こんにちは。フラワーコミュニティ放送の山中絵理奈です。
さて今回の記事はシリーズ企画★Genki Group新卒インタビュー★です!
★Genki Group新卒インタビュー★とは?
Genki Groupの皆様と関係を深めつつ、現場の取り組みについて2022年卒でGenki Groupの仲間入りをした方々へインタビューしていきます!
※Genki Groupの東京本社であるメディクルードの新卒採用は将来的に領域を越えて活躍する経営幹部候補の採用ですが、Genki Groupの各法人でも専門性を持って活躍したい人材の新卒採用を行なっています。
今回の記事は、浦和学院高等学校で養護教諭として働かれている石川先生・丸山先生にインタビューにさせていただきました!
養護教諭とは主に、小・中・高校に配属されている「保健室の先生」のことです。 学校でケガをしたり体調を崩したりしたとき、保健室に行くと対応してくれるのが養護教諭です。 生徒たちの突発的な病気やケガの応急処置、そして学校全体の保健の管理を行っています。
☝写真左側:石川先生 写真右側:丸山先生(以下敬称略)
以前、浦学の養護としても働かれている釼持さんにインタビューをいたしました。そのときに浦学の保健室での取り組みについてお聞きしたのをきっかけに、その取り組みについて詳しく知りたいと思いました。今回の記事ではお二人に養護教諭の業務、新卒として入職してみての感想を伺っていきたいと思います!
☝釼持さんの記事はこちら
[もくじ]
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①養護教諭を目指したきっかけ
②新しいことへの取り組み・業務の効率化について
③入職1年目の業務について
④仕事のやりがいについて
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①養護教諭を目指したきっかけ
山中)それではインタビューを始めさせていただきます。よろしくお願いします!まずはお二人が養護教諭を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
石川)よろしくお願いします!私は中学生の時に保健室の存在が心の拠り所になっていたのがきっかけで、養護教諭を目指しました。お腹が痛くなることが多くて、保健室に行く機会が多かったのですが、メンタル的にも悩んでいることがありました。その時に養護教諭の方が体の不調だけでなく、心の不調も気にかけてくださいました。
丸山)私も高校生の時によく保健室に行っていたんですが、養護教諭の方に「養護の仕事合ってるんじゃない?」と言われたのがきっかけで養護教諭を目指しました。元々子どもが好きだったこと、人にものを教えたりするのが好きなことも養護教諭を目指すきっかけとしてありました。
山中)お二人ともご自身の経験から養護教諭を目指すようになったということですね。ちなみに養護教諭はどうすればなれるのでしょうか?
丸山)養護教諭になるには養護教諭の免許を取る必要があり、私は4年制大学に通っていました。養護教諭になるためのカリキュラムが組まれているんですけど、養護教諭の資格と保健を教える保健教諭の資格が取得できました。
山中)そうなんですね!就職先を選ぶ中で、様々な選択肢があったかと思いますが、その中で浦学を選ばれた理由を教えてください。
石川)学生生活の中で、生徒たちが一生を生きていくに向けて密に生徒と関わりながら直接保健指導ができるのは高校までだと思ったので志望しました。浦学は野球部を始めとした部活動が盛んだからこそできる保健指導があると思いました。
丸山)私も部活動が盛んな学校という点に加え、浦学の教訓に「健康と安全宣言」とあるように、健康に力を入れているのも魅力的でした。また公立高校は基本1人で業務を行うことになるのですが、私立だと「複数配置」というものがあり1人ではなく複数で業務を行う体制をとっています。1人で業務を行うのではなく、先輩の養護教諭の方がいることで生徒対応や業務的なことも含めて色々学べるなと思ったので志望しました。
☝今回は10月26日~28日に上尾陸上競技場で行われた浦和学院高等学校の体育祭でインタビューさせていただきました。
☝体育祭では保健室から救護セットなどを持参し、生徒の対応をされていました。
②新しいことへの取り組み・業務の効率化について
山中)浦学では様々なICT化を進めていますが、保健室における変化や新しい取り組みはありますか?
石川)生徒が保健室に来室したときの問診票を紙からiPadに変えたことにより、業務が効率化されました。iPadで入力することにより転載の作業が不要になりました。またグラフ化されていることにより、どのクラスの生徒が多いか、何が原因で保健室に来ている子が多いかというのが一目でわかるようになっています。例えば担任の先生に「どの生徒がよく来ていますか?」と聞かれたときに、よく来ている生徒順で並び替えることもできるので情報共有にも役立っています。
丸山)以前、保健室で使っているiPadを別のところで使用するため、代わりに紙の問診票を3~4日くらい使ったことがありました。紙だとそこからパソコンに打たないといけない作業があって、生徒対応が多い中で入力作業をするのが難しかったなと思います。本当にiPadには助けられています。
山中)私が高校生の時も紙の問診票でしたが、データ化するのは凄く時間のかかる作業ですよね。iPadによって業務が効率化されているのは素晴らしい取り組みだと思いました。
☝以前まで使用していた紙の問診票です。
☝現在はこのようにiPadで入力する仕組みになっています。
山中)その他にも、今こんなことに取り組んでいるといったことはありますか?
丸山)新しい取り組みとしては、浦学でやってきた生徒の「アレルギー確認表」業務の効率化・最適化を行っています。今までは出してくれた人全員に対して一人一人健康相談を行っていましたが、保健室も来室対応などがあるのでどうしても業務が圧迫してしまいます。そこで私たちが大学の時に学んできた一般的な方法を資料でまとめて、次年度に向けて改善しようと取り組んでいます。
アレルギー確認表とは
浦学では、「食物アレルギー確認票」と「食物以外のアレルギー確認票」の2種の確認票を入学時に配付しています。この用紙は、個々の生徒のアレルギー疾患の有無、原因物質と希望する対応、学校生活上の配慮、エピペン使用の承諾等を記入してもらい、学校が把握できるようにしています。特にアナフィラキシー症状がある生徒は命に関わることもあるため、宿泊を伴う行事の前に再度食物アレルギー有無のアンケートを行い、発症の予防に努めています。
山中)元々は結構時間がかかっていた作業だったんでしょうか?
石川)そうですね。基本的には生徒の保護者の方に書いていただくという方法をとっていました。病院で正式に診断は受けていないけど、これを食べると喉が痒くなりやすいとか、アレルギーかどうか区別が難しいものも書かれていたりします。今後は医師に書いてきていただくというのを原則にしようかなと思っています。医師に書いていただくことで学校側での配慮や管理に関しては重症度が高いとか、そういった生徒たちに人数を絞ることができるので、きめ細やかな対応ができるかなと思っています。
③入職1年目の業務について
山中)私も今年で入職2年目になりますが、入職1年目は業種に限らず色々と大変なことが多いかと思います。今年から新卒で入職されたと思いますが、具体的にお二人が大変だなと感じている部分などありますか?
石川)生徒の来室対応時の判断に悩むことが多いです。緊急度を判断するのは学生時代も講義などで学んできましたが、実際の現場で働いてみると判断に迷うことも多いです。本人は大丈夫って言ってるけど様子がおかしいとか。教科書通りにいかないことがほとんどなので、そういう時は先輩に伺ったり、相談したりして判断しています。
山中)確かに体調不良の時って、自分では大丈夫だと思っていても周りから声かけをしてもらって気付くことも多いですよね。
丸山)私も似たような内容なんですが、来室対応のときって今まで大学で学んできたやり方があるので、それをどうやって現場で実践していけば良いかっていうのは判断に迷います。もう1つは緊急時の対応です。今まで大学の実習でも人が倒れて救急車で運ぶという経験が無かったので、やっぱり人が倒れているのを見ると緊張しちゃうんですよね。そこで周りの人を頼るっていう発想が無かったので失敗したなと思うことはありました。
山中)お二人とも来室対応で悩むことが多いということですね。釼持さんも浦学の養護に携わっていますが、お二人にとってどのような存在ですか?
石川)先輩という立ち位置ですね。保健室全体の困りごとをサポートしてくれています。生徒の業務量が増えていますが、救急搬送があった際には養護教諭が原則付き添うので人手が足りなくなることがあります。そういう時に釼持さんも一緒に対応してくれています。あとは困ったときに相談に乗っていただけますね。
丸山)釼持さんは看護師の資格を持っていらっしゃるので、大きな怪我などで来室してくる生徒などがいるときは消毒の処置をしてくださったりとか、来室が多いときは一緒に問診もしてくださったりとかして、私たちの手の届かないところを本当に手伝ってくださっています。
山中)お二人にとって釼持さんは頼れる先輩ということですね!
④仕事のやりがいについて
山中)最後にはなりますが、この仕事をやっていて良かったなとかやりがいを感じる瞬間があれば教えてください。
石川)生徒たちの元気な姿を見れたときにこの仕事をやっていて良かったなと思います。基本保健室は怪我より内科的な体調不良で来る子が多くて、いつも暗い表情をしている子が多いです。今日みたいな体育祭のときにいつも見れない元気な表情が見れたりとか、来室した次の日に「治ったよ」とか声をかけてくれたりする子もいるので、そういう元気な姿を見ると凄い良かったなと感じます。
丸山)私も石川先生が言ってくれたことにとても共感しています。その他でいうと「健康リテラシー」という生徒に健康を促すような授業があるんですが、保健室に来室している生徒の状況を見て、内容を決めています。その一環で献血の内容を行った際に、その後のアンケートで献血の人数が増えてくれたことがありました。私たちが呼びかけたときにちゃんと答えてくれる生徒たちがいるというのが分かると凄くやりがいを感じます。
お忙しい中、インタビューのご協力ありがとうございました✨
今回の記事は以上です!私自身も養護教諭について勉強になるインタビューでした。1年目としての大変さはありつつも、生徒のことを一番に考えて仕事に向き合っていると感じました。新しい取り組みに対して臆することなく、様々なことに取り組まれている姿勢に刺激を受けました!お二人の活躍に今後も期待しています!
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