち」が根っこにあるんでしょうね。

でも、そのための手段に関しては、求める人の存在や世界の外部環境によって変わってもいいと思っています。僕にとって、人生でやりたいことは抽象度が高いまま、ビジョンとして掲げておくくらいがいい。

医療であれ、教育であれ、生命保険であれ、やりたいのは自分がエネルギーを注いだことによって、誰かの人生が少しでもよくなること。それをひたすら続けていきたいですし、与えられるポジティブな影響を、強く、深く、そして広くしていければいいなと思っています。

だからMICINで新しい保険のサービスを作っていくことは、あくまで現時点での最適解だと思っています。今後サービスが拡大していき、別の領域まで触手が伸びても構いません。

MICINで働く魅力は、求めている人に新しい価値を提供できること。メンバーはみんな、差はあるかもしれないけれど「新しいことをやってみちゃおう!」というマインドの人ばかりです。

それに、働く場所って相当な時間を費やすものだからこそ、「熱い人」「いい人」たちと一緒にいたいって思うんですよね。それが叶う環境がMICINだと思っています。

できない理由なんていくらでも考えつくけれど、「でもそれらをどうやって実現できるか」を考えたり、形にしていくこと自体にワクワクし、楽しめる人。これはMICINの仲間として必須かもしれません。

今はそうじゃないとしても、そうなりたい、と思える人にどんどんジョインしていただいて、MICINの中で変わっていってもらえればいいですよね。スキルや経験は後からどうにでもなるとしても、価値観やマインドセットはなかなか変えられないものだから。

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