そもそもポートフォリオって?
ポートフォリオ(Portfolio)は業界によってその意味合いは異なります。
金融・投資・・・現金、預金、株式、債券、不動産など、
投資家が保有している金融商品の一覧
教育・・・・教育における個人評価ツール(パーソナルポートフォリオ)を指す。
クリエイティブ・・・いわゆる「作品集」であり、自分の職種(あるいは転職希望職種)における実績や力量を評価してもらうために作成する資料です。
世間での認知としては、デザイナーなどのクリエイティブ職が転職の際に企業にPRするために
自身の作品をまとめ提出したものを「ポートフォリオ」と呼んでいました。
自分のスキルや実績を対外的にアピールするもので、履歴書の自己PRの拡大版というイメージ。
最近ではWeb上でポートフォリオを公開するWEBポートフォリオがよく使われます。
プログラマーの場合自分のスキルを見せる意味合いになりますが、掲載するプログラムや
過去の実績、成果物だけでなく、ポートフォリオそのものの出来栄えも評価されます。
プログラマーにポートフォリオが必要なワケ
プログラマーが企業側からポートフォリオを求められることはあまりありません。
ですが、自発的にポートフォリオを提出した場合、プラス観点として評価される可能性があり
仮にプログラマーとしての実務未経験だった場合は、非常に有効なPR方法です。
企業側はポートフォリオを見れば、実務経験がなくとも十分なスキルを持っているかどうかを
判断できますし、1人で完結するアプリケーション・プログラムを作成できる技術というのは
WEBプログラマーにとって高い需要があるからです。
また自発的にポートフォリオを作るという行為が就職、転職に前向きに取り組んでいるという
証にもなるので、多少不出来であってもポートフォリオ自体がマイナスに受け取られることは
ほとんどありません。
プログラミングの勉強にもなり、双方にとってメリットしかないので、
実務未経験からプログラマーへ転職したい方、WEBプログラマーを目指す方は
ぜひ挑戦してみるべき手段といえます。
ポートフォリオの基本の作り方ポイント
内容について
自己紹介
就職、転職を目的とするプログラマーのポートフォリオには自己紹介が必要です。
「プログラマーとしてのこだわりや信念、働き方」や「主な実績、経験したポジション、
担当した業務」や「使用言語、使えるOSやツール」などを掲載します。
成果物、サンプルプログラムの紹介
説明文はなるべく細かく書くことを心がけましょう。成果物、サンプルプログラムは10程度に収めると◎中でも自分の最高傑作は容量を多く割いて、重点的にアピールしましょう。説明文に記載する例:
・プログラム(プロジェクト)名
・プログラムの概要やビジュアル(UI)の紹介
・クライアント名
・製作時期と製作期間
・プログラムの目的
・プログラムのコンセプト
・クライアントの要求事項や設計仕様
・使用言語や仕様ソフト、開発環境の紹介
・チームで作成した場合は自分の担当箇所やポジションの紹介
全体の構成は一目でわかる工夫を
就職、転職を目的とするポートフォリオは大前提として見やすい構成にすべきです。
プログラマーは主にプログラミングすることですが、他のプログラマーが作成した
プログラムを不具合対応や新規機能追加などの理由により修正することも非常に多くあります。
この時に見難い構成だと、その内容を理解するのに莫大な時間を必要とします。
プログラムはただ単に動けば良いというものではなく、誰が見ても見やすく簡単に理解できるものが
評価されますし、求められます。
また見やすい構成のポートフォリオが作成できればプログラミングも
見易い構成にできると受け取られます。
また、打ち合わせ会議資料の作成もあると思うので、そういう面では構成力の高さが要求されます。
自分の人材価値に気を付けて作成しよう
企業の採用担当は新入社員を「投資」として考えています。つまりなるべく高い価値のある人を採用したいのです。ポートフォリオを作るに当たりこの点に注意した自己PRを行うようにしましょう。
ポートフォリオとは成果物の紹介ですが、
作るに当たっては自分の存在価値を高めるような内容にすると良いでしょう。
皆様も是非ポートフォリオを作ってみましょう!