マテリアルマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。マテリアルグループ広報担当の時田です。
マテリアルマガジンでは、マテリアルへの理解をより深めてもらうための連載企画として、マテリアルの各チームをご紹介し、日々会社を支えてくれている各チームメンバーに着目中です。今回は第5弾として、テレビチームのサブマネージャー・波賀創太さんと多田駿太さんにお話を伺いました。日々の業務でのやりがいや大変なこと、普段のチームの雰囲気について語っていただきました。
▼CONTENTS
1.個人価値が分かりやすいテレビチームの仕事
2.良い意味で型のないテレビチーム
1.個人価値が分かりやすいテレビチームの仕事
対峙する相手によって「答え」が変わるテレビプロモート
ーチームの業務内容を簡単に教えてください。
波賀:テレビチームの一番大きな役割は、メディア(テレビ)とのリレーション構築と、メディアのインプットです。テレビ局へのプロモートを担っているので、それぞれのメンバーが媒体特性をきちんと理解していることが非常に重要です。また、その他には、メディア視点での企画立案や、取材対応・イベント対応を行っています。テレビ担当者とのリレーションが構築できてくると、一緒に企画立案のお手伝いをすることもあります。また、日常的に多くのメディア担当者と関わることになりますが、その相手は多種多様です。例えば、プロデューサー、放送作家、ディレクター、リサーチャーまで、テレビ番組に関わる人間であれば、あらゆる担当者と一緒に案件を進行することになります。
ーこのチームならでは「おもしろさ」や「やりがい」はありますか?
多田:一番のやりがいは、自分の動いた結果が目に見えて分かりやすいことです。テレビチームは、もちろんひとつのチームではありますが、個人プレイヤーとしての動きも非常に多い部署だと思っています。自分が動けば動いた分だけ結果として返ってきますし、成果にも結びつきやすいと思います。
波賀:多田くんが言うように、テレビチームは個人のカラーが出やすいんです。他チームの多くは、基本的に向き合う相手がクライアントなどの「組織」だと思いますが、その場合、ある程度の方程式が存在していると思っています。例えば、「イベントの場合は●●がいい」や、「この業種のクライアントには●●がいい」という方程式があります。しかし、テレビチームの場合は、テレビ番組そのものに向き合いつつも、その中の個人であるディレクターやプロデューサーと向かい合う必要があるため、対峙している相手によって答えが変わるんです。それぞれが異なる相手に向き合いながら、答えを導いてオンエアまで繋げていきます。だからこそ、個人のカラーや特色が出やすい分、個人成果や結果にも結びつきます。確かにチームではありますが、いい意味で“個人価値”が分かりやすいのかなと思います。
「どれだけ悩んでも、メディアの人が答えを知っている」
ー反対に、「大変なこと」や「苦労したこと」はありますか?
多田:これまでで一番大変だと感じたことは、入社したての時期にひたすら番組研究を行ったことですね。テレビのプロになるためには、どんな番組があるのか、その番組がどんな構造になっているのかなどの膨大なインプットをする必要がありました。毎日ひたすら同録を見ながら研究を続ける日々でしたね。また、テレビチームに配属されてからの半年間は、オンエアがなかなか獲得できず、焦りは非常に大きかったなと思います。半年を過ぎたあたりから、段々とオンエアが決まるようになりましたが、その要因は、メディアとの距離感やプロモート感覚を掴めるようになり、気軽に相談できるテレビ担当者が増え、リレーションを築けたことが大きいと思います。また、当時からの上司である波賀さんには、「どれだけ悩んでも、メディアの人が答えを知っている」とよく言われていたので、テレビ局に出向いて、1日5局回っていたこともありました。
波賀:チームメンバーのほとんどが、リレーションゼロの状態でスタートすることになるので、リレーション構築の点でも、苦労は大きいと思います。ここでうまくリレーションを築くことができれば、起動に乗って成功事例を作ることで自信がつきますし、メディアからの信頼を得ることができます。ただ、そこに行き着くまでにどうしても挫折してしまうことがあるのかなと思うので、スタートからできる限り一緒になって、成功事例を作ってあげることは意識しています。
その他に大変なことは、メディアとクライアント間の「調整」ですね。この点は、大変ではありつつも非常に大切なことです。クライアントがやりたいことと、メディアの求めていることは必ずしも一致しているわけではありません。クライアントの意見はもちろん重要ですし、メディアが重視している「企画としての面白さ」も番組には必要不可欠です。このバランス感を整えることも重要だと思います。
マネジメント視点では、テレビチームは個人タスクが多い分、メンバーそれぞれがどう動いているのかをきちんと把握する必要があります。先ほども話した通り、テレビプロモートは対峙している相手によって答えが異なるので、チーム内では良いアイデアだと思っていても、対峙相手がそれをいいと思うのかどうかは別問題です。向き合う相手の特徴を汲み取り、一緒に考えてあげることが大切だと思っています。やはり、「相手がグーを出したら、パーを出せばいい」というようなルールやレギュレーションがないことは、チームをマネジメントする上でも大変なのかなと思いますね。また、今はリモートワークも続いているので、積極的に1on1をしながらメンバーの状況を把握するようにしています。
多田:特に、このコロナ禍では、実際にテレビ局に出向いてプロモートすることが難しいので、後輩と一緒になって成果を作ってあげることができません。メディアとのリレーション構築は、特に難しい時代だなと感じています。
ー普段の業務で大切にしていることはありますか?
波賀:案件に対して、「これは本当にメディアにとってメリットのある企画なのか?」という視点を持つことは常に意識しています。PR会社で陥りがちなことは、企業からの一方的なラブレターになってしまうこと。できる限り、双方向にメリットのある情報設計を意識しています。また、少し一方的かな?と不安な際には、メールひとつにしても、必ず一言添えるようにしたり、番組をより研究した上でアプローチするようにしています。
多田:「スピード感」は特に大切にしています。個人的な意見にはなりますが、常に全力のアクセルを踏み続けているよりも、動くべきタイミングで、誰よりも素早くアプローチができることを意識しています。テレビ番組の担当者が求めている情報をなるべく早く返してほしい時に、素早くレスポンスを返せるような瞬発力は大切だと思います。“やり時”と“抜き時”を見極めて動くことを意識していますね。
ビジネスの幅を広げ、露出獲得の先を見据えた提案を
ーこれからチームとして挑戦したいことはありますか?
波賀:テレビチームとして目指していることは、露出獲得(オンエア)の先に何があるのかをきちんと考えられるようになったり、メディアにより深く入り込めるチームになることです。現状では、企画提案の手助けや、露出獲得がゴールになりがちですが、ビジネスとしての幅を広げていくことができれば、PR視点を持った番組制作の立ち位置になることもできますし、番組と一緒に新番組の企画提案までできるようになる可能性も秘めています。今は露出獲得(オンエア)までに留まっていますが、その先に繋がるようなチーム力、チーム環境を作っていきたいと思っています。
多田:この1〜2年間で意識していることは、露出獲得(オンエア)だけではなく、その先にある商品やサービスの認知拡大や、生活者のリアクションを見据えた提案をすることです。例えば、このリアクション成果を具体的な数値で示せるだけで、テレビPRの価値が変わると思っているので、この部分はこれからも追求できるようなPRパーソンでいたいです。
波賀:その点は、フリップデスク社がグループに参画したことにより、カスタマー側の数字やマーケティング上の貢献度を数字として追えるようになっているので、これからより期待できると思っています。また、2月に参画したルームズ社との協業もとても可能性のあるビジネスです。例えばルームズさんは、テレビ番組やドラマの「衣装担当」とのリレーション構築があり、マテリアルは、「番組制作会社」とのリレーションが強いんです。両社をかけ合わせることで、より提案やリレーションの幅を広げていくことができると思っています。
2.良い意味で型のないテレビチーム
一方的ではなく双方向のコミュニケーションを大切に
ーチーム内はいつもどんな雰囲気ですか?
多田:今はリモートワークが中心なので、なかなか一緒に進行できませんが、基本的にマイペースな人が多い印象です。常に張り詰めている空気感は一切なくて、談笑しながら作業に向き合うことも多いですね。ただ、チーム会はオンライン開催はしません!(笑)
波賀:なぜか、チーム全員「オンラインチーム会はしない!」と、同じ方向を向いていますね(笑)コロナ禍以前はオフラインでの飲み会が大好きで、チーム全員でよく行っていました。
ーチームのイチオシポイントを教えてください。
多田:「結果が見えやすい」チームであることはポイントです。成果や結果を出していきたいというモチベーションのある人には特に合うチームだと感じます。また、ひとりのPRパーソンとして、自分の武器やカラーを出しやすいという利点もあります。
ーどんな人がこのチームや仕事に合うと思いますか?
波賀:多田くんの言う通り、結果に貪欲な人は特に合うのかなと思います。また、メディアが好きな人や、人が好きなタイプの方も向いていると感じますね。やはり相手とのコミュニケーションがベースになる仕事なので、一方的に話すばかりではなく、相手の立場を想像しながらコミュニケーションを取れることが重要だと思っています。また、話すばかりではなく、それと同じくらいもしくはそれ以上に「聞く力(ヒアリング力)」も求められます。このヒアリング力があると、メディアやクライアントから企画に必要な要素をきちんと聞き出すことができるんです。人が好きではありつつも、双方向コミュニケーションを大切にできる方は特に合うんじゃないかと思います。
多田:他には、自分から能動的に動ける人も向いていると思います。個人プレイヤーとして動くことも多いので、指示待ちではなく、自分で考えながら進行できる人は、テレビチームの仕事が楽しいと感じるはずです。
ー昔からテレビに強いと言われているマテリアルのテレビチームとしての誇りを教えてください。
波賀:いい意味で「型がない」と思います。こうしなければいけないとか、こうあるべきという型がないので、それぞれの状況に応じて変化することもできますし、チームメンバーの特色によって方針や、やり方も変えることができます。これには、結果や成果を残せればどんな“カタチ”でも認められるという考えがベースにあるのかなと感じています。これからもメンバーの個性や特徴を活かせるチームでいたいですね。あとは、「みんな違って、みんないい。」という考えが染み付いている点も、ひとつの魅力だと思います!(笑)
※2021年6月時点の情報です。