株式会社メディクルード
私たちメディクルードは「医療」「福祉」「教育」分野で複数の事業運営を行なっているコングロマリットグループの一員です。 旧態依然とした業界に "Innovation"を起こすため、本気で「まじめをチカラに」と変えていく集団です。
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今回の記事は「浦学白翔祭~コロナ禍での葛藤、そこにある思いとは~」です。
10月29日、30日に浦和学院高等学校の文化祭である「白翔祭」が開催されました。今年もコロナの影響で生徒のみの参加となり、保護者の方が来校することはできませんでした。そのため我々フラワーコミュニティ放送が当日の様子を現地で撮影し、後日当日の様子を伝えたいという学校側の想いもあり、短くまとめたダイジェスト映像をHPで保護者の方向けに限定公開しました。コロナ禍の影響で学校行事の開催もコロナ以前のようにはいかないところもありますが、今年も感染対策をしながら各教室でイントロドン、体育館ではバレーボールレシーブ対決など様々な企画があり、生徒達が楽しめる工夫がされていました。白翔祭の運営は主に生徒会が行っていますが、どのように企画を考え運営をされていたのか、生徒会の顧問の先生3人にインタビューをさせていただきました。
「白翔祭」という名前は平成3年度の文化祭から用いられるようになりました。「野田のさぎ山」という由緒ある地域に開校した浦和学院高等学校。「鷺」とその飛翔をイメージし、青年の清純潔白を表しており、校章にも使用されています。
☝今回お話を伺った生徒会顧問の先生です(見村先生:写真右側奥 加瀬先生:写真左側奥 大澤先生:写真右側手前)
[もくじ]
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①生徒会の活動について
②今年の白翔祭開催について
③白翔祭の開催にあたり大変だった部分
④生徒達の成長・今後の展望について
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山中)それでは早速インタビューを始めさせていただきます。よろしくお願いいたします!まずは簡単に先生方それぞれのお仕事内容について教えていただいてもよろしいでしょうか。
大澤)よろしくお願いします。私は2年生の担任をしていて、教科は英語を担当しております。
見村)1年生の生徒指導の責任者をやっています。今は担任を持っていないので、生徒と密に関わることのできる生徒会の時間を大切にしています。
加瀬)1年生の担任をやらせてもらっています。科目は理科を担当しています。
山中)ありがとうございます。一番長く関わっている大澤先生を中心に5人の先生で生徒会をサポートしているということですが、生徒会の主な活動内容を教えてください。
大澤)主に学校行事の運営を担当しています。具体的には白翔祭の運営、4月に行う新入生に向けての部活動紹介、3年生の卒業の時にゲストの方を招いた卒業記念講演会などの行事があります。卒業記念講演会では3年間の思い出のスライドショーを流すなど、そういった行事に関わる運営を生徒会が行っています。私の方では行事の全体を把握しつつ、顧問の先生方には何をしてもらうのか割り振ってそれぞれの生徒を担当してもらっています。
山中)生徒会の人数は全部で何人くらいいらっしゃるんですか?
見村)3年生はこの前の白翔祭が終わって引退なので、1、2年生合わせると41名くらいですね。
山中)41名も生徒さんがいらっしゃるんですね。人数が多いと意見や考え方も様々あると思いますが、生徒達から生徒会でやりたいことだったり、顧問の先生方も相談を受けることは結構多いですか?
見村)そうですね。生徒会の中でもチームを作っていて、チームごとにリーダーがいるんですよね。そういう子からどうやってチームをまとめていけば良いのか相談を受けることは多いです。白翔祭の開催においても、コロナがある中でどうしていくか生徒達と話し合っていましたが、そういった相談や質問は多いですね。
2022年白翔祭について
コロナ禍の影響もあり1日目と2日目で学年を分けて開催されました。体育館ではバレーボールレシーブ対決、第4校舎ではクラス旗の投票とクイズ大会、各教室ではスピーチコンテストとショートムービーの視聴が行われました。生徒達はクラスごとに移動を行い、最後は教室内でイントロドンが行われました。今年も白翔祭の運営は主に生徒会が行っています。
山中)それでは今年の白翔祭のことについて聞いていきたいと思います。昨年と同様に各クラスをZoomで繋いで、体育館ではバレーボールレシーブ対決、各教室ではクイズ大会やイントロドンなど、様々な企画があったかと思いますが、どんな想いで白翔祭を行われていたのでしょうか?
大澤)そうですね。「みんなに白翔祭を楽しんでもらいたかった」と生徒が話していました。コロナが落ち着いていたら以前のように模擬店をやりたかったのですが、白翔祭の時期にコロナがどうなるかは3月時点では分からなかったです。コロナ対策をしながらだったら何ができるのかも合わせ、2つの方向性で準備してきました。
山中)白翔祭で何をやるかという企画の部分は、生徒会のみなさんが決められているんですか?
見村)そうですね、企画は全て生徒達が決めています。生徒に企画書を書いてもらって、話し合いの場で企画を揉む作業をしてもらいます。私達顧問の方では気になる点を確認しながら、具体的に企画をどう実行していくのかっていうのを生徒と話し合っていました。
山中)昨年は各クラスでの出し物として段ボールアートの展示をしていましたが、今年はクラス旗を教室に展示されていたと思います。クラス旗の制作はなぜ行うことになったのでしょうか?
大澤)私も担任を持っていた経験があるので、何かクラスで一つのものを作るっていうのはクラスの団結力が深まると思うんですよね。それで生徒会のみんなにその思いを伝えたところ、クラスで協力して行える企画ということで、クラス旗の提案が上がってきました。
山中)確かに、それぞれのクラスの個性が表れていたと思います!クラス旗の準備期間はどのくらいでしょうか?
見村)1ヶ月くらいですね。8月に私達で準備をして、9月の2学期に入った段階で各クラスに無地の旗を配布をして、各クラスの生徒に絵を描いていただき制作したものを9月末の文化祭前に回収をしました。
☝教室内に制作したクラス旗を展示していました。
☝クラス旗はそれぞれ配られた旗に各クラスで絵を描きます。旗の大きさは学校の教室机におさまるくらいのサイズ感です。(こちら加瀬先生のクラスが制作したクラス旗です)
☝こちら10月に開催された体育祭でも応援に使用されていました✨
山中)各クラスで作成したショートムービーも生徒達はみんな盛り上がっているなと感じましたが、やはり自分たちで動画を作ってそれを各クラスで見るのは楽しいのかなと思いました。
見村)第三者から見てそう言ってもらえると嬉しいですね。動画の制作も構想には1ヶ月くらいかけたかと思いますが、撮影に関しては1コマ(50分間)で撮影していると思います。学校の先生方にはかなり協力してもらって、時間の無い中で撮影していただきました。
大澤)ちなみに撮影はワンカットで撮影していただく決まりになっていました。
山中)そうだったんですね!ワンカット撮影は、映像の最初から最後まで編集によるカット割りを行わないので、失敗できない難しさがあると思います。ショートムービーの中にあったサッカーのリフティングチャレンジ動画に関してもワンカット撮影でしょうか?
大澤)そうですね。あれも撮影するのに39回くらい練習したそうなんですけど、一発撮りだそうです。サッカー部のいるクラスは白翔祭当日は練習があり参加できないので、生徒会の子達が何かしらの形で参加して欲しいという思いで、動画だけ提出していただきました。
山中)生徒会のみなさんの思いやりが伝わってきますね。私が撮影していて一番盛り上がっているなと感じたのは、最後に行われていたイントロドンですが、あれも事前に準備をされていたんでしょうか。
大澤)事前にクイズの部分のイントロ、正解発表のサビ、シンキングタイムの音などパソコンが得意な生徒が一人で全部収録していました。夏休みで学校が生徒にいないときに、生徒会の子達だけでシミュレーションを行い、そこで良かった点、改善点を見つけて白翔祭前に最終確認を行っていました。
山中)入念に準備されていたんですね。最新の曲や少し昔の曲などもありましたが、1日目と2日目で問題の楽曲も変わっていたので凄いなと思いました。
見村)実はあれシミュレーションをやった時にも、本番用とは別の問題を作っていました。大変だとは思いましたが、生徒がやりたいっていうことをやらせてあげたいなと思いました。頑張っているのを止める必要は無いと思うので。
山中)問題数も多いので結構大変な作業だったと思いますが、それだけやりたい気持ちが強いということですね。
山中)沢山あるとは思いますが、白翔祭を実施するにあたり大変だった部分を教えてください。
見村)やっぱり出し物をどうするのか、クラスそれぞれにどう楽しんでもらうのかということが一番大変だと思います。一昨年、新型コロナウイルスの影響で初めて白翔祭ができないってなった時には体育館でYouTubeライブ配信を行ったんですよね。あの時はペットボトルキャップで絵を作ることくらいしかできず、ほとんど生徒会としてやれたことは無かったです。生徒達もがっかりしていたので、じゃあ楽しませる企画を考えようって昨年から生徒会の企画が始まりました。やっぱりみんなが思っている文化祭って、模擬店があってお客さんが来て交流したり、クラスで何か出し物をやったりそういうのが一番だと思います。じゃあコロナ禍の中で何ができるのかっていうのは、1学年の定員が800名というこの学校の規模だからこそみんなのできることを考えるのが難しい。結果としてやってみないと生徒の反応も分からないし、答えがないから。やれることの制限とこちらがやりたいと思っていることの噛み合わせが必要です。
大澤)結局1学年で20クラス以上あるので、コロナの感染対策をしながら行事を開催するのは現状とても難しいですね。行事になると生徒と生徒の距離は近くなりますし、マスク越しでも会話は増えますし、お昼を挟むような開催も対策をしながらやり切れるのか、そうなると「開催できるのは午前中だけだよね」という判断をしなければいけなかったりとか。やはり生徒の人数が多いのでいっぺんにクラスを動かすのは大変でした。1グループ4、5クラスでローテーションしてまわしていくという方法を今回はとりましたが、実際のイメージをちゃんと考えて物事を進めていくっていうのが、生徒の中でも顧問の中でも凄く大変でした。実際にやってみるともっとこうしなきゃいけなかったよねっていうのはあったので、難しかったです。
加瀬)やはり他の学校では文化祭にお客さんを入れたり、緩和している部分もありますが、うちの学校のスケールの大きさ故に、一歩踏み出せないところがもどかしい気持ちではあります。白翔祭に限らず学校行事全体の話だと思いますが、やはりこの課題はいつまで続くんだろうっていうのが歯がゆい気持ちではありますね。
山中)ありがとうございます。生徒数が多いからこそ、難しい部分もあったかと思いますが、その中でできることを考えて行動されているのが素敵だと感じました。
山中)白翔祭は主に生徒会の生徒達が運営されていましたが、生徒の動きを見てここは良かったなと思う点などありますか?
見村)自分たちで考えて行動する主体性が身についたかなと思います。今回初めて体育館の飾り付けを行ったんですよ。今まではそういう時に顧問が「朝確認しに行こう」と声がけや指示をしていましたが、今年は一切言わなかったんです。そしたら自分たちで「朝、飾りが落ちているかもしれないから見に行かなきゃ」って打ち合わせや段取りを組んでいたので、そこは感心しましたね。朝7時に学校が開くのですが、早く来れる子からどんどん来て、飾り付けを直すなど、自分たちで考えて行動できるようになったかなというシーンは増えたと思います。私は当日体育館にしか付いていなかったのですが、トラブルが起きたときにその場その場ですぐ生徒達が対応していました。すぐ対応したりこっちが思っていたことを先にやってくれていたりとかしていたので、良かったと思います。
☝体育館前に飾ってありました✨この他にも入り口は装飾などが施されていました。
山中)ありがとうございます。来年の白翔祭も含めてですが、今後の展望などを教えてください。
見村)我々としては生徒達の希望があればお客さんを入れたいです。生徒会のみんなも思っていますし、じゃあどうやったらお客さんを入れられるか、どのような活動ができるのかっていうほうにシフトチェンジしても良いのかなっていうのが総意ですね。あとは他の先生方にどうやって了承を得るかっていうのと、企画をしっかり考えていくっていうのが来年の展望ですね。お客さんを入れられるように準備していく、少しずつ元に戻していければ良いなと思います。
インタビューのご協力ありがとうございました✨
今回の記事は以上です!私も撮影に行かせていただいたので裏側を知れたのと共に、生徒会の生徒達、顧問の先生方の熱い想いを感じることができました。今後も生徒会の活躍に期待しています!
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