初めまして。株式会社ローカルイノベーションの槌谷です^^
私は、昨年4月に新卒としてこの会社に入り、1年間キャリアアドバイザーとして学生さんに対して就職活動のサポートをしてきました。
1年をかけて学生さんのキャリアに向き合い続ける中で、就職活動のとらえ方が少しだけ変わったように思います。
今回は私の考えが特に大きく変わった3つのポイントをお伝えします。
就職活動に悩んでいたり不安に思ったりしている学生さんが少しでも前向きになるような材料となれば嬉しいです。
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1)就活は「企業に受かる対策をする活動」
→就活は幸せな人生を切り開いていく活動。
就職活動って何を指すのだと思いますか?
私が学生の時は、「受けたい企業を決め、そこに受かるように対策をしていく活動」だと思っていました。
しかし、今は少し違います。
自分にとっての「良い人生」「幸せな人生」を思い描き、それを自分の力で切り開いていく活動、それが就職活動だと1年間を通して思うようになりました。
最近は至る所で耳にしますが、現代では今までの常識がどんどん覆され、全員に共通する正しさや幸せの評価軸みたいなものがなくなってきています。
そんな中、今目の前にいる相手と自分にとっての「幸せな人生図」が一致するなんて奇跡に近いです。
だから、「人にとって良い人生」に振り回されることなく、「自分にとって良い人生」とは何かを判断する軸をしっかり作ることが大事です。
その上でそれを周りに共有し、自分にとって幸せな人生を自分の力で掴んでいくための最初の一歩を踏み出すのが就職活動なのではないでしょうか。
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2)面接では「自分がどうしたいかを話す」場所
→面接は「企業と自分のコミュニケーション」のための場所
ESを書くとき、面接の対策をするとき、皆さんはどんなことを企業さんに伝えますか。
私はもっぱら「自分はこんな人間で、将来はこんな風になりたい。だから御社に入りたいんです。」というような書き方をしていました。
学生さんと話していても、よく「企業に入って技術をしっかり勉強したいんです!」「企画に携わりたいんです!」という声を聞きます。もちろん、企業に入ってやりたいことがあるというのはとても素敵なことだし、それはとても大事なことだと思います。
しかしそれだけだと「相手があなたと働きたいと思う理由」はどこにもありません。
就職活動は自分のことを話すための場ではなく、自分と企業とのコミュニケーションの場です。
「自分がこうしたい」だけではなく「相手がこうしてほしい」を理解し、双方を満たすように動いていく必要があります。
自分と相手、お互いの求めるものを理解し、両者が納得いくようなコミュニケーションをとる。
それは別に就職活動だから必要というよりも、今後社会の中で、多くの人と接しながら生きていく上で必ず求められる力になると思います。
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3)自分なんかよりすごい人はたくさんいるし、今更何か始めるには遅すぎる
→学生の皆さんには多くの大人が期待していて、たくさんの機会が与えられている
よく学生さんから「自分はプログラミング力無いので、本当はこんなサービス作りたいけど無理だと思う」みたいな声をよく聞きます。
私も「なんとなく興味あるけど今更始めるのは無理だろう」と考えて学生の時にやらなかったことがたくさんあります。
しかし、今自分が社会人になってみると、学生がいかにチャレンジする機会に恵まれているかを痛感します。何かを始めるにはこれ以上絶好の時期はないです。
留学やインターン、セミナーや勉強会など、金銭的/時間的にチャレンジできる機会が圧倒的に多いですし、多くの大人が学生の皆さんの可能性に期待して様々な機会を与えたいと考えています。
だから「自分は大したことない」と思わず、興味があること全てに挑戦し切るくらいの勢いで、いろんなことに挑戦して欲しいと思います。
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今の就職活動のシステムにはまだまだ問題点があると思いますが、
就職するまでのプロセス、という意味での就職活動自体には今後自分が豊かな人生を生きる上で必要な要素がたくさん詰め込まれていると思います。
1年前は社会人って学生の時とはすごく違って、なんだか別人になるような気がしていたのですが、そんなに急に人は変わらないという当たり前のことに、自分が社会人になってから気づきました。
社会人になったから、憧れの会社に就職したから良い人生が送れるのではなく、
それを利用して自分が幸せだと感じる、楽しいと感じる人生を作り上げて行くのは自分自身なのだと思います。
今自分ができることを大切にしながら、自分にとって幸せな人生を切り開いてください。