「単純にワクワクしちゃったんですよね」ミレニアル世代メディアを歴任してきた武田俊が、luteに参画した理由とは
先日、装いも新たにInstagram Storiesメディアとしてローンチしたlute(ルーテ)には、魅力的なスタッフが多く参加しています。今回はその中からボードメンバーの一人、lute編集長を務める武田俊を紹介!
---武田さんのこれまでのキャリアを教えてください。
自分のプロフィールのテキストには、メディアプロデューサーって書いたりしているんですが、簡単にまとめると色んな種類のメディアの立ち上げ&運営を編集長として担ってきました。
そういう仕事の仕方は、さかのぼってみると大学時代にはじまりましたね。当時は文学部日本文学科っていうところで無頼派文学の研究をしながら、バンド活動や映画をつくったりしてました。つまり講義にはロクに出ずに無頼を気取って構内お酒を飲みながら、カルチャー談義をしまくってたんです。ロクでもない文化系学生でした(笑)。
でも次第に頭でっかちで実践がともなっていない自分たちに腹が立ちはじめた。そんな時に仲間たちと『界遊』っていうインディペンデントのカルチャー誌をつくって、書店に置いて売ってもらっていました。並行して色んなジャンルの雑誌や書籍で編集・ライター業をはじめたんです。
そのときの仲間たちで、2011年にKAI-YOU,LLC.(現在の株式会社カイユウ)をつくり、KAI-YOU.netという日本のポップカルチャーを扱うメディアを立ち上げました。ぼくはすでに離れてしまっていますが、どんどんメディアパワーをつけていって、すごいなあと思ってます。
そのあとは、シティカルチャー誌『TOmagazine』の編集部に所属し、誌面のコンテンツをつくりながらWeb版の『TOWeb』を立ち上げたり、名前を前に出してはいませんが、地方自治体や企業との取り組みの中でWebメディアの立ち上げ・運用をしたりしています。
今はGIZMODOやlifehackerなどを持つ株式会社メディアジーンが運用するライフスタイルメディア・ROOMIEと、luteの編集長を兼任しています。
---luteにジョインしたきっかけは?
luteの存在自体は、実は初期のビデオをYouTubeで見てもともと知っていました。ただ当時は秘密結社的な運営をしていたのもあって、「妙にクオリティが高いビデオばかりだけど、いったい誰が何のためにやっているのだろう?」と気になってたんです。
そんな時、代表の五十嵐からオファーの連絡をもらいました。2016年の初夏ぐらいだったでしょうか。音楽を中心としたカルチャーメディアを、分散型の形で運用したい。そのために編集長として来てほしいという話だったと思います。
そこでluteの目指す世界とベンチャーとして法人化を行った上でスケールを狙っていく戦略を聞いて、すぐにジョインすることに決めました。だってこんなにカルチャー愛にあふれたチームが、しっかりとしたビジネスマインドを持って新しいメディアを立ち上げるなんてプランを断る理由なくないですか(笑)? 単純にワクワクしちゃったんですよね。
五十嵐とはその後すぐに音楽だけでなく、台湾映画やラテンアメリカ文学などお互いに好きなジャンルについて濃い会話ができたのも大きかったです。様々なメディアやカルチャーについて、横断してみんなが楽しく話すことができているのもluteチームの魅力であり、強さかもしれません。
---luteで働いていて最高の瞬間ってどんなときですか?
これはちょっと1つに絞るのが難しいですね…。単純にかっこいいビデオがあがってきた時や、施策がハマった時、アーティストのみなさんに信頼してもらったと感じた時…。たくさんありますが、特に大事なのはユーザーからいい反応をいただけた時かもしれません。
luteでは毎週全員が参加して現在進行しているプロジェクトについて話すんですが、それはもう種々雑多なアイディアがどんどん出てくるんですよね。それが企画に落とし込まれて、ビデオができていく。でも、それが「本当におもしろく価値のあるもの」なのか「内輪ウケを抜け出せなかったもの」なのかは、実際にユーザーからの評価をもらうまでわかりません。アーティストの方たちと一緒につくった自分たちのアイディアがちゃんと評価されたときには、「ああ、やってよかったなあ…!」とシンプルに思います。
---ここで、luteに対する実はパーソナルな思いを告白してください(笑)。
え、なんだろう…。ぼくは実のところかなり飽きっぽい性格なんですが、luteに関してはジョインすると決めた時のワクワクした気持ちが、1年たった今でも薄れてないんですよね。それどころか濃くなってしまって、ちょっとやばい(笑)。
「Webメディア」でもなければ「レーベル」でもない。新しいカルチャーのエコシステムを作るための機能になりうるプロジェクトだと思ってるし、そのための働きかけをがんばっていきたいです。
---「こんな仲間と働きたいな!」というのはありますか?
どんどん新しいことにトライしていく文化のある会社なので、そのスピード感を一緒に楽しめる人。ソーシャルメディアの動きやトレンドに敏感で、運用を一緒に楽しく考えられる人とかでしょうか。
個人的にはそんな人たちとひと仕事終えたら、みんなで好きな映画や本などの話をしつつ、まったり飲んだりしたいですね。神山町、いいお店たくさんありますし(笑)。