★Genki Group法人紹介★リニューアルしたこうのす共生病院を突撃取材しました | ★GenkiGroup法人紹介★
こんにちは。株式会社メディクルードの廣松です。今回は5月に新病院へと移転し、リニューアルしたばかりのこうのす共生病院について取り上げたいと思います。メディクルードが東京本社を担うGenki Gr...
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メディクルードが属するGenki Groupの中には医療・介護福祉・教育と様々な領域の法人があり、全部で30を超える法人と100を超える施設があります。その中には、私たち幹部候補生が将来的に経営として関わることになる法人もたくさんあります。ということで、これまで「Genki Group法人紹介」シリーズ企画と題して、数々の法人にインタビューしてきました🎤
埼玉県鴻巣市を拠点に、医療・介護の施設を運営している医療法人社団鴻愛会です!
医療領域・介護領域にて最先端の取り組みに挑戦し続けている経営幹部のお三方にお話を伺いました。
👆写真左:神成文裕さん 医療法人社団鴻愛会 理事長
(メディクルードの神成社長の実の弟さんです)
👆写真真ん中:内田さん 医療法人社団鴻愛会 理事長室 チーフマネージャー
👆写真右:長島さん 医療法人社団鴻愛会 理事長室兼システム情報管理室
(以下敬称略)
鴻愛会は医療領域(こうのす共生病院など)と介護領域(老人保健施設、通所リハビリ、ショートステイ、訪問リハビリ、高齢者向け住宅、デイサービス)を併せ持つ、全国でも稀有な法人となっています。
2021年5月にこうのす共生病院を新築移転し、鴻巣市にある医療・介護・歯科・障害福祉・教育リソースをフル活用して暮らしを支えるスマートメディカルケアシティを構築しようとしています。さらに、2023年4月からはさいたま市大宮区でOKP with Life クリニックを開業します。
こうのす共生病院が新築移転したときの記事はこちら☟
☝スマートメディカルケアシティのイメージ。
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《もくじ》
●鴻愛会の他にはない特色は?
●事業を進めていく上で大事にしていることは?
●今後の展望、鴻愛会をどう発展させていきたいか
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星加)では早速インタビューを進めていきたいと思います。よろしくお願いいたします!
最初の質問ですが、まずはコンサル出身であったところから鴻愛会にジョインした内田さんに「外側から見た鴻愛会」という観点でお伺いしたいのですが、いかがでしょうか?
内田)鴻愛会の特色は介護と医療がシームレスにつながっている点かなと思います。
僕たちは病院なので、地域の皆さんが病気・怪我をされたときになるべく早くもとの日常が送れるようにしてあげたいと思っています。しかし、高齢者の方の場合は治るのにも時間がかかってしまうんですね。そうなると、病院にかかるだけでは治しきれないこともあります。そうなったときにも、グループ内の色んな業態の介護施設と連携することでその人の状態に合わせた対応が取れるようになります。
また介護施設にご入居された方は最期を施設でお迎えすることもあります。そこで当院ではグループが運営する介護施設にて、救急医によるACP(advance care planning:本人・家族との人生会議)を行いました。ACPとは、最期のときをどのように迎えたいか、迎えるにあたってはどういったことが起きるのか、ご利用者様やご家族様が不安になること、心配なことをひとつひとつお聞きし、時間をかけて説明し、イメージを共有していく取り組みです。
このような取り組みを行うことで、施設から当院への入院数は変わらないものの、病院で最期を迎える方は減少し、施設で最期を迎える方が増えました。また、過度な不安なく、自然な形で最期を迎えていただける方が増えたように思います。救急医と特別養護老人ホームの新しい連携のカタチとして確立しつつあります。
僕は今までコンサルとして全国の20~30の病院とお仕事をさせてもらってきましたが、医療・介護がここまで一丸となっている環境は他にはないですね。
星加)では続いて、長島さんにも鴻愛会の特色をお伺いしたいです。長島さんは以前別の病院に勤めていたとお聞きしていますので、その当時勤めていた病院とどういった部分が違うか、ぜひ教えていただきたいです!
長島)そうですね、私はもともと診療放射線技師として大学病院に勤めていました。そことの違いで言いますと、「働いているスタッフ自身が現場を作っていける」というのは特色かなと思います。
どうしても病院というのは上層部だけで運営が決まってしまって、実際に働いているスタッフの意見はなかなか通りづらいところがあります。また、スタッフ自身としても上からの指示をやりたいかどうかをよく考えずに業務をこなしてしまうということが起こりがちです。
しかし、こうのす共生病院ではトップである神成院長が現場でバリバリ働いているんですね。院長が物理的にも精神的にも現場のスタッフと近いところにいて、一人ひとりの意見を聞いてくれるので、意見が出しやすい土壌ができています。そして、だからこそ新しい取り組みにもスタッフ・役職者が一丸となってどんどん挑戦できていると思います。
星加)長島さんは鴻愛会のテクノロジー導入の部分を担っているとのことですが、実際にどういった取り組みをされているのですか?
長島)最近ですと、病院の待合室の密状態をどうにかしようということで、時間になったら電話で呼び出す受付システムを入れています。今までは「いかに時間を感じさせない待合室を作るか」という考え方だったのが、これからは「待合室に人をいないようにするためにはどうすればいいか」、という考え方に変わってきているんですね。
他にはAI問診を入れていまして、タブレットを使った事前問診を行っています。患者さまに事前にアプリで問診票を回答してもらうと電子カルテが出来上がるような仕組みになっています。
☝自宅からスマホでも回答可能。
星加)ありがとうございます!では満を持して神成院長!鴻愛会の特色を教えてください!
神成)まず僕たちが圧倒的に若い世代であることが特色だと思っています。
医療業界というのは本当に高齢化がすごく進んでいる業界です。分かりやすい例を出すと、理事長に就任してから「若手理事長の会」というものに出たんですが、みんな60代とかで30代って僕だけだったんですよ。どうやら若手の条件が「65歳以下」だったらしくて(笑)
星加)最近各G20のトップがそれぞれ何歳か気になって調べたんですが、みんな60~70歳。50代でも珍しくて、30代はアラブの石油王だけというのを知りましたが、それに似ていますね(笑)
神成)そうですね(笑)そしてそうなってくるとITやIoTといったものへの感度もどうしても下がって来るのではないかと思います。
例えば、病院って予約のシステム一つとっても昔からサービス変わってないなー、って思うことがあるんじゃないかと思います。そういったところを若い世代の人間が集まって、「こういう風にやるのが正しいんじゃないか」と意見を出し合って、どんどん新しいことをやっていけるというのが他の医療法人とは全く違うところかなと思います。
やはり医療業界ってある種医療保険に守られてしまっていて、競争の原理が働かない、大きな荒波に揉まれていないというところがあるんですね。サービスの提供に際して、患者さん目線に立てていない部分もまだまだあります。そんな業界に風穴を空けたいなと思っています。そしてそれが社会の皆さんのためになると思っています。
内田)医療業界というレッドオーシャンを継承していくような業界において、神成理事長というベンチャーマインドを持った人がいること。そして、どんどん理事長の想いに共感した仲間が増えて、どんどん新しい仕組みづくりにもチャレンジをしていること。それが鴻愛会の強みですね!
星加)それでは続いて、事業を進めていく上で大事にしていることは何かについて教えてください!
神成)医療にしても教育にしても介護にしてもそうですが、課題は現場にあると思っています。
病院に来る人で幸せな人ってほとんどいないんですよ。怪我をしていたり、病気になっていたりとか。そうした方に対して必ずしも幸せな気持ちで帰すことはできないかもしれないけど、せめて「ここにきてよかった」という安心感を与えたい。
そして、その状態を作るためには現場のケアに当たる人たちに気持ちに余裕がないといけない。給与にしても、働きやすさにしても、働きがいにしても満足の行く環境を作る必要がある。
実際、現場の人は「人助けしたくない」で入ってくる人はいないです。しかし、だんだん忙しさや慣れによって失われていってしまうと思うんです。こうした人にとってやりがいがある状態を作りたいです。さらに言えば現場の人からの意見を反映していくようなエンパワーメント型の組織にしていきたいと思います。
内田)一番大事なのは職員が楽しそうに目の前の患者さまのために一生懸命になれるような仕組みを作ることですね。職員が目の前の患者さまに一生懸命になればなるほど患者満足度(CS)が上がるし、そうするとどんどん患者体験(PX)が変わっていく。だからこそ「Fun to Fan」を掲げ、病院の環境改善のほか、教育体制や福利厚生制度構築にも力を入れています。
そうやって職員と「共に生きる」というのを大切にすることで患者さまとの「共に生きる」が実現できると思います。各事業ドメインの責任者とたくさん1on1面談をして、来期どういった部署を作りたくて、そのためにはどんな課題があって、何をしないといけないのか、ということをひたすら話し合っています。
星加)「共に生きる」の理念のもと、働く仲間も大事にしていることがよく伝わってきました!
神成)また、鴻愛会がスローガンとして掲げていることにもなるんですが、「医療と介護の壁をなくしたい」という想いを持っています。
医療はかなり昔からありますが、介護というのは介護保険が始まってからなので比較的新しい業界になります。なので職種間に意識の差があって、医療の側にいる人が「医療が川上、介護が川下」という考えを持っていることも多いです。
だけど、僕たちは医療と介護を壁で分ける必要はないと思っています。そもそも、医療とは病気になった人を治してあげることで、介護とは普段の生活が大変になった人を支えてあげることだと思います。
なので医療の担う役割というのは、介護の中の「病気」というフェーズに対して、正常化させてあげたり、病気と上手く付き合っていけるような環境を作ってあげたりすること、そしてまた介護を受けやすい環境を作ってあげることなんだと思います。
先程の話で言うなら「介護が川上にあって、それを下支えするように川下に医療がいる」っていうのが目指すべき医療と介護の形なんじゃないかと思います。
そのためには医療と介護の壁は不要だと考えていますし、様々な施設・様々な職種の壁を越えて、同じチームとしてシームレスな連携をとっていく必要があります。現在、様々なプロジェクトを通じて、我々が理想とする地域医療と介護が少しずつ形になりつつあります。
医療事業ではこうのす共生病院、介護事業ではこうのすナーシングホーム共生園、あげお共生の家を運営しているので、まずはグループ内での連携を強化しています。
内田)例えば、鴻愛会のリハビリチームが医療・介護お互いの職場をフォローしあって、退院した患者さんを老人保健施設(以下、老健)でもみたり、老健の体調不良者を病院でスムーズに受け入れたり。患者さま・ご利用者さまの情報を共有することで柔軟な対応を行っています。
また、働く職員同士の連携としては、鴻愛会のリハビリチームで合同勉強会を開催しています。鴻愛会主催の研修で病院と老健のスタッフをごちゃまぜにして実施することで、顔の見える関係を構築していますね!そうすることで、こうのすナーシングホーム共生園の看護師が足りないときは、こうのす共生病院の看護師がヘルプで対応するなど、病院と介護施設での行き来もしやすくなりました。
長島)他には、こうのす共生病院には「ICT(Infection Control Team)」という医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師で構成される感染制御チームがあり、普段は院内で起こるさまざまな感染症から患者さんやご家族、職員の安全を守るために院内ラウンド、院内講習会、抗菌薬等のサーベイランス、相談業務を行っています。ただ、これを病院内だけではなく、連携している介護施設に対しても病院でのノウハウをお伝えすることに注力しています。
内田)逆に、グループの介護施設からノウハウを教えてもらうこともありますよ。病院で介護保険の未申請者がいるときは、介護領域の職員が駆け付けて、申請方法を説明してくれるのでありがたいですね。このような連携がシームレスになるように、というのを意識しています。
星加)それでは最後に、今後、鴻愛会をどう発展させていきたいかについて教えていただけますか?
内田)「鴻愛会は日本一の医療サービスを提供している病院であり、日本一働きやすく働きがいのあふれる職場である」という状態を作りたいなと思っています。将来2040年を視野に入れたときに、人材の取り合いは間違いなく起こる。そうなったときに、当然ですが良い人を採用できる医療法人が良い医療サービスを提供できるようになるんですよね。そのころには「え、こうのす共生病院で働いてんの??すごいじゃん羨ましい」と界隈で言われるような法人になっていたいですね。
神成)医療・介護の事業を運営しているからには、ただ「病気を治す」「生活できる環境を提供する」だけではなく、ご本人やご家族に寄り添い、「想い」にまで応えることができる存在でありたいと考えています。それが『医療と介護の壁を壊し、「人」と「ヒト」をつなぎ、共に生きる地域を創る。』というミッションにも込められています。
そのために、鴻巣市にあるGenki Groupの医療・歯科・介護・障がい福祉・教育リソースを総動員して、「その人らしく」を安心して継続いただけるような多職種連携を実現したいですね。現在はフォレストデンタルクリニックとの医科歯科連携もスタートし、病院の看護師と歯科衛生士が一緒に勉強会を行っています。
鴻愛会以外のグループ施設も巻き込み、スマートメディカルケアシティ構想を実現したいと思います。
そして、将来的には鴻巣市にとどまらず全国、アジアに発信していくこと。僕たちがやっていく医療と介護の連携モデルが30年後、40年後の未来の当たり前になるようにしたいなと思っています。
我々の取り組みが、「日本の未来の医療と介護」の当たり前となることを目指して、楽しく・共に歩んでくれる仲間たちを集めていきたいです。
星加)ありがとうございます!医療と介護を変革していく姿勢、そして共に生きる仲間に向き合う熱意が感じられました!
以上、鴻愛会のお三方へのインタビューでした✨
病院経営の最前線を一緒に走りたい方はメディクルードの経営幹部候補採用へぜひ!
さらに本選考に進んだ学生さんは、インターンシップや現場見学会で会えるチャンスがあるかも?!ということで、皆さんのエントリーをお待ちしています。
次回の更新もお楽しみに!!
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