株式会社コンタクト 採用担当の末永です。私は採用と教育、業務推進の担当をしています。
営業職や事務職、販売職などから「手に職をつけたい」「ITエンジニアとして新しいキャリアに挑戦したい」と考えている方や、すでに他社でITエンジニアとして経験を積んできた方も、「次の職場で成長できるか」という不安があるかもしれません。
その不安は一切心配ありません。当社では入社後の3か月での研修を充実させております。実際に面接時に「どの様な内容で研修を実施しているのか知りたい」という質問が多いので、これからエンジニアへのキャリアCHANGEを考えている方や、就職活動をする中でエンジニアに興味がある方など、参考になれば幸いです。
新人研修で4ヶ月の目標設定を導入する意図とは?
1. はじめに:新人研修の意義
新人研修は、単なるスキル習得の場ではなく、会社の未来を担う人材を育成する重要な期間です。当社では、入社後1週間を使い「4ヶ月間の目標設定」を行う研修を導入しています。この目標設定は単なる計画作成ではありません。新人が論理的な思考力を身につけ、コミュニケーション力や主体性を育む重要なプログラムです。
2. 目標設定研修の進め方と意図
(1) 未来から逆算する目標設定のプロセス
目標設定では、まずエンジニアデビューとなる4か月目の「なりたい姿」を明確にします。その後、3か月目、2か月目、1か月目へと逆算して達成すべき目標を設定します。
この逆算プロセスには、論理的な思考を養う狙いがあります。
- ゴールから逆算する力:デビュー時に必要なスキルを分解し、段階的に習得するプロセスを理解
- 課題発見力の育成:逆算することで「何が足りないか」を自ら考える力を身につける
(2) レビューを通じたコミュニケーション力の育成
目標設定が完成した後は、レビューを実施します。レビューの過程では以下のスキルが求められます。
- スケジュール調整力:レビューを依頼する相手とのスケジュール調整を行う
- 説明力の向上:自分が立てた目標を相手に正確に理解してもらうための伝え方を工夫
新人にとってレビューは単なる「確認作業」ではなく、相手に自分の考えを説明し、説得する経験を積む重要な機会です。この経験は、実務での報告・連絡・相談の場面でも活かされます。
3. 教育担当側にとっての意義
(1) 新人の特性を早期に見極める機会
目標設定研修は、教育担当者にとっても重要なプログラムです。新人が目標をどう設定し、レビューをどう進めるかを観察することで、以下のポイントを早期に把握できます。
- 論理的思考の傾向:目標設定の方法や逆算プロセスから論理力を見極める
- コミュニケーションスタイル:レビュー時の説明方法や姿勢からコミュニケーション特性を把握
(2) 適切なアドバイスの提供
新人の特性を早期に把握することで、より適切なアドバイスが可能になります。目標設定の段階から的確なフィードバックを行うことで、新人の成長をサポートします。
4. 目標設定研修がもたらす効果
- 論理的思考力の向上:ゴールから逆算する思考の習慣が身につく
- コミュニケーション力の育成:レビュー依頼を通じた説明力とスケジュール調整力の向上
- 主体性の醸成:自ら目標を設定し、達成に向けて行動する姿勢が育つ
- 教育担当者による的確なサポート:早期の特性把握による効果的なアドバイス
5. おわりに:未来への投資
4ヶ月間の目標設定研修は、単なる計画作成ではありません。新人が論理的思考力、コミュニケーション力、主体性を育み、プロエンジニアデビュー後に即戦力として活躍するための重要なステップです。
これからも、新人の成長を支える研修プログラムを進化させ、未来のエンジニアを育てていきます。
次回は、ITスキル編として研修プログラムに入っております【アルゴリズム】について掘り下げたいと思います。