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夢は「マツコの知らない世界」を世界1億人の前でやること 〜元経産官僚、世界への挑戦〜

LIFE PEPPER と私

株式会社LIFE PEPPER の高橋と申します。LIFE PEPPER では執行役員として、主に営業やアライアンスの責任者をやっています。LIFE PEPPER には、ほぼ創業期に参画しました。

私は経済産業省に新卒で入省しました。その後、2011年の3月に原子力安全・保安院に配属になり、そこからなし崩し的に東日本大震災の原子力事故の対応業務に当たりました。

そこから4年間、内閣官房にて原子力規制委員会の立ち上げから、その後の組織安定化まで関わり、一定落ち着いてきた段階で、ふと不安になりました。

いろいろな理由から民間への転職は考えていましたが、不安になった直接の原因は、漫画の「日本沈没」を見たことです。日本沈没って、最終的に日本がなくなるじゃないですか。そのとき、自分は霞が関のルールしか知らなかった。この世界じゃ自分はかなりやれるほうだけど、広い世界に出ても通用しない感じがしました。

なので、起業している友人の勧めで Wantedly を試しに使ってみて、LIFE PEPPER に出会い、その日に転職をすることを決めました。

もともと経産省に入ったのも、漠然と日本の未来に危機感を感じていて、それをなんとかしたかったから。ただ、実際に日本の中枢に入ってみるとそれが難しいことがわかった。だったら民間という、今までとは違うアプローチから日本への危機感へ向き合えないかと考えたわけです。

経産省という日本の権化みたいな社会にいたので、創業期のLIFE PEPPER はすごく新鮮でした。

何と言っても、当時のみんなは日本を知らない。四国と九州がどっちが大きいかで揉めていたことをよく覚えています(笑)なんで知らないかというと、LIFE PEPPER は4人の帰国子女が大学在学中に立ち上げた会社で、まさに立ち上げた直後に出会ったので、そりゃ知らないよなと。変に納得しました。

ただ当時の自分には、彼らといれば確実に自分の世界を広げられるという確信が持てた。今もその「世界が広がる」感覚は持ち続けています。そういった意味では、最初の直感が裏切られたことがないですね。毎日毎日、世界が広がっている感覚を持てていて、すごく幸せです。

力不足で涙味のラーメン 。転職のギャップとそこから学んだ大切なこと

最近色々な経営者の方とお話をするのですが、自己紹介すると必ず「元経産省だし、グローバルなベンチャーで、IPO 目指しているなんて、キラキラしているよね」と思われてるはずです。けど、実際はかなり泥臭くやってきました。

印象的だったのが、転職した初年度。

ともかく自分は、民間のビジネスに疎く、実力がなかった。

必死に営業の本を読んだりしたんですけど、「売り上げとは?」が理解できなかった。国家公務員では売上という概念がないので。

あとは、自分たちが扱っている「海外マーケティング」について何も知らない。気合と根性しかなかった。

あるとき営業しに行った先の社長さんに「とりあえず飯行くぞ」って言われて、ラーメンを奢ってもらったんですが、自分の力不足が悔しくて、ラーメン食べながら号泣しました。味は全く覚えていないんですが、あの味は一生忘れられないでしょうね。

正直、転職という決断を後悔しなかったかと言われると微妙です。あのまま経産省でやっていれば、こんなに情けない思いをすることはなかった。力がないって惨めで苦しいんだなとそのときに思いました。

けどいい経験ができたなと思っていて、その経験があるからこそ、メンバーにも苦しい思いをして欲しくない。そのために頑張ろうと。けど同時に思うのは、私だけが頑張ってもダメで、メンバー自らが自分の人生と向き合い、成長できる環境を作ろうとも心から思います。それは、このときの体験があるからですね。自分に力がないと、結局何も解決できない。だから誰かに依存するのではなく、自分で人生を切り開く強さを持って欲しいなと。

日本への危機感の正体 = プールに水を張れ!

海外進出支援というと、越境 EC での販売とか、訪日のインバウンドの支援とかの話をされる方が多い印象がありますが、それはあくまで手法の話。

まず自分が感じている大局観の話をしたいと思います。

最近、ずーっと自分が感じていた日本への危機感を言語化することができたんですが、それは「今の日本は、富の所有権だけ移し続けているだけで、全体のパイが増えていない」ことです。

どういうことかというと、仮に日本という国を、「25メートルプール」だと置きます。

25メートルプールの中で水をパシャパシャやっているだけでは、水が増えないですよね?

水を入れないと水は減っていく一方で、陽が当たり続ければ蒸発するし、人が飛び込めば水が外に飛び出たりとか。つまり、だんだんプールの水は減る。それをせっせとバケツリレーして水を入れている状態だが、減っていく量の方が多い。これが今の日本の状態なんじゃないかと。

「25メートルプール」に水を増やすためには?

自分はシンプルな解を持っていて、それは大規模工事して水道管を通しちゃえばいいし、極論、海と繋げちゃえばいい。そうすると水はほぼ無限大、地球が存在する限り、水は尽きない。

まとめると、日本という市場だけでマーケットを奪い合うのではなく、海外という巨大な市場に、日本人全員で乗り出していって、外貨を日本に入れていく。そういった環境作りこそ、自分が実現したいことだと言語化できました。

最近いろいろなところで、不寛容が横行しているなと思うんです。その不寛容の根本原因って、徐々に貧しくなっていっているからなんじゃないかと。これはあくまで自分の考えですけど。

そのためには、訪日のインバウンド、越境EC 、海外展開、それはただの手法論なのでなんでもよくて、まずは日本人全員で火の玉みたいになって、世界中から外貨を稼ぐ。そうすることによって、日本がもっと豊かになる。

ただ気をつけなければいけないのは、何事も「押しつけや、搾取」になってはいけないということ。東南アジアの国やアフリカ諸国など、持たざる国から搾取するのではなく、しっかりと日本の価値を理解してもらい、その価値にお金を払っていただく、つまりはビジネスで正当な対価をいただくようにしていきたい。この考えが弱いと、体は豊かになっても、今度は心が貧しくなり、殺伐とする。

では、日本にどんな価値があるのか?その価値を正しく見極め、世界に広めるお手伝いを、我々のメンバーと、世界中にいる外国人の仲間の力を借りながら明らかにしていくことが LIFE PEPPER のお仕事かなと思っています。世界って、日本人が思っているほど冷たくもないし、遠いものでもない事を伝えたいです。

今後の展望:マツコの知らない世界をグローバルでやって大笑いしたい

今、私たちは本当の意味で日本が世界と勝負しやすくなるような、海外進出プラットフォームを様々な角度から掘っています。海外進出 DX とでも言うのでしょうか。

これはある意味で、マーケットが存在しない、成功法もない市場。だからこそ、本気で勝負しているのはうちだけだと思います。日本の課題と真正面からぶつかると、どうしても海外進出を DX していくしかないという結論に行き着く。

そのために、

❶ 日本の強みの源泉である物作り企業が海外との取引を拡大しやすくするプロダクト

❷ 海外の方とのデジタルコミュニケーションを楽にする、世界中の外国人の力を借りれる仕組み

❸ 世界中の日本好き外国人のコミュニティの囲い込み(※仮に1億人のコミュニティを作れれば、 日本よりも消費の市場は大きい。)

❹ 日本企業が、海外消費者の声を気軽に聞けるようになるツール

など、今まで培ってきたものの仕組み化・プロダクト化を急ピッチで進めつつ、海外進出のベストプラクティス作りも並行して進めている。だからこそ、LIFE PEPPER では「全員経営者組織」を掲げ、強い組織力で「今までにない、正解」を作ろうとしています。(全員経営者については、こちらの記事にまとめています。)



あと、個人的にやりたいのは、マツコさんのやられている「マツコの知らない世界」、あの番組が大好きで。

なので、世界中の日本が大好きな外国人の方1億人を集めて、日本から変な人集めて「マツコの知らない世界」みたいな感じのことををやりたいんです。日本の変わった人、こだわりを通り抜けて突き抜けちゃってる人たち。そんな、普通の発想だと変な人たちと一緒に世界に挑戦して、大笑いしたい。それってすごく痛快で、面白い。そういう感じのことをやってみたいんですよね。

・こんな人に入社してほしい



今の自分や日本に、漠然とした不安を感じている方、自分の世界を広げたいと感じている方に、この記事を読んでいただきたい。自分もかつてはそうで、LIFE PEPPER と出会ったことで、自分の世界は広がりました。日本でくすぶっているんだったら、一緒に世界に出て面白いことやらない?と、心から誘いたい。

それから、何か世界にインパクトを残したいと思っている方、日本という国へ愛情を持っている方ともお話ししたいですね。

よく「グローバルに活躍したい」ということを言われる方が多いんですが、一応、海外向けに8年近くビジネスをやってきて思うのが、グローバルに活躍することって、外国語でビジネスすることでも、海外現地で活躍することでもないと思うんです。あくまで私の考えですけど、「私は日本語しかできない。なんであなたは日本語できないの?」くらいの気持ちで自分のエゴを貫き通す(笑)こと、「私はあなた(の会社も)のことを尊重します」というリスペクトの気持ちを持つこと、何よりも自分の生まれた国である「日本」という国を愛して誇りを持ちいいところを伝えること。それらが本当の意味での「グローバルに働く」だと思うんです。

日本って、世界の人から見たら、本当に謎な国。唯一の被爆国でもありますし、戦争を否定している国、独自の文化カルチャーのある、世界でも難易度の高い言語を自由自在に操る国。どう考えても車が通らないのに信号を待ち続けるのって日本人だけだと思うんですよね。本当に不思議な国民性の国です。

そんな日本が本当の意味で世界に出て行く、勝負する人が増える。それは絶対に世界にインパクトを与えることができると確信しています。これってすごくワクワクしませんか?

一緒に世界を変えましょう!

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