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転職先を選ぶとき、気になるのは「入社後に本当に活躍できるのか」「チームに馴染めるのか」「実際の働き方は自分に合うのか」ということ。
今回は、2023年4月に中途入社し、4年目を迎えたエンジニアの西川さんに、入社前の期待や不安、特に試行錯誤を重ねた入社後1年間のリアルな経験、入社後に感じたギャップ、そして戸惑いをどう乗り越えたのかについて聞きました。
西川 裕介 | エンジニア(UIチーム)
建築・土木関連企業で約6年間、社内SEとして勤務した後、Web制作会社へ転職。企業サイトやランディングページのコーディングを担当し、バックエンド開発の経験を積む。MetaMoJi入社後は「MetaMoJi ClassRoom 3」や「eYACHO」などの開発に携わり、現在はUI開発や外部サービスとの連携機能などを担当している。
「もっと業務に入り込むアプリを」― 社内SE・Web制作からアプリ開発の世界へ
新卒では建築・土木関連の会社に入社し、社内SEとしてシステムやネットワークの運用・管理を担当し、ITの基礎を身につけました。その後、Web制作会社へ転職し、デザイナーが制作したデザインをもとに、企業のコーポレートサイトやランディングページの実装を担当。バックエンド開発を中心に、Web開発の実務経験を積むことができました。
一方で、仕事を続けるなかで、「もっと業務そのものに入り込み、仕事を便利にしたり効率化したりするアプリケーションを開発したい」という思いが強くなっていきました。また、それまで携わってきたWebサイトやランディングページだけでなく、より複雑な処理や機能を持つアプリケーション開発に挑戦したいという気持ちも芽生えていました。
転職活動では、そうした開発に携われる環境であることに加え、福岡出身ということもあり、地元・福岡で働けること、またはリモートワーク制度が整っていることも重視していました。そうした条件を満たす会社を探すなかで出会ったのがMetaMoJiです。
入社後1年間のリアル
MetaMoJiへの入社を決めた大きな理由は、技術力の高さでした。私も「凄腕の先輩エンジニアのような技術力を身に付けたい」という期待を胸に入社したものの、最初の1年間は試行錯誤の連続でした。ここからは、その時間を振り返ります。
ベテランの凄腕エンジニアたちを前に、「自分はついていけるのか」という不安
入社前、MetaMoJiのエンジニアには「プロフェッショナルな職人集団」というイメージを持っていました。優秀なエンジニアが多く、一人ひとりが黙々とパソコンに向き合う、職人気質で静かな会社なのではないかと想像していました。
そうした技術力の高い環境で働けることに魅力を感じる一方で、不安もありました。ベテランのエンジニアが多いなかで、アプリ開発未経験だった自分が本当についていけるのだろうか。Web開発とは異なる知識や技術が求められるため、複雑なプログラムをきちんと理解し、開発に携われるのかという心配もありました。
それでも、「この環境で経験を積めば、自分も必ず成長できる」という思いの方が強くありました。1年後には、iPhoneやiPad向けのアプリ開発にも一人で携われるようになり、エンジニアとして着実にステップアップしている。そんな自分の姿を思い描いていました。
電卓アプリ研修で始まった、アプリ開発の第一歩
入社直後の1ヶ月間は、開発環境の構築から始まり、Androidで電卓アプリを制作する研修に取り組みました。本格的な製品開発に入る前に、アプリ開発の基本的な流れを学ぶための課題です。約1ヶ月間、試行錯誤しながら電卓アプリを完成させました。
これまで出社勤務が中心だった私にとって、コミュニケーションの取り方にも驚きがありました。
当時、上司はリモート勤務をしており、対面で会ったのは入社してしばらく経ってからです。Zoomで顔を合わせてはいたものの、直属の上司と直接会わずに働くのは初めての経験でした。ベテランの方が多い会社でありながら、働き方はとても今風なのだと驚きました。また、リモートで働く人が多いのに、これだけ高機能なアプリを作れるのもすごいなと感じました。
私が入社した当時は、現在ほどオンボーディングの仕組みが整っておらず、まだ模索の段階でした。そんななかでも、気軽に相談できる存在として、出社勤務をしている先輩がメンターを担ってくれました。ただ、分からないことがあれば、すぐに答えを求めるのではなく、まず「自分は何が分かっていないのか」を整理してから質問するよう努めていました。
自分が何をしたいのか、何を聞きたいのかが相手に伝わるように質問しようと心がけていましたが、振り返ってみると、全然できていなかったかもしれません(笑)どうしても整理できないときは、素直に「分かりません」と聞くしかありませんでした。
プログラムを書く際は、決められた手順や技術的な制約に沿って、コードを組み立てていく必要があります。一方で、アイデアの提案や作業の進め方、周囲とのコミュニケーションや働き方については比較的自由度が高く、自分なりに工夫しながら、のびのびと取り組むことができました。
現在は入社時のイベントや配属時のフォロー体制なども整備され、受け入れ体制は当時から少しずつ進化しています。
膨大なコードと向き合い、「質問する力」を磨く
研修を終えたあとは、「MetaMoJi ClassRoom 3」の開発チームに加わりました。
最初に担当したのは、「ペン設定」機能に関する開発です。画面上のパレットからペンの種類や色を選び、その情報を実際の描画機能へ反映させる、ユーザーが日常的に触れるUIの一部を実装する仕事でした。
既に長い時間をかけて開発されてきた製品には、膨大な量のコードがあります。その全体像をつかみ、必要な場所を探し出し、コードの意味を一つずつ理解していくことが、私にとって最初の大きな壁でした。
何が書かれているのかを理解するだけでも苦労しました。さらに、必要な答えを得るために上司へどう質問すればいいのか、分からないことをどう言語化すればいいのかを考えることも難しかったです。
理解できた部分は、自分なりの解釈を添えて質問し、理解できない部分は、その部分のコードをそのまま示しながら、どこが分からないのかを伝えるようにしました。試行錯誤を重ねるなかで、少しずつ質問の仕方を身につけていきました。
また、お客様と接することの多い営業チームから、アプリの使い勝手や追加してほしい機能などをヒアリングし、それを製品開発に活かすなど、他部署のメンバーと関わることも徐々に増えていきました。
「コードを書くだけではアプリは完成しない」― 実装担当から周囲を巻き込むプロジェクト推進の仕事へ
経験を重ねるにつれて、仕事の範囲は、任された機能を実装することから、開発の主担当としてプロジェクトに必要な人や情報を整理することにも広がっていきました。また、担当する製品も法人向け製品へと変わりました。
そのなかで特に成長を実感したのが、法人向け製品とMicrosoft Intuneとの連携機能の開発です。社内の知見が限られていたため、まずはサービスの仕組みを調べ、関係するメンバーへ共有しました。そのうえで、実装にはどのメンバーが関わる必要があるのかを考え、ミーティングを設定して議論。さらに、ライセンス上の問題がないかを法務に確認する必要もありました。
この経験を通じて、当たり前のことではありますが、アプリの開発はプログラムを書くだけでは完成しないのだと実感しました。必要な情報を集め、必要な人に参画してもらうところまで考えなければならない。その点はとても勉強になりました。
一つの機能に関する技術だけではなく、製品やビジネス、契約まで含めて全体を捉える。実装の担当者としてだけでなく、周囲を巻き込みながら仕事を進める視点が身につきました。
振り返ると、入社前に想像していたように、1年ですぐネイティブアプリを自在につくれるようになったわけではありません。既存のコードを読み解き、疑問を整理し、質問を繰り返し、実装していく。試行錯誤した時間が、私のエンジニアとしての土台になっています。
入社して分かった、自由で相談しやすいチーム文化
入社後に感じた最も大きなポジティブギャップは、会社の雰囲気でした。
職人気質のエンジニアが集まって黙々と作業する静かな雰囲気を想像していましたが、実際は、自分の考えを伝えやすい環境でした。良い意味で自由で、風通しが良い会社だと思います。みんながそれぞれ自分の意見を持っていて、それを言葉にしやすい雰囲気があります。
また、制度としてはまだ発展途上でしたが、メンターや上司による個別のサポートは想像以上に手厚いものでした。
入社当初から、上司やリモートワークをしている同僚には、メールではなくSlackで気軽に質問ができましたし、出社勤務のメンターには対面でも相談できました。また、チーム内で週次ミーティングを行っているので、情報もスムーズに共有できるのが助かっています。
こうしたコミュニケーションの取りやすさは、現在も変わっていません。
おもしろいと感じたのは、同じオフィスに出社して隣に座っている人ともSlackで会話する文化です。最初は驚きましたが、慣れた今ではそれが当たり前になっています(笑)
「何が分からないか分からない」無力感の日々を乗り越えたマインドの切り替え
アプリの開発工程では、自分が書いたコードを他のエンジニアに確認してもらうレビューが必要になります。
私にとって、このレビューは想像以上に率直で、指摘を受けるなかで自分の知識不足を痛感し、当初は戸惑うこともありました。
自分が何を理解できておらず、何をどう確認すれば前へ進めるのかさえ分からない。「分からないことが分からない」状態のまま時間が過ぎ、何も進められなかったような無力感を抱く日もありました。
知識を補うため、プログラミングの本や業務で使う技術に関する本を読み、課題を乗り越えようとしました。しかし、技術を学ぶだけでは気持ちが追いつかない時期もありました。そんなときには、メンタルトレーニングの本を読むなどして、思考を変えるように心がけました。
すると、こういう悩みは昔からあるんだ、自分だけの悩みじゃないんだなと思えるようになりました。まずは気持ちを整えて、それから仕事の勉強に戻る。そうやって少しずつ理解を深めていきました。
すべてを深刻に受け止めすぎず、良い意味で力を抜く。社会人として仕事を続けていくには、必要以上に抱え込まず、気持ちを切り替える力も必要なのだと気付きました。
また、リモートワークを前提としたコミュニケーションに戸惑うこともありました。
相談のしやすさは感じていましたが、口頭なら雰囲気で伝えられることも、Slackでは背景や状況を文字にしてコミュニケーションを取る必要があります。会議や雑談の延長で相談できない場合もあるので、自分の考えをきちんと文章にしなければなりません。ニュアンスを文字で伝えるのが、最初は難しかったです。
リモート環境だからこそ、情報を整理して相手に伝える力が必要になる。この点も、入社後に知ったリアルなギャップでした。
上司や同僚と仕事を離れて交流する機会があり、関係を築けたことも支えになりました。技術的な指導だけでなく、さまざまな形で周囲が気にかけてくれていることを感じられ、徐々に戸惑いを乗り越えていくことができました。
これから入社する方へ
私が考えるMetaMoJiにフィットする人物像は、「自走できる人」です。
ただし、自走することは、何でも一人で抱え込むことではありません。
分からないことを自分なりに調べる。どこまで理解できていて、どこから分からないのかを整理する。必要なときには、周囲へ質問し、人を巻き込む。そして、新しい技術への探究心を持ち続ける。そうした姿勢が大切だと考えています。
新しい技術に敏感で、自分でどんどん調べながら進められる人は、MetaMoJiに向いていると思います。必要に応じて周囲のサポートを受けられますが、受け身で指示を待つのではなく、自分から調べたり相談したりしながら進める姿勢が求められる会社です。
社内SEからWeb制作を経てアプリ開発へ。最初の1年間は、入社前に思い描いていたとおりには進みませんでした。
それでも、分からないことに向き合い、伝え方を工夫し、率直なフィードバックを受け止めながら、一歩ずつできることを増やしてきました。完成された正解を待つのではなく、自分で問いを立て、手を動かし、周囲と一緒に答えをつくっていく。そのプロセスを面白いと思える人にとって、MetaMoJiは大きく成長できる環境です。
入社から約3年が経ち、現在は後輩の教育にも携わっています。
自分が「どう質問すれば良いか分からない」という苦しさを経験したからこそ、後輩にとって相談しやすい先輩でありたいと考えています。
※所属・業務内容は取材時点のものです。
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