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ビジネスだけでは幸せになれない。ニュースレターを送り続ける理由

弊社では、地域企業様のマーケティング・ブランディング支援や、営業支援ツールのご提供、WEB広告代行などのサービスを展開しています。ビジョンは、「地域密着企業の事業拡大に寄与し、その地域に住む人の幸福と雇用を創出する」。地域密着企業様との、より近い関係づくりを大切にしており、人からユニークと言われる取り組みもしています。今日のコラムでは、そんな取り組みの一つである「ニュースレター」について紹介します。


インタビュイー:ローカルパワーエンジン株式会社 代表取締役 曽根田太郎

取材・執筆協力:中島宏明さん(ライター)

お客様と友人のようにつながりたい


――ローカルパワーエンジンさんでは、社外向けや社内向けにユニークな取り組みをたくさんされていますが、まずは社外向けのニュースレターについてお聞きできればと思います。設立から9年近く、ずっとニュースレターを発行されているのですよね?

曽根田:そうですね。発行10周年を迎えたあかつきには、なにかスペシャルなことも企画できればと考えています。

ニュースレターの名前はもともと「曽根田通信」で、私の名前をそのまま使っていました。これには理由があって、創業当初から数年間は社長一人状態で会社を運営していましたから、「名前や私を覚えていただくこと」が重要だったわけです。

その後、2022年4月に社名を変更して、それに伴い名前を「LPE PRESS」に変更しました。

一般的に、会社が発行するニュースレターの内容は、「会社の活動報告」だったり、「商品やサービスの紹介」だったり、「お役立ち情報」だったりします。でも弊社のニュースレターでは、会社やビジネス情報を訴求していません。それでは何のためにニュースレターを作っているのか。それは、お客様と友人のようにつながりたいからです。

商売っ気たっぷりのニュースレターでは、「ビジネスの相手」としてだけ記憶され、ビジネス相手としてお付き合いしていくことになります。もちろん、お客様とは商売をご一緒するのですが、「商売って、ビジネスだけではないよね?」が、私たちの考えです。お客様の役に立つような情報もニュースレターには含まれているのですが、大部分は私も含めて、社員のプライベートな内容です。

私たちのビジョンは、「地域密着企業の事業拡大に寄与し、その地域に住む人の幸福と雇用を創出する」です。仕事は、関わる人々を幸せにするためにあり、その第一は私たちの仲間(メンバー)が幸せになることです。ビジネスだけ仲間が幸せになれるのかというと、そうではありません。「この仕事って自分じゃなくてもいいんじゃない?」という考えが頭をよぎる人は少なくないのではないでしょうか。

だからビジネスだけでなく、プライベートでも何かしらつながりがあって、初めて仕事で幸福を得られると考えています。「あなたと仕事がしたい」と言われたら最高じゃないですか。私自身、お客様と一緒に登山に行ったり、魚釣りに行ったりすることもあります。そうするともう戦友のような関係になれるので嬉しいですね。



人間臭さを大切にしている会社です


――ニュースレターを発行している会社はたくさんありますが、プライベートな内容が満載のニュースレターというのはユニークポイントですよね。「だれが読むんだろう」と疑問に思っても、案外読まれているのがニュースレターだと思いますが、反応はいかがですか?

曽根田:そのとおりで、意外と読まれてまして嬉しいことも起こります。ニュースレターのおかげで、久しぶりに会う方でも「久しぶりに感じない」と言ってくれたり。「こんなことを継続できる会社は他にない」と、発注をいただけることもあります。

WEBマーケティングの支援をしている会社なのですが、実はアナログさや人間臭さを大切にしていて、「ニュースレターを毎月発行する」という地味で地道な取り組みの積み重ねが、深い人間関係をつくると信じています。

もしも賛同いただけるようであれば、そんな人と一緒に仕事をしたいですね。


ニュースレターの一部を公開!



――プライベートな内容満載の私的なニュースレターとのことですが、具体的にはどんな内容なのでしょうか?

曽根田:お客様や、知り合った方々に毎月お送りするのですが、社長である私を含め、社員のプライベートについてがほとんどで、ビジネスに関する内容はほとんどないです。

例えば、

・釣りに行った

・誕生日会を社内で開催した

・ある社員が引っ越しをした

・キャンプに行った

・この居酒屋が最高だった

・贅沢なおやつを食べた

などなど。個人のSNS投稿のニュースレター版と思っていただければ、想像のとおりだと思います。そんな内容ばかりですから、「今度、一緒に釣りに行こうよ」と誘っていただいたり、「引っ越し先のあの地域は、こんなおいしい店があるよ」と教えていただいたり、仕事以外のことでもお客様とのつながりが自然と広がっていきます。

――ニュースレターの内容だけでなく、送り方にもこだわっているとか?

曽根田:WEB会社がニュースレターを送るなら、98%以上はメールマガジンだと思いますが弊社は違います。私たちは、毎月400件を上限に郵送で送ることにこだわっています。この400件には取引先だけでなく、それ以外の先も含まれますが、400件を超えた分はPDFにしてメールでお送りしています。

なぜ郵送にこだわっているのかというと、「メールマガジンは見ないけど、紙なら読む」という方がいらっしゃるからです。一方で、「紙は読まないけど、メールマガジンであれば移動中のスキマ時間で読む」という方もいらっしゃいます。

いろいろな方がいらっしゃると思うので、できる限りどちらでも送るようにしています。

また、紙だと手元に残るというメリットもあります。毎月発行しているのですが、読むまでの間に時差があっても良いわけです。「そういえば、届いてたな」と思い出したときに読んでいただき、なにかその人の心や頭の片隅に留まり、会話のきっかけになれば嬉しいですね。



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