香川から浪人して大学へ。同学年の友達はゼロ。そこから人を集めるイベント事業を立ち上げ、コロナで全部を失い、初めての就活で全滅。数えきれない挑戦と挫折の末に、彼女がたどり着いたのは「営業」という職でした。
当社の営業チームを率いる久保幸記さんに、これまでのキャリアと、いま20代へ本気で伝えたいことを聞きました。
友達ゼロからのスタートから「人を集める仕事」へ
香川から浪人を経て大学へ進んだため、浪人仲間はいましたが、キャンパスの中では完全な独りだったといいます。
そのゼロの状態から、彼女は大学2回生から3回生にかけて、すでに個人でイベント事業を始めていました。他で活動している人の集客を請け負う仕事から入り、そこから派生して、いくつもの案件に携わるようになります。
大学で選んだのは経営学部でした。父親が経営者で、自分もいずれ別の業種で経営をしたい——そんな将来像を、入学時点ですでに描いていたそうです。
――まずは学生時代のことから教えてください。
入学時、同学年に知り合いは一人もいませんでした。そこから友達を作っていくうちに、「私、人とつながるのが好きなんだな」って気づいたんです。
思い返せば、もともとスポーツに打ち込んでいて、好きだったのは個人競技ではなくチーム戦。現場でみんなで勝ちにいく、感覚が好きでした。
それが少しずつ形を変え、やがて「人が集まる場所」そのものへの興味に育っていったんだと思います。
――当時の行動力を象徴するエピソードがあるそうですね。大手アパレルブランドの社長のもとへ、アポイントも取らずに飛び込んだとか。
学生時代って、怖いもの知らずなんですよ。本当にどこにでも行ってました。「私、こういうことがやりたいんです、お願いします」って言いに行って。
そしたら「じゃあ、やろうよ」って。実際に一緒にやらせてもらったんです。
今考えたら、よく行ったなと思いますけど(笑)。
――幼少期から学生時代、周りからはどんなタイプだと言われることが多かったですか。
とにかく負けず嫌い。これは良くも悪くも、今となってはですけどね。あとは「優しすぎる」ってよく言われていました。いわゆる、めちゃくちゃ気を使っちゃうタイプです。
コロナで全部が止まった日と、人生で初めての「全滅」
卒業後も、そのままイベント事業を続けるつもりでしたが、まさに本格始動というタイミングでコロナ禍が直撃します。イベント業は、続ける術を失いました。
学生時代からずっと動き続けてきた幸記さん。夜職を含め、常に何かしらの仕事を抱えていた彼女にとって、その空白は未知のものでした。生まれて初めて、何もしなくなったのです。
――卒業のタイミングで、コロナ禍が直撃したんですよね。
もう、辞めるしかなかったんですよね。
――何もしなくなった時期に、何を思ったのでしょう。
「サラリーマンって、やったことがないな」って。それで、一度もやったことのなかった就職活動をやってみようと思ったんです。
――実際にやってみていかがでしたか。
面接は正直、得意なほうだったんですよ。実際、序盤は順調でした。でも、最終面接が全滅したんです。あれは、自分の人生になかった経験でした。
「落ちる」ってことが、そもそもなかったので、何が起きているのか、しばらく理解できなかったですね。
――その後、一般企業への就職も経験されたんですよね。
はい。でも、結論は早かったです。そのころの自分は、社会の中で誰かに雇われるということが、どうしてもできなかったんです。
それでフリーランスに戻って、再び複数の仕事を掛け持ちする日々に戻っていきました。
「人格崩壊の時期だね」——過信が崩れた先にあったもの
順調に見えるキャリアの裏側で、幸記さんは大きな壁にぶつかっていました。そこで初めて、本当の意味での失敗を経験します。
何かにつけて「もっとこうあるべきだ」という考えが先に湧いてしまう性格が、自分自身を追い込んでいきます。
そしてその渦中で、彼女は忘れられない言葉をかけられました。
――ご自身の価値観に大きな影響を与えた経験はありますか。
今まで色々やってきて、成功体験のほうが多かったんですよ。だから、過信していた時期がありました。自分の経験値に、正直すがりすぎていたんだと思います。
――その失敗を受け入れるのは、大変でしたか。
「自分のことを考えていいんだよ」って言われても、それができない。そこはやっぱり、大変やなと思う部分ですね。
――その時期に言われて、今も心に残っている言葉はありますか。
「今、人格崩壊の時期だね」って言われたんです。当時はまったく理解できませんでした。だけど今は、その意味がはっきりとわかります。
何かに悩んでいるとき、次どうしたらいいんだろうって考えているときって、これまでの自分の延長線上で考えちゃうんですよね。でもそこで、今までの人格を一度崩壊させて、新しい自分になりにいく。常に変化していく、常に成長していく。あの言葉をもらえて本当によかったと思っています。
――他にも、言われ続けてきた言葉はありますか。
常に謙虚であること、感謝を忘れないこと。この二つが、今の自分の土台になっています。
「営業」という、いちばんシンプルな近道
理想と現実のギャップを、彼女は長いあいだ受け入れられずにいました。周囲からは「もったいない」と言われ続けましたが、その意味さえ自分ではわからなかったといいます。
転機は、当社社長との対話でした。「今の自分にできることをやるには、何が必要か」。その問いを言葉にしていく過程で、彼女はひとつの事実に行き当たります。
――そこから当社への転職を考えたきっかけを教えてください。
結局どんな仕事をしてきても、営業がずっと自分の武器になってきたなって。だったら、そこをとにかくシンプルに突き詰めよう、と思ったんです。
――イベントや人を集める仕事への思いは、今もあるのでしょうか。
イベントも、人を集めることも、やりたい気持ちは今も変わらずあります。ただ、それは理想であって、優先順位の問題なんですよね。何かを実現するには、まず資金がいる。ならば稼がなければならない。
でも、自分がお金が欲しいから稼ぐ、じゃないんです。
やり遂げたいことがあるから稼ぐ。
今までの経験値を全部通した上で、これが一番シンプルで、一番の近道だと思いました。
――入社の決め手は何だったのでしょう。
社長と描く未来が重なっていたことですね。
本当にやりたいことって何かって考えたときに、「一緒に頑張ってきた仲間といろんなことをやり遂げて、いろんなところに行って、最後にみんなで一杯乾杯できたらいいな」みたいな。そこが同じだったんですよね。だったら一緒にやりたいなと思いました。
「現場のリアル」を体験する日々
現在の担当は、大型商業施設などのイベントブースでの、ウォーターサーバーの対面提案営業です。華やかなイメージとは裏腹に、その現場は厳しいものだったようです。
――現在はどんな業務を担当されていますか。
正直、いろんな言われ方をする仕事だなと思います。
お客様の中では「一番買ってはいけない電化製品」って言われることもありますし、本当に思ってもみないような、予想もできないクレームをいただくこともあります。
――それでも続けられる理由は何でしょうか。
自分自身の時間や労力を惜しまずに注ぎ込んできたことに対して、
お客様から「ありがとう」と言っていただける。
その一言が純粋に嬉しいんです。
そして組織の面で言えば、自分の培ってきたスキルが活きて、会社の業績に貢献できたり、チームの大きな力になれたという結果を実感できること。その手応えを得られる瞬間があるからこそ、また次も頑張ろうと思えますね。
――成果を出すために、普段から意識していることはありますか。
他責にしない。これですね。
何でこれができたのか、何でこれができなかったのか。成功も失敗も、全部自分ごととして考えていく。それは常に意識しています。
――他にもありますか。
組織を大きくしていく立場としての責任感。
そして、疑問に思ったことをその場で必ず解決する探究心。
この三つが、自分の行動基準になっています。
成長のスピードが、「年単位」から「一日単位」に変わった
営業という武器をシンプルに突き詰めると決めてから、彼女の中で決定的に変わったものがあります。時間の単位です。
――以前と比べて、ご自身の中で何が変わったと感じますか。
昔は「いつかやればいい」という年単位の感覚だったんです。
でも今は、本当に「一日単位」。
明日はこうなっていよう、明後日はこうなっていようと常に考えていて、時間の捉え方が一気に変わりました。
そのおかげで、成長スピードは今までとは格段に違いますね。
――そうした中で、「成長した」と実感するのはどんな瞬間ですか。
自分で宣言したことを、その日のうちにちゃんと達成できたときですね。
有言実行でやり遂げるって、実は難しいことのほうが多いと思うんです。
だからこそ、一日ごとの目標をクリアできた瞬間に自分の成長を実感します。
18歳、19歳が本気で数字を追う組織
当社の営業チームについて尋ねると、真っ先に挙がったのは「覚悟」という言葉でした。
メンバーの年齢層は幅広く、インターン生には18歳、19歳の顔ぶれもいます。それでも、自分の目標と会社の目標に向かう姿勢は変わりません。
――営業チームならではの魅力や強みはどこにありますか。
みんな、覚悟があるなと思います。自分がここまでやり遂げるんだっていう気迫が、本当にすごい。
共通しているのは、みんな負けず嫌いなんですよね。だから諦めない。それに尽きると思います。
――直近の目標を教えてください。
営業を通して「こういうふうになりたい」って言ってくれる仲間が、本当にそうなっていける。そんな意思筋(道筋)を立てられる組織にしたいです。そのために、まず今の自分がどんどん成長していきたいと思っています。
――その先の長期的な目標もあればお聞かせください。
人数が増え続けることよりも、本当に強い組織になれたらいいなと。今後もし社会が不況になったとしても、「私たちの営業力とスキルがあれば、どうにかなる」って言い切れるくらいの組織にできればなと思っています。
こんな人と、働きたい
――どんなタイプの人が向いていると思いますか。
自分自身と本気で戦える人ですね。もちろん他人と比較して戦うこともあると思うんですけど、本質はそこじゃないなと思っていて。
やっぱり大事なのは、「過去の自分に負けたくない」っていう”負けず嫌いさ”ですね。
他人と比べるんじゃなくて、自分の限界を自分で更新し続けられる人、常に上を目指して向上心を持ち続けられる人です。営業って、生きていく上での一生モノの武器になる。
それを本気で自分の武器にして、自分の力で立ちたいと思える人と、一緒に戦いたいですね。
――経験や学歴は問われますか。
経験も学歴も、一切問いません。求めるのは、向上心と、昨日の自分に勝つという意気込みだけです。
今なんとなく「自分ならできるんじゃないか」と思うなら、それだけで全然挑んでほしい。ぜひ勝ちに来てください。
――逆に、これだけは持っていてほしいというものは。
謙虚さだけは、いつでも持っていてほしいなと思います。感謝が言える人。そこがある方なら、大丈夫です。
20代のあなたへ——「やらない後悔より、やる後悔」
数えきれない挑戦と、それを上回る失敗を経てきた彼女だからこそ、断言できることがあります。少しだけ先を歩く先輩として、最後に20代へのメッセージをもらいました。
――この記事を読んで迷っている20代へ、メッセージをお願いします。
本当にいろんなことをやってきて思うのは、やらない後悔より、やる後悔だなということ。よく言われることだと思うんですけど、本当にそうなんです。気になったり、やってみようと思うなら、あれこれ考えずにやるだけ。挑戦してみるだけなんですよ。
――少し先を歩く先輩として、伝えたいことはありますか。
もし私が20代前半で今のこの環境にいたら、めちゃくちゃいい環境だったなと思うんです。「若い頃にやっとけばよかった」って思うことって、意外とあるんですよね。
――では最後に、ひとことお願いします。
気になったんだったら、全部やってみましょう。ただし、本気で!
当社では、営業として本気で自分の武器を磨きたい若手を募集しています。学歴・経験は問いません。まずは一度、話を聞きに来てください。