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ココロオドルシゴトしていますか?

◯一年を振り返り

2019年度の中学受験を終え約一ヶ月が過ぎました。私にとってはココロ・ミル渋谷校の教室長を務めさせていただいた最初の一年でした。前年度に比べ責任ある仕事を任され、うまくいった部分もあればそうでなかった部分もありましたので語らせていただきます。

まず子供達の受験結果をお伝えいたしますと、良い結果の子供もいましたが、振るわない結果の子供もおりました。満身創痍で受験を終えられた子供と喜びを共有することはこの上なく嬉しいことです。受かった!!とメールや電話、直接伝えてきてくれた時が教育者として報われ、大きなやりがいを感じられる瞬間です。6年生の初めに単純な問題をケアレスミスでことごとく間違えていた子供が、受験直前期に難問を解き進める成長した姿を目の当たりにできることはなによりも嬉しいことです。

その一方で結果が希望通りにならなかった子に対してフォローし、苦しい結果を共に乗り越えていこうとすることは、良い結果を共に喜ぶこと以上に重大なことに感じられました。一緒に勉強してきた子供が第一志望に受からなかったという結果を聞き、私はショックのあまりめまいが起こり、時間が経つにつれ涙が込み上げてました。あまりにも辛く、胸に何かが刺さるような感情さえ抱きました。ここまで大きく感情を揺さぶられることがあるとは自分でも想像することができませんでした。ですが私が苦しいと思う以上に苦しいのは子供と親御様であるという現実に向き合わなくてはなりませんでした。受験勉強を通じて何を身につけることができ、今後どのようなことに活かせるのか、新しい環境でどのように振舞っていくべきなのか、1年間の学習を振り返りながら子供と御本人様にお伝えしました。

良い結果に対して子供と思い切り喜ぶことも、苦しい結果に対して子供と共に苦しさを受け入れ乗り越えていこうとすることも前年度以上に強く経験した一年でした。

◯結果を踏まえ

一年を振り返り全力を出し尽くせたのか、やれることはやりきったのか、自分自身に100点をつけられるか、今年も受験シーズン終了後に自問自答を繰り返しました。子供達に対して良くできた点もあれば、まだまだやれた部分もありました。間違いなく100点だったとは言い切れないところはあります。良くできた部分は肯定的に受け入れ新年度にも活かしていく、不十分であった部分は改善していく。当たり前なことではありますが私にできることはそうした当たり前なことなのではないかと思います。

個別指導の1対1で教える性質上、教え子への思い入れはとても強いものとなります。大変な勉強の中にも楽しみを見出しながら子供と共に乗り越え、希望する学校へ合格するという結果が何よりも大事です。今年の失敗を糧に来年は良い結果にするという言葉は基本的には通用しません。私にとっては毎年訪れる受験シーズンであっても、子供達にとって中学受験は人生で一度しかない真剣勝負です。

だからこそ私にとってできることはその時その時の最高のパフォーマンスで最も価値のある時間を提供することです。悔しさや悲しさ、といった負の感情さえも昇華させ自分自身を磨いていくことが重要なことかと思います。

◯ココロオドルシゴトしていますか?

ココロオドルシゴトとは感情が大きく揺れ動かされる瞬間に立ち会える仕事なのではないかと思います。私の場合ですと、子供の成績が上がった、子供ができなかったことができるようになった、子供が希望の学校に合格した、といった良い結果を子供達と分かち合えることはこの上ない喜びです。自分自身が何かうまくいった時と同じくらい、もしかしたらそれ以上に嬉しいと思えるほどに気持ちが高揚します。

一方で子供達の悔しい結果、悲しい結果に対して私も悔しい、悲しいという感情を抱くとき身が裂かれるような苦しさも味わいます。大げさな表現のように思えるかもしれませんが本当に苦しいのです。しかしそのような負の感情も受け流さずに正面から受け止めることにも意味があるような気がします。なぜならば本気で思い入れを持って仕事に取り組むからこそ嬉しい感情も悔しい感情も強く湧き上がるのだと思うからです。

私は教育という仕事を通じて自分以外の人の成長を本気で考えるとき大きく感情が動かされ、ココロオドルシゴトをこれからもしていけるのではないかと考えています。

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