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★Genki Group法人紹介★カンボジア(教育・医療・介護×途上国)

こんにちは。株式会社メディクルードの宮原です。

この頃、学生さんとお話しする機会が多いので、改めてGenki Groupを通して関わってきた方々の所属を整理してみたのですが、北は札幌から南は福岡まで、さらに海外だと上海・台湾・カンボジアまで様々な方々とお話させていただいてきているのだなということに気が付きました。
入社1年目でこれだけの範囲に関わらせていただいていることに驚いています。


さて、今回の記事はシリーズ企画「★GenkiGroup法人紹介★」です。私たちGenki Groupの中には医療・介護・教育と様々な領域の法人があります。

全部で30を超える法人の中には、私たちが将来的に経営として関わることになる法人もたくさんあります。それらの法人について今のうちに理解を深めておきたい!と突撃取材しております🏃

今回はカンボジア事業を担うお三方にご協力いただきました。
(お三方にはメディクルードの内定式でもご登壇いただいております!)

写真左:日本元気医療事業団 作山和男さん
写真中央:株式会社サンガジャパン 海外事業部 齋藤勝さん
写真右:アンコール共生病院秘書 兼 「共生の家」施設長 ディ・チャリヤーさん(通称:翔子さん)


カンボジアでは医療・教育を主軸に様々な事業を展開しております。

2012年 クヴィアン小中学校に校舎寄贈
2014年 日本食レストラン「元気家」オープン
2016年 元気グループ寮「元気館」オープン
2017年 アンコール共生病院 開院
(正式名称:アンコールジャパンフレンドシップインターナショナルホスピタル)
2017年 カンボジア日本友好技術教育センター(職業訓練校)開校
2019年 養護施設「カンボジア共生の家」設立
2020年 アンコール大学に国際介護福祉学部 設立

☝カンボジア年表です(より詳しい年表についてはこちら

今後もさらなる飛躍が見込まれるカンボジア事業の皆様から一体どんなことが聞けるのでしょうか?非常に楽しみです!

今回カンボジアの皆様には下記の3つの項目でインタビューに答えていただきました💡

*******インタビュー項目*******

①カンボジア事業の特色は何か
②事業を進めていく上で大事にしていることは何か
③カンボジア事業の今後の展望は何か


①カンボジア事業の特色は何か

宮原)それでは早速インタビューを始めていきたいと思います。カンボジア事業の特色とは、一言で表すとどんなところでしょうか?

作山)カンボジアの医療・教育レベルを立て直すために、幅広く様々な事業を展開していることですね。カンボジアは歴史的な背景により医療・教育の専門人材が極端に少ないという国です。そこに対して、医療・教育・福祉介護のノウハウを持ったグループとして助けられるんじゃないかと思って支援を続けていった結果、幅広く展開できています。

宮原)確かに本当に様々な施設を建てていっていますよね。その中でも初めての取り組みが「小中学校の校舎建設」だと思うのですが、このクヴィアン小中学校は1から作ったわけではなくて、もともとある小中学校に対して校舎を寄贈したんですか?

作山)そうですね。私が赴任する前の2012年に寄贈されたと聞いていますが、よく聞く「カンボジアに学校を建てよう!」というプロジェクトと同じようなイメージでいいと思います。もともと小中学校としては存在しているところに、新しく校舎を提供して、その後の運営支援を少しずつ手伝っています。日本からツアーを組んだりして、神成社長も何度かいらっしゃったことがありますね。

宮原)グループ会社のフォレストデンタルクリニックが毎年訪問して「歯磨き指導」と「歯科健診」を実施しているというのは聞いたことあります!


☝クヴィアン小中学校の校舎。屋根付近には日本国旗が描かれています。


宮原)その後に出来上がっている「共生病院」と「職業訓練校」は1から新しく作ったんですか?

作山)その通りですね。私がカンボジアに赴任した目的が共生病院と職業訓練校を立ち上げることでした。私が来た時には工事現場らしきものはあったのですが、長らく放置されていて荒らされてしまっていた状態でしたので、そこから現地のスタッフと数人で協力して、約1年かかって開設準備を進めました。インフラ整備から始まって設備を整えて、運営体制の構築まで行ったという流れですね。

宮原)そんな経緯があったんですね。特に病院なんか「なくてはならない社会インフラ」の筆頭だと思うんですが、それが放置されていたとは…!

☝左2枚:共生病院 右4枚:職業訓練校

宮原)ちなみに「共生の家」についてはどうですか?

作山)「共生の家」については、会長の頭の中には「こういうことがしたい」というのはあったと思いますが、初めのプランニングの部分からやっていきました。カンボジアでは裕福な暮らしができているのはほんの一握りの上層部のみですので、日本よりも貧困層の問題が深刻です。「働かなければいけないから学校に行けない」、「今日食べるご飯がない」といった状況が普通に存在しています。ほかにも、両親が離婚してしまった結果、子どもが養護されないような状況があったりします。そういった子どもたちを助けたいというコンセプトはプランニング段階から全く揺るがず運営をしていますね。子どもたちを保護しにいって、着衣もないような状況の子どもたちを保護することもしばしばあります。入所と言うよりは保護という方が近いかもしれないような状況ですね。これからどうやって子どもたちと関わっていこうかという部分は現在手探りですが、「子どもたちが住む大きな家」として頑張っていきたいです。

☝「共生の家」の元気な子どもたち。一番右は施設長の翔子さんです。
子供たちの元気な日常は、Facebook でも配信しています。詳しくはこちら


②事業を進めていくうえで大事にしていることは何か

宮原)すでにここまでのお話で答えていただいている部分も多いかと思いますが、改めて事業を進めていくうえで大切にしていることは何ですか?

作山)そもそもカンボジアの特徴として「国家資本主義」というものがあります。首都は40階建て50階建ての超高層ビルが建っていたりもする一方で、少し郊外に外れると日本の感覚からすると「家」とも言えないような住居が建っていたりもして、でも多くの人がスマートフォンを持っていたりするという矛盾した状況があるんですよね(笑)。
そのような中で、やはり日本の方が10年~20年先を進んでいるという状況ですので、「自分たちがタイムマシンになる」ようなつもりで日々仕事をしています。我々が知っているものを教えて、早く発展してほしい、そのためにお手伝いしたいという想いで事業をしています。

宮原)「タイムマシンになる」というのはとても良い表現ですね。

☝ホテルロビーのソファに座る作山さん。


齋藤)僕は衣食住の中で、食に関わる部分として日本食レストラン「元気家」を運営しているのですが、ここは「日本の食文化を伝える」という目的で経営されています。ただ、カンボジアと日本ではやはり食文化が違いますので、カンボジアの人により親しんでもらいやすいような味の工夫などをして提供するというのは気を付けているところですね。

宮原)事業一覧を見ると「日本食レストラン」って少し異色な感じがしますが、日本にあるものを伝えていくという文脈では確かに重要な要素ですね。ちなみに日本の食文化を伝えた先にはどんな未来があるんでしょうか?

齋藤)カンボジアの方々って、海外の食文化に触れる機会が極端に少ないんですよね。そんな中で、例えば私たちが海外の料理を通して海外のことを知ったり、興味を持ったりするということは少なくないと思います。つまり、日本食を知ってもらうということは、日本に興味を持ってもらうまでは行かなくても「カンボジア以外の選択肢を持つ」ということには繋がっているんですよ。元気家に来てもらえれば日本のテレビも見られるようにしていますし。

宮原)なるほど!そう考えると非常に「教育的」ですね。


☝以前は中国やタイにも赴任されていた齋藤さん。


翔子)私は働いて3年目になるんですが、児童養護施設「共生の家」をオープンしていろいろな子どもたちの見たことも聞いたこともないような話に触れて、何とかしてあげたいって思いますね。
「共生の家」は定員が20人で、今は13人の子どもたちがいるんですが、それぞれの子どもたちの気持ちを汲み取って、想像して、寄り添ってあげるということはとても気を付けています。
同じカンボジア人として助けてあげたいという想いは強いんですが、それに対して自分ができないことがまだまだたくさんあるのがとても悔しいです。

☝カンボジアの衣装に身を包む翔子さん。


③カンボジア事業の今後の展望は何か

齋藤)「元気家」は1階部分が日本食レストランになっているのですが、2020年の3月から2階部分には「カフェ&バー」をオープンしています。その中でもちろんカンボジアの方にもご利用いただきたいのですが、カンボジアに旅行に来てくれた日本人の方々にも旅の思い出を作ってもらう場として運営していきたいですね。

宮原)確かに海外旅行の3日目なんかは日本食が恋しくなりますね(笑)


☝元気家の概観。中はおしゃれな内装になっています。

作山)Genki Groupのカンボジア事業は、当然ですけどグループのノウハウを活かして事業展開をしていこうというのが大きな流れですよね。そしてこれまでの流れとしては、医療・教育の支援はやってきたのですが、介護にはまだ参入できていません。なので次はカンボジアにナーシングホームを建てたいですね。アンコール大学に介護の学部を設置することはできたので、何年後か彼らが自立した人財へと育っていったときに、働く場所の選択肢の一つとして作りたいと思っています。

※ナーシングホーム:事業所によって定義は異なりますが、医療・介護やリハビリを必要とする方に向けた施設です。Genki Groupの場合はリハビリに特化し、介護を必要としない状態を目指して心身機能の維持・向上に努めています。

宮原)学部を設立するだけでも十分すごいですが、そこからの発展もまだまだたくさんの可能性を秘めていますね。

翔子)助けを求めている子どもたちにできることを少しでも増やせるように勉強して、優しい心で接していきたいと思っています。将来的には教育などをしていって、私みたいにGenki Groupで働いてくれる子たちが少しでも増えたらうれしいです。

宮原)翔子さんは働き始める前の小さいころからGenki Groupとの関わりがあると伺いました。同じような道をたどる子どもたちを増やしたいということですね!

以上、カンボジア事業の記事でした!
まだまだ可能性を秘めているカンボジア事業にワクワクが止まりません✨
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!


次回は医療関係でいま最もアツい法人を紹介する予定です。乞うご期待!

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