1964年に、私たちは創業しました。
最初はどこにでもあるような、町の小さな鉄工所。
金属板を切ったり、曲げたり、穴を開けたり、くっつけたり。
ですが、周りにも同じような鉄工所が沢山ありました。
ちょうど日本は高度経済成長期に入る頃。
当時の創業者は、「このままの事業では今後自分たちのオリジナリティが出せない。」と鉄工所としてのビジネスにいずれは限界を感じる時が来ると思い、新たな分野に進出しました。
1965年、明和工業は法人化し、高度経済成長の陰で見え始めた公害防止分野に進出。
将来を見据え、より付加価値の創出できる分野に進出することが必要と考え、当時あまりまだ手掛ける会社が少なかった環境改善設備の分野に進出。
まずは、化学工場などの排煙に目をつけ、排煙脱硫装置という排煙処理の装置を開発。
一方、日本人の主食であるお米。お米(生籾)は収穫した直後、20~30%の水分があり、非常に変質しやすいので、すみやかに乾燥する必要があります。
その生籾を機械乾燥する施設で、問題が発生していました。
生籾は貯留・乾燥の工程を経て、籾すりという工程に移ります。籾すりは、籾から籾殻を取り除き(これを「脱ぷ」という)玄米を取り出すことです。この工程が終わった後に私たちがよく目にする玄米となります。
その籾すりにも機械が使われるのですが、その籾すり時に大量の粉じんが発生していました。それが施設の周りの空気を汚してしまっていたのです。
そこで、私たちは地元企業として、公害防止分野で培った技術を活かし、貯留乾燥施設から出る粉じんを集め、クリーンな空気を排出する集塵装置の開発に着手。
それをきっかけに、石川県から全国へ。
累計で1,500カ所以上に農業用集塵装置を納入、今では国内シェア60%以上の集塵装置メーカーとなりました。
いまでは、集塵装置だけではなく、廃水処理装置や貯留ビンなどと合わせ、農業施設用の環境プラント・装置を幅広く手がける中小企業になり、農業施設関連の装置提案は私たちの現在の主力事業となりました。
自分たちの周りに課題を抱えている人たちがいる。
それをきっかけに私たちは技術を磨き、成功したら、その分野で事業を行ってきました。
挑戦こそが、私たちの原動力です。
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>次回記事は、新たな事業分野~バイオマス利活用事業への挑戦~を予定しています。