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2019年4月からLegalForceにジョインした弁護士の柄澤愛子(からさわあいこ)です。
これまでの私の経歴や、LegalForceにジョインするに至った経緯をお話しさせていただければと思います。
弁護士になるまでの紆余曲折
高校生の時は理系で、精神科医になりたくて医学部を目指していました。しかし恥ずかしながらセンター試験で結構痛めのマークミスをして国立の医学部は難しいということになってしまい、浪人はしたくなかったので、何を考えたか突然の文転をしました。
地元の国立大学の経済学部に進学したのですが、「夢やぶれて」という状態なので、将来設計はすっかり放念して意識の低い大学生として大学生活をエンジョイしていました。
しかし大学3〜4年生の頃、このまま普通に就職することに不安を感じて、何か資格を取りたいと思ったんです。
また、社会に影響を与えられる仕事をしたいという気持ちもありました。大学生ともなると、社会がそれまでに学校などで教わる建前とは大分違う不条理で不平等な社会だということも理解してきていたので、「社会の不条理を変えていきたい」というような分かりやすい正義感みたいなものも持っていました。
その双方を満たす進路ということで、司法試験を目指すことにしました。
当時は司法制度改革が始まって少し経った頃で、ちょっとしたロースクールブームだったこともあり、司法試験を目指すためにロースクールに入ろうと安直に決め、慶應義塾大学のロースクールの未修者クラスへ進学しました。
未修者クラスの人たちに会ったらざっと8割5分以上は法学部出身者だと知った時は完全に「騙された!」と思ったものですが、最終的には司法試験に合格することができました。
キャリアにおける2つの転機点
司法修習後、まずは都内の法律事務所に入り、先輩弁護士からの情け容赦ない指導を受けたりしつつも、楽しく仕事に打ち込んでいました。
自分のキャリアにおける1つ目の転機点は、法律事務所に所属しながら特許庁で「審・判決調査員」という非常勤職員の仕事を始めたことです。非常勤といっても、週4日は勤務していたので、ほとんど特許庁で働いている状態でした。
特許庁の審判部で、内部の法律相談や審判の証拠に関する資料の作成などを行いました。特許庁の審判官の方々は皆さんベテランですので、皆さん経験豊富で知的財産に関する知見が深く、法律家ということでそういった方々と対等な感じで仕事をさせていただいたのは、凄く刺激的でした。
特許庁の仕事を2年間やらせていただき、とても楽しく職場の雰囲気も良かったのでもう1年続けようと思っていたのですが、2年目が終わろうかとしているときに友人の弁護士からLegalForceを紹介されました。これが2つ目の転機点となりました。
LegalForceのビジョンへの共感
私は、東京弁護士会で男女共同参画推進本部の委員をしており、主に働き方改革を推進するチームで活動しています。
日本は、労働時間は長い一方で諸外国と比較すると1人当たりの生産効率性が悪いという実情があるようです。
そんな日本の中でも、弁護士業界を含む司法の世界は、民間の事業会社などと比べるとITの利用による業務効率化などデジタルトランスフォーメーションの動きが鈍く、未だにFAXで書面をやり取りしたりと、旧態依然とした所のある業界なので、改革の余地が大いにあるとは思っていました。
他方で、「働き方改革」の必要性に強く同意してくれる弁護士はあまりおらず、必死に長時間勉強して司法試験を突破した成功体験のせいか、とにかく長時間必死に働くことを是とする人が多いようでした。
そんな中、AIを用いた法務の効率化、ひいては法務の質の向上というLegalForceの目指す所に非常に興味を持ちました。
これから超高齢化社会の到来は不可避であり、労働力が不足してくる中、AIなどを利用した効率化は必須と言われています。これは法務の現場でも同じではないかと、タイムリーで需要も大きく、今後間違いなく伸びていく分野だと思いました。
法務というのは専門性が高く、AIによる代替は難しそうにも思えるのですが、AIが代替するというよりも強力なサポート手段となるというイメージと理解しています。これによって効率化が促進でき、人手不足への対応、ワークライフバランスの実現などにつながり、かつコンプライアンスの需要が高まる中で法務がより事業側に寄り添った活躍をすることにも繋がりえます。
時代の大きな転換点において、まさにその現場に立ち会う仕事ができるのをとても楽しみにしています。
LegalForceには、テクノロジーで「プロフェッショナルに、驚きと感動を」もたらすというミッションに共感してくれた法曹資格者や法務プロフェッショナルが続々ジョイン中です!
ぜひ「法務×テクノロジー」におもしろみを感じた方、ぜひまずは話を聞きに来てみてくださいね!