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LITALICOワークスでは全国のセンターにおいてサービス管理責任者の採用を積極的におこなっています。今回は就労支援以外の分野で経験をつみ、現在はLITALICOワークスのサービス管理責任者(以下、サビ管)として活躍する小木曽(おぎそ)さんに話を聞きました。
登壇者プロフィール:
LITALICOワークス サービス管理責任者
小木曽(おぎそ)さん
大学で介護を学び、その後13年間介護業界に勤める。特別養護老人ホームにて管理職を経験したのち、2017年にLITALICOへ転職。LITALICOワークスのジョブコーチを約1年半経験した後、2018年サービス管理責任者に着任し、名古屋エリアのセンター新規立ち上げを経験。現在もサービス管理責任者として従事。
介護業界一筋で
走り抜けてきた13年間
ー介護のお仕事を目指したきっかけは何でしょうか?
実は、すでに高校時代には介護職につこうと決断していたんです。
高校1年生の時の担任の先生が、進路相談の際に「小木曽さんの性格的に合っている分野なのでは?」と、障害のあるお子さんと関わるボランティアを薦めてくれたことが、福祉の分野に興味を持った最初のきっかけです。
そんな中、高校2年生のときに自分の祖父が認知症になり、ホームヘルパーやケアマネージャーの方々が自宅で介護をする様子を間近でみる経験をしました。そのときの介護職の皆さんの仕事ぶりがとても素敵だったので、高齢分野の介護福祉士の仕事を志そうと決めたんです。おじいちゃん子だったので、ご高齢の方とかかわること自体が好きだったというのもありますね。
ー実際に介護業界に就職されてからは、
どのようなお仕事をされてきましたか?
大学卒業後は2つの特別養護老人ホームで働きました。
身体介助、食事介助、移動介助など現場で直接高齢者と関わる仕事をする中で、イレギュラーが起こったときの対応スキルは鍛えられました。その後、ユニットリーダー、フロアリーダーを経験し、上長が辞職したことをきっかけに施設全体の育成・統括を担う介護長を務めました。
正直、現場が好きという気持ちが強く、私自身はそこまで管理職に興味がもてなくて(笑)。強く望んだキャリアアップではありませんでしたが、介護長になったからには、自分の施設のスタッフがモチベーション高くケアにあたるためにはどうしたらよいかを常に考えていました。
また、特別養護老人ホームは終の棲家とも言われ、どう人生を終わらせるかについて思いを巡らせる場所でもあります。「一人ひとりの利用者さんに対してできることを精一杯やりたい」という私が思い描く理想の介護について他のスタッフに伝えていくことを意識していました。
しかし、人材不足で退職者も多い中、すぐには新しい方針にスタッフも順応できない…といった悪循環もあり、私自身が掲げた理想に苦しめられることもありましたね。介護長としての仕事量も非常に多く、体力的にも精神的にもかなりきつい状況ではありました。
未経験から障害福祉の就労分野に飛び込んだ理由
ー長年続けてきた介護の仕事から
キャリアを変えるきっかけは何だったのでしょうか?
とある男性の利用者さん(仮にAさんとします)からのお言葉がきっかけでした。Aさんとは、「職員と利用者」というよりも「おじいちゃんと孫」のようなとてもあたたかい関係を築けていたんです。
Aさんはいつも「あなたはあなたらしくていいんだよ」「がまんしなくていいんだよ」と私に声をかけてくれて、自分のことを大事にするよう見守ってくれていました。Aさんとのお別れのタイミングで、普段は忙しくて転職について考える時間も無かったのですが、もっと自分を大切にしながら働ける環境を探そうと思い、一旦介護職を離れることにしたんです。
ーそこから転職先としてLITALICOを選んだのはどういった経緯でしたか?
最初は福祉の領域から離れようと考えていましたが、友人に「福祉を離れちゃうのはもったいないね。あなたのこれまでの経験をいかせるのに...」と言われたことをきっかけに、改めて福祉の業界で頑張っていこうと決めました。
福祉の中でも障害領域を選んだのは、高校生のときに参加した障害のあるお子さんと関わるボランティアが印象深く、ふと思い出したことがきっかけです。
また、未経験から新しい領域にチャレンジすることは勇気が必要でしたが、LITALICOは研修内容が充実している点や実績がある点が背中を押してくれた安心材料となりました。カラフルで色鮮やかなホームページからは、今まで私がもっていた福祉のイメージとは異なり、直観的に面白そう、自分もここで働きたいと思ったんです。
利用者さんの声を直接聴き、
成長に立ち会えることが醍醐味
ー介護分野での経験はどのようにいかせましたか?
対人支援という大枠は同じなので、介護の現場で培ってきたアセスメント力や非言語的コミュニケーション、一対一で信頼関係を築いていくことは自分の中にベースがあったと思います。LITALICOに入社した当時からも他のスタッフに「小木曽さんって利用者さん一人ひとりのことをしっかり見ているよね」と何度も褒めてもらったことがあるので、利用者さんに寄り添う支援は自分の強みだと捉えています。
ー就労移行ならではの醍醐味について教えてください
私が就労移行で一番楽しいと感じているのはアセスメントの場面です。介護では初対面とはいえ、アセスメントをがっつりとることはなかなか無いので、利用者さんのこれまでの生き方、その中で何を大事にしてきたか、これから目指すビジョンについて直接ヒアリングができるのは醍醐味だと感じます。他の誰かからの引継ぎではなく、自分で聴いて、自分で知ることができるというのは現場を大事にしている私にとって大きな魅力です。
介護と就労移行においては、利用者さんの人生を共に考えていくという点では両者とも共通していますが、介護では利用者さんが「できることをいかに維持していくか」という観点を重視するのに対し、就労移行では、「できることを増やしていく」ということが重要です。実際に利用者さんが成長する瞬間に立ち会えることは大きな励みになります。
はじめてのサビ管就任でも
周りのサポートで安心感に
ー入社してみて、LITALICOの印象はいかがでしたか?
「なんて志の高い人たちばかりなんだ‥!」と始めは正直驚きました(笑)。「障害のない社会」というビジョンを単なる理想として終わらせるのではなく、本気で実現させようとしていると感じました。「できるかできないかではなく、やってみないとわからない」というスタンスからも、新たなことに挑戦しやすい社風を感じました。
ーサビ管に着任したのはどのような経緯でしょうか?
最初に支援員として入社し、働き始めて1年経った頃に上長からサビ管をやってみないかとお声がけいただいたんですが、自分に勤まるのだろうかという不安もあり最初はお断りしたんです。
そんな時、同じ拠点のスタッフから「できる範囲のサポートはするし、みんなでやっていこう」と励ましの言葉をもらって。私ひとりで全てを背負う必要はなく、チームで支援をする環境なのであれば、やってみたいと思い就任を決めました。
ー大変だったことはありましたか。どのように乗り越えたのでしょうか
拠点での実地指導※のための準備にはすごく気をつかいましたね。就労支援の現場における対応は初めてでしたし、計画的に物事を進めていくのがあまり得意ではなかったのですが、他のサービス管理責任者の先輩やマネージャーのサポートもあり乗り越えられました。
※実地指導:指定権者(行政)が事業所に訪問し、適正な運営がなされているか確認する指導
それ以外にも、エリア単位で新任のサビ管向けにフォロー体制が充実していたのはありがたかったです。グループチャットや毎月の定例会で対応が難しいケースをサポートしてもらえたり、複雑な福祉制度に関してもわからないところはすぐに教えてもらえました。
利用者さんにとって
「選択肢の多い社会」を理想として追い求めたい。
ーサービス管理責任者として大切にしていることを教えてください
就労移行の利用者さんとLITALICOとの契約は期限が定められており、私たちが提供できる支援にも終わりがあります。なので、LITALICOから離れた後も利用者さんを地域で支えられるような環境をつくっていくことが私の目指す理想です。
同じように、拠点での人材育成においても「支援は全て自分ひとりで背負わなくていい」と拠点のスタッフに伝えています。さまざまな頼り先があることで利用者さんにとっては選択肢が増えますし、スタッフの中でも役割分担ができると、一人ひとりの負荷が減ることはもちろん、より視野を広げることに繋がると信じています。
これから先も、LITALICOも含めた地域の「みんな」で利用者さんを見守っている、という状態を目指して、拠点のスタッフ皆とともにサビ管として社会資源との連携に力を入れていきたいと思います。
ー小木曽さん、ありがとうございました。LITALICOワークスでは全国の社員規模やセンターの数も増えていく中、サービス管理責任者の資格・要件のある方と積極的にお会いしていきたいと考えています。
選考にご興味のある方は説明会へのご参加をお待ちしております!