こんにちは。パレット事業部責任者の合田(@ayapalette__)です。
パレットは、性のあり方や多様性について漫画やイラストで紹介するSNSと、インタビューを中心としたウェブメディアを運営している、今年できたばかりの事業部です。
“LGBT”という言葉をネットやニュースでよく聞くようになりましたが、パレットは”LGBT”だけを対象にしたメディアをつくっているわけではなくて。
「こうあるべきを、超えてゆく」
これが私たちのメディアのテーマ。「男性なのだから、たくましくあるべきだ」「女性なのだから、しとやかにあるべきだ」「結婚適齢期なのだから、早く異性と結婚するべきだ」など…世の中には、ときに幻想でもある”らしさ”や”べき”にあふれている。私たちは、ジェンダーやセクシュアリティに関して社会的に構成されたそれらにとらわれる必要はない、というメッセージをあらゆる角度から発信を行っています。
きっと今ある常識や世間体だけが大事じゃない。私たちのメディアを読んでくれた誰かが、ジェンダーやセクシュアリティ、性のあり方や生き方を切り口に、自分らしい生き方を考え直すきっかけをつくりたくて。そうすれば「私はマイノリティだ」と感じている人だけでなく、無意識に自分の選択肢を狭めてしまっている人たちにとっても、もっと自分を大切にできる世界になると思うんです。
さて、そんなパレット事業部ですが、今回のブログでは2018年の振り返り、そして来年1年間の決意を残したいと思います。
パレットの2018年、3つの振り返りポイント
2018年のパレットを、以下の3つのポイントで振り返っていきます。
①パレット、爆誕
②バズった!漫画たち
③『PaletteQ』リリースとクローズ、そして新しいアプリへ
①パレット、爆誕
株式会社アラン・プロダクツは「人が変わるを創造する」会社。その中でも私たちは「人の性のあり方・多様性への考え方を変える」事業部です。
代表の花房と共に事業部を一緒に立ち上げたのが2018年の1月。最初は「LGBTの人向けのコンテンツやサービス、メディアを作っていこう」という考え方でしたが、さらに社会的な発展を目指すためには、バーティカルなサービスを作り続ける傍らでメディアではもっと多くの「普段は自分と性のあり方など関係ないと思っている人」を巻き込むことができる発信をしなければいけないと思ったんです。
なぜなら、性のあり方は人の数だけあるからです。関係のない人なんてひとりもいない。グラデーションのように広がる性のあり方を見てみると、どこからマジョリティでマイノリティなのかの線引はできないのに、他人事にしているひとが多すぎる。これでは社会は変わっていかないと思っています。たとえば身体の性と心の性が完全に一致した異性愛者の方も、自身がそのグラデーションの一部であるということに気づくことができればぐっと自分ごと化できるのではないか。と、私たちは考えています。
パレットという名前は、先に述べた身体の性と心の性が完全に一致した異性愛者をふくめ、多様な色がボーダーを持たず、グラデーションのように混じり合う世界を、絵の具を混ぜるパレットになぞらえてつけました。セクシュアリティやジェンダーにとらわれず、様々な色が混じり合ってできた一人ひとりの色を大切にしたいという、メンバーの想いが込められています。
②バズった!漫画たち
漫画を中心としたSNSの運用をしているのですが、半年間で70本ほど漫画を作ってきました。その中でもたくさん読んでいただけた漫画を紹介していきます。
タレントのりゅうちぇるさんが、同性婚についてニュースで言及したことについてポイントを絞ってまとめた漫画。
リスロマンティックという性のあり方についてまとめた漫画。
男女のカップリングを「NL」と呼ぶことについての漫画。
パレットでは、誰もが性のグラデーションの中にいることを自覚させる発信を心がけています。疑似体験や問いかけを通して「あ、自分も、こういうところあるかも」と共感を生み、性の多様性を自分ごと化してもらえるようなコンテンツを作っています。当事者だと自覚しているのは13人にひとりだと言われているけれど、残りの12人を巻き込むことができなければ、当事者がときに障壁と感じる”世論”や”常識”は変わっていかないのです。
③『PaletteQ』リリースとクローズ、そして新しいアプリへ
事業部ができてすぐに『PaletteQ』というLGBTQ+のための知恵袋のようなアプリをリリースしたのですが、半年ほどでクローズに至りました。多くの人を巻き込む情報発信の傍らで、クリティカルに性のあり方について悩む人たちに語らいの場を提供するのがこのサービスの目的でしたが、想定していた事業仮説のいくつかが外れ、投資し続けることは難しいと考えた結果です。
しかし、私たちが解決したい「当事者ならではの孤独やつらさ」に立ち向かうことを諦めたわけではありません。悩み相談をアプリ上で行うというやり方ではなく、もっと多くの方に使っていただけるようなサービスを新しく開発しています。
2019年の決意
1年目は立ち上げ期として試行錯誤を繰り返してきた私たちですが、2年目は新しいフェーズへと移行していきます。
事業として収益をあげ、資本をつくり「こうあるべきを、超えてゆく」ための事業をつくる。それが私たちのやるべきことだと、考えています。
だって、おもしろいじゃないですか、思考停止せずに「自分らしさ」を創造し選択できる世界がきたら。そういう風に生きられる人が増えたらいい。
しかし、それを選択するにはまだまだあらゆる偏見や差別、見直さなければならない考え方や行動があること、でもそれはほんの少しの心がけで変わっていけることかもしれないこと。
そういうことを伝え、常識が変わる選択肢を提供する、私たちはそういう事業部になっていきたいと思っています。
まずは、漫画という資本をもって発信の幅を広げていきます。そして引き続き、新しいアプリの開発を急ぎつつ、
① 「こうあるべき」を持たない場をふやす
② ロールモデルを見せ、当事者をエンパワーメントする
③ 「自分ごと化」をすべての人へ
以上の3つを切り口に、新しい事業を展開していきます。
まだまだ新しい組織であるパレットですが、チームが多様な色を肯定し、掛け算を生み出すカルチャーの基盤ができてきました。私たちの良さを活かしながら、来年は新たな挑戦をしていきます。
2018年が基盤の「基」なら、2019年は飛躍の「飛」。チーム全員で、そんな1年にしていきたいと思います。
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