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【学生スタッフインタビュー】子どもの課題がよく見えるからこそ、子どもにとっての自分の役割の重要性を考えるようになった

皆さんこんばんは。Learning for All (以下LFA)中途採用担当の長島です。

今回は、2019年秋冬に学習支援拠点でボランティア教師を経験し、現在は、LFAとして初の、居場所支援拠点で学習支援をしている住田萌香さんにインタビューを行いました。

記事を読むことで、実際の指導現場についてより具体的に想像してもらえるかと思います。

学習支援拠点、居場所支援拠点、どちらも経験したからこそ語れる住田さんの声をお聞きください。


※本記事は2020年6月に公開されたものを再度編集して更新しております。


居場所支援拠点メンバーとの写真(後列右から2番目)。


住田さんは学習支援拠点と居場所支援拠点、どちらの拠点にも携わった経験があるとお聞きしています。実際に2つの現場にいったからこそ感じる、拠点の特徴についてお聞きしたいです。


私の経験でいうと、通ってきてくれる子どもの特徴という点においては、学習支援拠点と居場所支援拠点で少し違うなという印象はありました。

私が行った学習支援拠点では、一応はきちんと椅子に座って私の話を聞いてくれる子どもが多かったんです。でも、居場所支援拠点では、「授業をやるよ」といってもなかなか席についてくれず、ふざけて逃げ出してしまう子もいます。もちろん私が関わった子どもに限る話だけかもしれませんが、この2つの拠点での違いは感じました。

あとは、子どもへのコミット方法も少し異なるかなと思っています。

学習支援拠点では、基本的に子どもから聞いた情報だけが子どもの一次情報になってしまっています。だから、そもそも子どもの課題は何なのか?どの問題にコミットすべきなのか? という点を考えるのに難しさを感じた覚えがあります。ただ、その経験は、子どもの”見えづらい課題”について考えるきっかけにもなったと思っています

一方居場所支援拠点では、保護者の方との繋がりも、学習支援拠点に比べると強い傾向にあります。なので、より課題に気づきやすいというのはあるかもしれません。

その反面、自分がコミットしなければならない部分も多いと感じ、毎回の授業で「もっと課題解決に進みたい」と焦ってしまっています。

子どもの課題がよく見えるからこそ、子どもにとっての自分の役割の重要性をものすごく感じるというか。


なるほど。子どもに真剣に向き合わなければならないという点では共通するものの、どちらの拠点にも少し異なる特色があるんですね。

そうです。でも居場所支援拠点では課題に気づきやすい一方で、本当に子どもが考えていることやしたいことが隠れてしまっているのではないか、と最近考え始めて。

だから、自分が考えていることを整理するためにも、研修で学んだWHYツリーというフレームワークを使って、子どもについてもっと理解を深めてみました。そのWHYツリーがこれです。

WHYツリー(=論理ツリー)。今回は子どもの言動について原因を深堀りする際に使用した。


すごい。いろいろ深堀りして課題について考えていますね。

これを行ったことによって、例えば、私が見ている子は「周りからしっかりしていると思われている」というプレッシャーから、自分から困っていることを発信できていないのではないか? という新たな課題を発見することができました。そこから、もっと子どもの発言に対する受容的な雰囲気づくりを気を付けるようになりましたね。


居場所支援拠点にしても、子どもの”見えづらい課題”というのは存在するんですね。

そうですね。そして、学習支援拠点で培った、子どもの”見えづらい課題”を発見する能力が生かされたのかなとも思っています。


LFAに長く関わることで、住田さん自身どんどん成長しているのではないかと思います。ほかに具体的に成長を実感した瞬間はありますか?

ほかの学生ボランティアとの関わりは、本当に学ばせてもらっていることが多く、成長させてもらっているなと思っています。

まず、子どもに対する指導スキル。私は教育学部ではないし塾講師などのアルバイトもしたことがないので、人に教える経験がほかの人より浅いです。そのため、子どもへの指導についてよく悩むことがあります。

そんなとき、同じ拠点のボランティア教師に「対生徒の授業ではなく、自分対生徒の授業というものを意識するといいよ」と、もっと授業風景全体を俯瞰して考えるべきだといったアドバイスをもらいました。

確かに、私は目の前の子どもに集中しすぎて、次に何をやるべきか、届けるべきか、時々戸惑ってしまう部分があったんですね。そういう悩みに対して、やはり教育学部で学んでいる人や実際に指導を行ったことがある人からのアドバイスというものは、本当にありがたかったですね。

また、私が出会ったある教室運営スタッフは、私のロールモデルに近く、本当に尊敬する存在です。その背中から学んだスキルも多くあります。私がそもそもLFAに参加したきっかけの1つに、リーダーシップスキルを向上したいという気持ちがあったんですが、私が出会った教室運営スタッフの方のリーダーシップの考え方がすごく素敵で。

私はリーダーシップ、という言葉を聞いた時には、人を引っ張っていくというものが強かったんです。でも、その教室運営スタッフの方は、「みんながリーダーシップを持とう!」と声かけをしてくれて、全体を巻き込んだチーム運営がとても上手な方だったんです。そういう素敵な方の姿を見て学び成長するということは、私のスキルアップに繋がっていると感じています。


いかがでしたか?学習支援と居場所支援どちらも経験した住田さんならではのストーリーの数々。彼女のような素敵な学生たちと一緒に、あなたは職員として働いてみませんか?

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