LITALICOは「障害のない社会をつくる」というビジョンを掲げ、主に児童福祉・障害福祉の分野で、当事者向け直接支援サービスから、当事者家族向けポータルサイトの運営、日本全国の福祉施設向け経営支援ソリューション事業群まで、幅広く事業を展開しています。
今回は2020年4月に入社し、現在プラットフォームエンジニアリング部(以下、PFE部)のリードエンジニアを務める眞弓さんにインタビューを行いました。「社会的意義のある事業に貢献したい」という思いで長年勤めたデジタルガレージから転職し、LITALICOに飛び込んだ眞弓さん。転職の決め手や、LITALICOで働く魅力について伺いました!
“技術ファースト”から“課題ファースト”にキャリアチェンジした転職
―眞弓さんのご経歴について簡単に教えてください。
私は大学卒業後、新卒でSIerに就職し、Webモールや自治体の出納システム開発に従事していました。5年ほど在籍し色々な案件を経験しましたが、もう少し「自分のサービスを提供している」という実感を持ちながらプロダクト開発に携わりたいと思い、ITベンチャーに転職しました。そこではチーフエンジニアやPdMとして自社のサービス、メディア開発を担当し、キャリアの後半は社内ラボの技術研究者として、バックエンドを中心に、最先端技術活用のためのPoCを行っていました。様々な挑戦の機会があったので、結果的に約12年と長く務めさせていただきました。
―長年働いた前職から、なぜ転職をしようと思ったのですか?
社内ラボは会社の研究機関ですので、基本的には会社が注力したい重点分野でプロジェクトが発足します。何か解決すべき課題があって、というよりは、この技術を活用して何ができるか?という考え方です。それ自体は技術の発展に必要なアプローチですし、私も自由に面白い取り組みや経験をさせてもらったのですが、子供が生まれたことをきっかけに、同じ人生の時間を使うのであればもう少し自分の身近な世界で社会貢献していきたいという気持ちが強くなり、転職を考えるようになりました。
―LITALICOはどのように知ったのでしょうか?
私にはまだ小さな子供が二人いまして、以前からLITALICOが運営する「LITALICO発達ナビ」というポータルサイトをよく利用していたんです。サービスを通じて同じ悩みを持つ保護者や専門家の意見が励みになり、「この会社は社会的意義のある事業をされているな」と、いちユーザーとして感じていたのですが、この時はまだLITALICOが運営しているとは知らなくて。その後スカウトメールをもらって会社説明を聞いた際に、初めて「あのサービスはLITALICOのサービスだったのか」と知りました。
―LITALICOに転職する決め手は何だったのでしょうか?
選考を進めていく中でどんどん興味が湧いてLITALICOのWebサイトをじっくり見るようになりました。LITALICOが向き合っている社会課題は非常に明確でしたし、それをテクノロジーで解決する文脈にも必然性がある。お子様の支援を通して得られたデータを活用して課題を前向きに、健全に解決していくこの流れに一貫性があり、会社全体が一体になっていると感じました。
何より、子供を持つ親として事業に共感しました。子供たちがその特性を持ったまま活躍できる、多様性のある社会を目指していけたら素晴らしいなと。
また面接では技術選定のこだわりやスタンスについても色々話をしたのですが、マイクロサービスで開発しながら現実に直面している課題を解決していく、技術ありきではなく課題に取り組むために必要な技術を柔軟に使っていく、という発想も自分に合ってると思いました。面接で会ったエンジニアが全員そのような柔軟性を持っていた点も決め手の一つです。
言われた通りに作るのではなく、「何故これが必要なのか?」「どういう方が使うのか?」を徹底的に考え裁量を持って設計から行える
―眞弓さんの現在の具体的な業務内容について教えてください!
私は現在PFE部のリードエンジニアとして、弊社の主力事業の一つであるLITALICOジュニア(※)のDXを目的とした業務支援システムの開発リードを担当しています。LITALICOジュニアは関東・関西を中心に約100拠点展開しているのですが、今後さらなる出店を予定しており現場からのニーズも様々です。社員がよりお子さまの支援に集中できるよう、そういった声に応えながら適切な業務支援システムを設計構築するのがミッションです。
※LITALICOが運営する、幼児~高校生を対象としたソーシャルスキル・学習教室
―LITALICOで実際に働いてみた印象はどうですか?
業務支援システムは法制度が関わる複雑なシステムなので、ユーザビリティを考慮しながら法的な縛りもクリアしていかなければならない点が大変です。現場の社員も色々な役割を持って仕事をしているので、彼らの業務フローにまで踏み込み、実際にどのように行動するのかまで想像しながら、自分のプロダクトとしてシステムを設計できるのは魅力的だと思います。事業部と日々コミュニケーションを取りながら開発しており、言われた通りのものを作るような傾向は全くありません。
というのも、現在社内向け/社外向け業務支援システムのプロダクト全体で30名ほどのエンジニアが関わっているのですが、そこからさらにプロジェクトごとに7名前後のチームに分かれます。それぞれが裁量を持って、自分が必要だと思った設計、マネジメントを自由に行っています。もちろん会社が全てをチームに丸投げして放置するわけではありません。チーム同士でコミュニケーションを取る会議などもあり、お互いにしっかり情報共有ができるので、エンジニアとしてはかなり働きやすいです。
蓄積されたデータを活用し、支援サービスのプラットフォーマーに
―では、眞弓さんが考える「LITALICOにジョインする魅力」について、詳しく教えてください。
現在、LITALICOは児童から大人まで幅広い年齢を対象に、店舗事業・ネット事業の両軸で様々なサービスを提供しています。それぞれプロダクトのフェーズも異なりますが、独自に動きながら成熟しはじめ、オフライン・オンラインで蓄積したデータを活用しながら、全体を統括した最適なプラットフォームを作る段階にきています。エンジニアにとっては、総合的なシステムによって、お子様の学習支援から当事者の方の就労支援、そのご家族に向けた支援に至るまで、一貫したサポートができるような仕組みを考えられるようになるので、一番面白いフェーズなのではないでしょうか。
また、当社はチームが小さく分かれていて技術選定が自由にできることはもちろん、マイクロサービスを採用しているので、新しい技術にも挑戦しやすい環境です。データベースだけではなく、ネットワークやインフラの設計力も発揮できるでしょう。ゼロからプラットフォームを作っていくうえで、組織が柔軟性や合理性を持って意思決定をしてくれるのも良い点だと思います。
―キャリア形成などの側面についてはいかがでしょうか?
組織には多種多様な人材がいるので、会社が個人の強みを分析し、定期的な1on1や評価面談を通して「あなたにはこういうことを期待しています」と明確に伝えてくれる点は良いなと思っています。キャリアラダーがしっかりと整備されているのも特徴で、個々人が何を期待されており、どこに向かうべきなのかがわかりやすいんです。もし自分がキャリアラダーに対して異なる意見を持ったら、もちろんそれを伝えることもできます。会社のWillが明確で個人のWillも尊重してくれるため心理的安全性が高く、自分が着実に成長するための一歩を踏み出しやすいのではないでしょうか。
特にエンジニアという職種でいうと、例えば一般的な会社だとマネージャー側がエンジニアリングに対して理解や興味がなく、技術や実績を軽視、あるいは「よくわからないけどすごいね」という扱いをされてしまう場面も少なくありません。その点LITALICOはエンジニアが論理的に自分の意思決定や行動を説明し、なおかつそれを理解してもらえる環境です。自分の目指したい方向に対して上司が誠実に向き合ってくれるというのは、大きな魅力だと思います。
「べき論」は追求しつつ、そこに囚われない柔軟な発想で課題を解決
―最後に、どんな人物がLITALICOにマッチすると思いますか?
リードエンジニアとしては、データやインフラの設計だけではなくアプリケーションレイヤーまで理解した上でチームをマネジメントする必要があるので、かなり高度なスキルを求められます。
その一方で、技術に対して原理主義的な考えを持つ人は、あまり合わないかもしれません。設計思想などに対する「べき論」は知りつつも、課題に対して最良の答えを出すために、最大限の柔軟性を発揮できる方のほうが活躍できる環境だと思います。課題の全体感を捉えて、シンプルに説明できることも大切です。
あとは当然のことかもしれませんが、仕事を自分ごととして捉えられる人だといいですね。課題に立ち向かうのは自分であると常に意識している人であればやりがいを感じられると思いますし、当社にはそれを順当に評価してくれる風土があります。
―ありがとうございました!
LITALICOへ少しでもご興味をお持ちいただけましたら、まずはカジュアルにお話ししましょう!