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Mantraでエンジニアとして働く—マンガ×英語学習サービス「Langaku」の開発者インタビュー

Wantedlyストーリー第四弾は、同社のプロダクト「Langaku」の開発を担う保田さんとジョッシュさんへのインタビューです。

プロフィール: 保田 和彦
ヤフー株式会社でデータ分析基盤の開発・運用を経て、2021年よりMantraに合流。
Mantraではソフトウェア開発全般に従事。

プロフィール:Joshua Tanner(以下ジョッシュ)
eBayでバックエンドエンジニアを務め、その後ワシントン大学で計算言語学修士を修了。
2021年よりMantraに合流。Mantraではソフトウェア開発全般と自然言語処理に従事。

▼Mantraを知った背景について教えてください。

保田:私は石渡や日並の大学院の後輩で、Mantra設立前から両者と面識がありました。卒業後は一度Yahoo! Japanに就職をしたのですが、2人との共著論文が学会に通ったことがきっかけで、Mantraで副業を始めました。その後、石渡から正社員に誘われて、フルコミットすることを決めました。

ーー大学院時代の石渡さんや日並さんはどんな印象だったのですか。

保田:どちらも素晴らしい研究者、という印象でしたね。研究で成果を出しつつ、自分のような後輩の面倒もよく見ていて、人として尊敬しています。能力の方向性は自分と異なりますので、Mantraではエンジニアリング面で手伝えることがあると思っています。

ーーYahooのような大手企業からスタートアップへ転職した際に、反対意見やご自身の中での葛藤はありましたでしょうか。

保田:それはなかったですね。そもそも、どこか一社に長い間勤めるという意識があまりありませんでした。

ーージョッシュさんがMantraと出会ったきっかけを教えてください。

ジョッシュ:もともとワシントン大学に進学する前から、日本で働きたいと思っていました。学生ビザで日本に行く方が楽だったので、大学院の最初の1年はワシントン大学で学び、次の1年で日本の大学に行きながら、できれば東京で仕事を探そうと思っていました。

日本で自然言語処理に強い研究室に見学へ行った際に、案内してくれたのが当時ポスドクだった石渡でした。石渡が丁度Mantraを設立したばかりの時で、研究者から起業する人がいるんだ、と印象的でしたね。

当時は一旦アメリカに帰って、ワシントン大学で勉強し直した後、また日本に戻り、ベンチャーで働こうと、何となく思っていました。ただ、石渡と話をしていく中で、Mantraで働いてみたいという意欲が高まり、そのまま入社しました。

▼Mantraのプロダクトについて、好きなところを教えてください。

ジョッシュ:Manraのプロダクトが、言語と密接に結びついているところがいいですね。
自分は言語が大好きで、それこそ日本語を勉強しすぎて言語学に進んだくらいです。Mantraは、言語と深く関わる人たちを助けるプロダクトを提供している点が魅力的です。

保田:Mantra Engineは、翻訳用のツールとして画期的なシステムです。
従来の漫画翻訳では、翻訳者や写植をする人たちがそれぞれ独立で作業をしていました。それが、Mantra Engineにより、漫画のページ内の文字の認識から翻訳や写植まで、ひとつのプロダクト内で完結できるようになっています。まだまだ改善の余地はありますが、利用者を伸ばしていきたいと思いますし、きっと伸ばせると思います。

Mantra Engineの面白い活用事例として、アマチュアの漫画をファンが翻訳できるようになった、というのがあります。翻訳会社が全ての漫画を翻訳することは不可能なので、ファンに手伝ってもらうことで、グローバルに日本の漫画を届けられるようになると思っています。

▼それぞれの担当業務について教えてください。

保田:主に「Langaku」という漫画で英語を学べるiOSアプリの開発を担っています。自分の担当は主にフロントエンドなのですが、バックエンドAPIの開発もジョッシュや日並に手伝ってもらいながらしています。

Langakuは、正直まだ機能不足です。漫画ビューアー機能や、単語帳機能など、コアな機能だけです。ウェブアプリケーションでβ版を作った時は、いろいろな機能を試していて、その中で良い機能を正式版にも追加していきたいと思っています。
今はプロダクトの機能追加や改善を行ない、洗練させていくフェーズです。手を動かす必要があるので、開発を加速させることができる人が欲しいですね。

ジョッシュ:入社してから仕事の幅がだんだん増えてきて(笑)
元々は、バックエンドと自然言語処理を担当していました。主には、保田さんと協力してLangakuの開発を進めています。それ以外ではインフラ(AWS)の整備やIaC化をしています。人手不足で、セキュリティ担当も担っています。

仕事時間のほとんどはバックエンドとインフラ領域の作業をしています。自然言語処理をもっとやりたいですね...(笑)


▼前職とMantraの違いについて教えてください。

保田:スタートアップなので、決った職務などがないのが大きな違いです。ただ、各メンバーがとても優秀で、守備範囲が広いので、問題に感じたことはありません。また、ドキュメント文化を推進していて、仕事に再現性を求める雰囲気があります。まだまだ足りていないところも多いですが…

石渡がより良い組織づくりを土台から考えていることが窺えます。小規模ながらちゃんとした組織だと思います。

ジョッシュ:日本の企業で働くのはMantraが初めてなので、比較は出来ないです。細かく管理されない成果主義の組織である点が良いと思います。スタートアップなので、成果を出さないといけないプレッシャーはある一方、大企業にありがちな無意味なルールに縛られないのは良いですね。

▼仕事のやりがいを教えてください。

ジョッシュ:元々翻訳や言語学習に興味があったので、翻訳ツールや言語学習アプリといった自分の関心に合うプロダクトを作っていることに、やりがいを感じますね。Mantra Engineによって、日本の漫画が海外に普及し、その文化ももっと広く普及すると良いなと思っています。

保田:自分は会社の人と「Langaku」というサービスを、ほぼ0から開発していることにやりがいを感じています。このような濃い経験はなかなか出来ませんから。どのようなサービスを作れば良いのか、今後どのように成長させていくのかを日々考えることが、いい経験になっています。


▼課題として感じていることは何でしょう。

保田:プロダクトやサービスの方向性を模索するのに、経験や人が足りないことでしょうか。たとえば、Langakuは漫画で英語多読をすることがコンセプトなのですが、英語学習としての機能が弱いため、もう少し足した方が良いのか、追加するのならどのような機能がユーザーに刺さるのか、を考える必要があります。正解はないのですが、考えて実際に手を動かすことは、なかなか労力が必要です。

ジョッシュ:「Langaku」は英語学習アプリなのか、漫画を楽しむアプリなのか、最適なバランスを考えるのが難しいですね。「英語で漫画を楽しみたい」ユーザーと「漫画で英語を学びたい」ユーザー、似てはいますがサービス利用の動機は微妙に異なっています。それぞれのユーザー像について、課題意識やその解決策をプロダクトに落とし込んでいく必要がありますね。

▼働く環境、チームの雰囲気について教えてください。

保田:今は基本的に、週2日出勤、3日はリモートOKの働き方をしています。コミュニケーションツールにDiscordを、ドキュメントの管理にNotionを使用しています。リモート環境でも問題がないように、基本はテキストベースのコミュニケーションが多いですね。

ミーティングでは、Amazonのサイレントミーティングを取り入れています。議題などを事前に書き出しておき、全員読んでNotionでリアルタイムに編集しながら議論をします。複数の人が複数の議題を並行して深掘り出来たり、議事録をこまめにとる必要がなくなるメリットがあり、取り入れています。

出勤時は、1on1など対面でのコミュニケーションを優先しています。アイディアを出す会などは、オフラインの方が盛り上がりますね。あとは雑談からアイディアが思いついたりするので、同期的なコミュニケーションは大事だと思いますね。

基本的に反対されることはないので、やってみたいことがあれば、新しいツールや遣り方はどんどん導入しています。やってみて上手くいかなければ、見直すというスタンスです。

▼お互いの印象を教えてください。

保田:ジョッシュさんはなんでも出来るので、とても頼りにしています。抽象度の高いタスクを依頼しても、より良い成果物を出してくれるところが頼りになります。

ジョッシュ:保田さんをめっちゃ頼りにしているので、お互い様ですね。

自分の仕事領域は技術的なことがメインとなるので、ビジネスサイドとの連携は保田さんに頼っています。自分はビジネスサイドが苦手なものでして。企画などは保田さんにやってもらっているのでとても助かっています。エンジニアとしても優秀だと思います。


▼今後、Mantraが組織として成長していく上で必要なことは何でしょう。

保田:成功するプロダクトを作るのが大前提なので、ちゃんとプロダクトやユーザーのことを考えながら、手を動かせる人が必要なのでしょうね。

あとは、今はマネジメントという概念が希薄なので、規模が大きくなっていくのなら、組織作りが必要になっていくでしょうね。今はお互いがお互いのマネジメントをしていて、それでも今のところは上手くいっています。マネージャーみたいな職務が出来るのか、それとも別のアプローチで解決するのか、今後どのような組織にしていくのか気になりますね。

ジョッシュ:Mantraに入ってくる人はみんな情熱のある人ばかりなので、そこは変わって欲しくないですね。情熱のある人にもいろいろな人がいますが、仕事以外の専門分野やハマっていることがある人、そういう人が溢れる組織にしていきたいです。

好きな仕事と、やりがいを両立させていきたいです。会社に活気がある状態を変えたくないですね。

▼今後やっていきたいこと

ジョッシュ:「Langaku」を成功させたい!しばらくはそこに集中ですね。長期的な視点だと、「Langaku」を通じて自然言語処理の可能性を広げたいです。自然言語処理の分野が、大学院生の研究や言語学習者の役にも立つと思っているので。

保田:開発に加えて、データ分析にも力を入れていきたいです。プロダクトやユーザの動向を把握して、プロダクトを成長させていきたいです。あとは、非同期コミュニケーションが円滑になるよう、組織のアップデートを進めていきたいですね。Mantraをどこにいてもいつでも働ける組織にしていきたいです。

個人的な野望としては・・・広い分野に精通した強いエンジニアになりたいです!




▼候補者へのメッセージをお願いします。

保田:転職をする理由は様々だと思いますが、自分の興味とそこで出来ることがマッチするかが大事です。

エンジニアの転職は流動化していて、転職情報やカジュアル面談なども増えているので、いろいろな企業を比較すると良いと思います。その過程で自分のしたいことが整理されます。その際、ぜひMantraを候補に入れていただければ(笑)

候補者の皆さんのやりたいことが、Mantraにとって必要なことであれば嬉しいですね。ジョッシュさんのように自然言語処理をやりたいとか、漫画に関わる仕事がしたい、という人は是非Mantraに!

ジョッシュ:楽しい環境で仕事ができています。一緒に楽しみながら仕事をする仲間に、出会えたら嬉しいですね。うちに入ったら楽しいですよ。

ベンチャーで働いたことのない人には、ベンチャーで働いてみると大きな成長を遂げられる、ということを伝えたいですね。ベンチャーでは幅広くやらざるを得ないので、いろいろな技術を身につけられます。マントラに入るまでセキュリティ領域はやったことなかったのですが、今では技術も身について、強いエンジニアになりつつある感覚があります。



▼こんなバックグラウンドがある方と働きたいな、という点を教えてください。

保田:プロダクトの製作にしっかりと携わった経験があり、プロダクト開発全般を俯瞰して理解できる人が嬉しいですね。

ジョッシュ:いいな、と思うのは経歴ではなく、自分から進んで新しい技術を勉強し続けている人ですね。たとえば、今すぐ仕事に必要がないことでも、勉強をしておき、後のち活用出来るような人を尊敬しています。

一同:ありがとうございました!

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