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【イベントレポート】新潟県・長谷川酒造と考える「クラフト酒をもっと伝えていくために」

こんにちは、KURANDの採用チームです。

KURANDの会社の様子を知ってもらいたく、社内イベントを紹介します。KURANDでは、商品を一緒に製造してくださるパートナー酒蔵をオフィスに招き、新しいビジョンの浸透や深堀りをする場を「ビジョンドウィズ」と称し、毎月ディスカッションを交わしています。

2023年最初の「ビジョンドウィズ」にお越しいただいたのは、クラフト酒のオンライン酒屋「クランド」で販売する「ながおかのほし」などの日本酒を造っていただいています、長谷川酒造(新潟県長岡市)次期当主、長谷川祐子さんです。

長谷川祐子さん

長谷川さんとKURANDのお付き合いは約8年。長谷川さんに「クラフト酒」について、KURANDとの酒造りや、KURANDのお酒の伝え方などについて伺いましたので、その一部始終をご紹介します。

KURANDとの酒造り

KURANDでは、パートナー酒蔵に新しいお酒の開発を依頼する時に、コンセプトをお伝えします。例えば長谷川酒造が造る「ながおかのほし」には、「長岡を照らし、長岡と共に歩んでいく」という長谷川さんの強い決意や、「長岡の花火が輝く美しい星空」などたくさんの意味が込められています。

ながおかのほし

長谷川酒造の自社ブランドの商品は、杜氏のもと常に決められた酒質や味わいを目指す造り方になりますが、KURANDとの「コンセプトに合わせてつくるお酒」は、「『このコンセプトを目指すならこの酵母がいいんじゃないか』と、唯一自分で試行錯誤し、杜氏に何か言えるお酒なんです(笑)」と長谷川さん。KURANDのお酒では「もっと飲みやすく、食事に合わせやすいお酒」を追求していけると言います。

「クラフト酒」をもっと広めていくために

KURANDはオンライン酒屋「クランド」で販売する多種多様なお酒を表すために、「クラフト酒(しゅ)」という言葉をオリジナルで作りました。しかしあえて明確に定義を決めていません。これからお客さま、パートナー酒蔵、そしてKURANDで働くメンバーで「クラフト酒」の定義を作っていこうという背景があり、様々なパートナー酒蔵にもご意見を伺いながら、その認知の拡大に挑んでいます。

そんな「クラフト酒」を多くの人に伝える上で重要なことは何かということについて、議論になりました。長谷川さんが欠かせないポイントとして挙げるのは「地域性や蔵の歴史」。「日本酒は蔵の持つ空気や土地の水、人の手が加わるという点で蔵ごとに『うちの酒』ができます。同じやり方・配合で造っても同じ味のお酒はできません」。だからこそ、地域性や蔵の歴史はお酒の魅力を伝える上で欠かせないポイントだと言います。

一方で省いていくべき要素としては、難解な日本酒用語が上がりました。「酵母や酒母、純米や純米吟醸といった情報よりも、香りや味わい、『どんな料理と合うよ』『冷やして飲むとこういう変化があるよ』といった情報を伝えたほうが、より日本酒に入りやすくなるのではないでしょうか。」と長谷川さん。海外の方やクランドを利用する若い方々にお酒をわかりやすく伝えていく上で、重要な視点を教えていただきました。

以上、今回の「ビジョンドウィズ」を通じて、KURANDの「クラフト酒」ならではのお酒の魅力がより明確になりました。今回のお話も参考にしながら、KURANDでは常に新たなお酒との出合いを求めて、思わず見に来てしまうようなオンライン酒屋を目指していきます。

「クラフト酒」のディスカッションの後は、待ちに待った懇親会です。今回も美味しいお酒をいただきました。長谷川さん、ありがとうございました!

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