※2019年12月6日に広報ブログ(http://blog.loco-partners.com/)で投稿された記事です。
こんにちは、19新卒の組織デザイン部 好美です。
Loco Partnersには新卒研修「LA Freshers」(以下、LAF)の一環として、「読書会」というものを毎月実施しています。
※「LA Freshers」とは、2019年から始まったLoco Partnersの新卒社員向けプログラムです。Loco Partnersではメンバーのスキルアップを目的とした社内研修「Loco Academy」というものを実施しており、その新卒版になります。
LAシリーズの記事はこちらからもご覧ください。
▼LA Freshers
▼Loco Academy
今回はその「読書会」についてご紹介します!
「読書会」とは?
新卒1年目が、毎月一冊課題図書を与えられて、それを読み、事前課題をおこなった上でアウトプットし合う場です。
「読書会」は、通常以下の流れで進みます。
<事前>
・課題図書が発表され、当日までに事前課題を行う。
<当日>
・事前課題を1人ずつプレゼン。
・チームで分かれ、学びと今後の仕事に生かすことをまとめる。
・チームごとにまとめたことを発表。社長や上司からフィードバックをもらう。
もともとLAFのコンセプトは、「教えることによる学習」。インプットだけではなく、チームでアウトプットすることで、個人とチーム両方の学びを最大化することや、自らの深掘りにも繋がっていきます。だからこそ、インプット以上にアウトプットの場を多く作るようにしています。
「読書会」で得られるものも、本からの学びだけでなく、論理構成力やプレゼン能力、ディスカッションの場でみんなで結論を導く力など様々です。
そこに代表 篠塚からフィードバックをもらったり、自由に討論することができたり、「読書会」は月に一度の非常に貴重な時間となっています。
私たち19新卒が入社以降に「読書会」で読んだ本は下記です。仕事における哲学的な本から実務的な本まで、様々なジャンルを読んできました。
『憂鬱でなければ、仕事じゃない』見城徹・藤田晋
『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』松下幸之助
『南洲翁遺訓』西郷隆盛
『イシューからはじめよ』安宅和人
『藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー』藤田晋
『「原因と結果」の経済学』津川友介・中室牧子
これらをただ読んだだけでなく、アウトプットすることで、日常から「イシューは結局なんなんだっけ?(『イシューからはじめよ』より)」、「暗闇の中でジャンプしてる感じがする(『憂鬱でなければ、仕事じゃない』より)」などが自然と会話の中で出てくるほど定着しています(笑)
11月の「読書会」、課題図書は『ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力』!
さて、先日行われた11月の「読書会」の課題図書は、株式会社アカツキの創業者である塩田元規さんの『ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力』。
aktsk.jp
通常の読書会の事前課題は、「本の概要」「本からの学び」「仕事に生かすこと」を自分なりにまとめることなのですが、今回はそれに加えて「今までの人生で最も心が震えた瞬間」というものがあり、皆でその経験をアウトプットし合いました。
「今までの人生で最も心が震えた瞬間」(以下一部抜粋)
高2で参加した合唱世界大会で予選を通過した時
・洗練された音楽・ラテン語を追求した音楽と、国境を超えて感動を共有した瞬間
・自分たちの音楽に感動して泣いたのは初めてだった
上期の目標達成でMVTでリクルーティンググループが呼ばれた時
・自分1人ではできないこともチームだとできるんだなという実感を初めて得て、本当の意味でONETEAMを感じた瞬間だった
・チームで何か乗り越えた経験が今までほぼなく、基本は1人でやっていたし自分でやるほうが早いと思っていた
・中高の部活で部長もやっていたがほぼ独裁だった(汗)
・でも4月時点で無理だと思っていた目標をみんなの力で乗りきって、自分1人でやることの限界やチームの可能性を感じて価値観変わった
アウトプットでは、未知のものに触れたときやチームで何かを成し遂げたときなど、19新卒それぞれ内容こそ様々でしたが、この人はどういう時に心が震えるのか、その人の価値観の深い部分に少し触れられた気がしました。
『ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力』は読んだ方も多いと思いますが、論理ばかりが重視されがちなビジネスの場でも自分の感情と向き合うことが非常に大事だということを伝えている本だと理解しています。塩田さんの「感情はエネルギーになる」という言葉が印象的でした。
また、仕事中はどうしても感情を切り離すことばかりを身につけがちですが、会社に就職する時、事業を始めるときは「ワクワク感」「好き」「楽しい」といった感情がエネルギーになっていたはずです。成果のために感情に蓋をしてばかりだと、いつかガス欠を起こし、「何のためにこんなに頑張ってるんだっけ?」となってしまいます。螺旋階段のように、論理と感情を行き来しながら上に登っていくことの重要性を学びました。
とはいえ、「よし、じゃあ感情と向き合おう!」となるのはなかなか難しいものです。
「読書会」のグループワークの15分間では、「これを明日から活用するにはどうしたらい良いか」「何の理解が足りないからそれが難しいのか」などをチームごとに話し合っていました。
・・・しかし、話し合うつもりでスタートした直後のことでした。
サプライズで塩田さんが登場!
「今日は特別ゲストがいます!」という代表 篠塚の声に、ホワイトボードから顔を上げる19新卒の面々。
すると向こうから、今手に持っている本の表紙と同じ人が・・・!状況を理解した途端に大興奮!
そう、篠塚が私たちに内緒で塩田さんを「読書会」に招待してくれていたのです。
(篠塚と塩田さんが以前から交友関係もあり、わざわざご来社くださいました!)
普段とは違う異様な空気感の中で、塩田さんから直々に本の解説をしていただき、なんと直接質問をする機会まで。
せっかくなので、普段私たちが悩んでいることについて質問させていただいたことを、いくつかピックアップしてお伝えしたいと思います!
19新卒の質問
ー「チームメンバーに弱いところを見せると、チームにネガティブが広がっていくのではないかと怖いです。」
塩田さんの回答
弱いリーダーになることが正解ではない。その「怖い」という気持ち自体をチームで共有することが大事で、無理に弱さを出す必要は全くない。今のあなたにとっての真実は「弱いリーダーである」ことではなく「弱いリーダーである自分を出して状況が悪くなるのが怖い」こと。大事なのはテーブルに真実を出すこと。その怖さをチームで共有することから状況は変わる。
19新卒の質問
ー「自分の中のモヤモヤの解像度を上げるため具体的にはどうしたらいいんですか?」
塩田さんの回答
大前提として、自分で解像度を上げるのは非常に技術がいること。人の力を借りたほうがいい。自己認知は他己認知の10%とも言われているので、人の力を借りるのが良い。モヤモヤを書き出して人と話す時間をつくろう。
19新卒の質問
ー「色々感じたり考えたりしますが、実際の行動に結びつけることが苦手です。」
塩田さんの回答
感情と論理の間の壁を越えるときは、いつでもハードル(モンスター)が存在するもの。それに対抗するには、自分は何を怖いと思っているのかの解像度を上げていくことが重要。失敗して失望されることが怖いのか、できない自分と向き合うのが怖いのか。それらと向き合ってみて、その感情を受け入れてみるといいかもしれない。
最後に
穏やかで優しい語り口調で、学びが何倍にもなるひと時でした。
私自身、なんとなくいい、なんとなくいやだというモヤモヤした感情とどう向き合えばいいのか悩んでいた部分もありました。しかし、とりあえず人と分かち合う時間を取ろう、人は私以上に私自身の状況が見えていたりするので、人からの指摘は素直に受け入れていこうと腹落ちできました!
参加した他の19新卒のメンバーも、それぞれ大きな学びがあったはずです。
お忙しい中、私たちたった10名のためにご来社くださった塩田さん、この度は本当にありがとうございました!
新卒と篠塚で毎月集まるLAFの「読書会」はじめ、Loco Partnersには素敵な文化がたくさんあります。
引き続きLoco Partnersの様々な文化を発信していくのでご期待ください!
出典:(https://blog.loco-partners.com/2019/12/06/100000)