こんにちは!株式会社ピュア設計部の和智です。
色んな記事を出した中で人気だったこの内容は消さずに再掲載することにしました。
今回は、0から1にする仕事について考えていきたいと思います。
究極のゼロイチ
私たち設計部の仕事は極端な話、0から1にする仕事です。
何もない所から、建物を作りあげて出現させます。究極のゼロイチです。
0から1を作るので楽ではありませんが、超面白い仕事です。
今の社会を見ていると物に溢れており、情報も自ら取捨選択しないと迷子になるほどです。
業務の効率化が叫ばれ、限られた時間により多くの質の高い仕事を生産することが望まれています。
1から2にする仕事が溢れているし、世のビジネスマンのエリートは1から2にする能力に秀でています。
エリートでなくとも、パートやアルバイトという仕事は大枠で言うと1から2にする仕事です。
・マニュアルを忠実に再現し決まった成果を上げる
・先輩に教えてもらったことをその通りに再現し仕事を一人で回せるようになる
・上司から指示されたことを的確に実行しミスなくやる
・無駄なことはしないし、決められたことを忠実にやる
一見、上記をクリアする人材がいたら良さそうに思えませんか?
これは、1から2にする事であり、1から2にする人の考え方とそれに対する評価です。
今の世の中は、1から2にする事柄や人に溢れています。
社会に占める割合も、1から2にする人が圧倒的に多いです。
なぜなら、0から1にするより1から2にする方が楽だからです。
1と0とは、有るか?無いか?という違いです。当然、有り物を増やす方が楽です。
会社で多数決のルールが適用された場合、必ず1から2にする人たちが勝ちます。
これからも数の割合については、大きな変化はしないと思います。
0から1にする人は常に少数派であり、1から2にする人に数では絶対勝てません。
評価の基準も1から2にする事に重点が置かれているので、0から1にする人は評価されません。
そもそも、0から1にする人の考え方を理解する仕組みがありません。
例えば、「方法は問わないので確実に結果を出せ」と言っても普通は無理だから、やりません。
というより、誰もやれません。これは1から2にする人が最も嫌う仕事です。
方法が指定されて状況を説明し前例や実績を見せて安心させた上で、初めて引き受けてもらえます。
多くの1から2にする人は、0から1にする人に対して否定的な見方をします。
今の社会は、1から2にする人が居場所を得て活躍しやすい仕組みになっています。
今まではそれで良かったのです。それで上手くいきました。
商品は良いものを作れば普通に売れる世の中でした。
しかし、これからは違います。
考えて売らなければ、買ってもらえない世の中になりました。
1→2の世界から0→1の世界へ
日本では災害が多発し、技術革新によりロボットが出現し運用され始めました。
苦労して積み上げてきたものは地震や津波で一瞬にして無になり、
マニュアルで出来るような業務はロボットが肩代わりするようになります。
つまり、災害で0に戻された場合に必要となるのは0から1にする人であり、
世の中の1から2にする仕事をロボットがやると、残るのは0から1にする仕事という事です。
すでに色んなビジネスシーンでロボットの運用が始まっており、
今年は災害の恐怖について感じることも例年より多かったことと思います。
先進的な企業はすでに、0から1にする人の取り合いを始めています。
建築業界でも施工管理や現場監督、建築士の需要が高まっており供給が追い付いていません。
スキルと経験を持ち、自分で判断することができる経験者が求められ、一部で取り合いになっています。
これから確実に0から1にする人の時代が到来することが予想されるし、
変化の波はもう既にそこまで来ているのです。そう遠くはない未来の話です。
先日のAI・業務自動化の展示会(Japan It Week 秋) *業務の負担軽減ができるとあって大盛況です。
会社が緊急事態で危機におちいった場合、ピンチを打開するのは0から1にする人です。
0から1にする人は普段、おそらく他の人より劣っているか目立たないほど普通だと評価されています。
一般的な評価の基準は、1から2にする事に重点が置かれるからです。
たとえば、膨大な量のデータ入力をどれだけ正確にミスなく短時間で処理できるのか?などです。
「あの人ならこのエラーは30分でクリアして通常に戻せますけど、もういないので誰も戻せません。」
普段は平凡なのにピンチで真価を発揮する人材だったと後々発覚して困った事、過去にありませんか。
しかもこの場合、現場で他の人がその人の技術やテクニックを教わっていることはまずありません。
1から2にする人の特徴として、自分の仕事を遂行することが第一にあるので一度自分の仕事が完成すると
効率最優先で自分に関係がない仕事は覚えず、他の誰かが出来るならその人に任せる傾向があります。
逆に、人に教える事も非効率と考えて伝える内容は必要最低限になりやすい傾向にあります。
結果、現場にノウハウが残されることはまずありません。その人ありきで現場が回ります。
とある事務が抜けた途端、なぜか現場が回らなくなって各部署でトラブルが多発する事ありませんか?
実質的にはその人が周囲を把握し自主的にスムーズに仕事が回るよう調整役を果たしていたのでしょう。
役職は一切関係がなく現場の評価も本質と一致しないことがある為、見極めが難しいケースです。
うっかり、その時の状況判断で能力的にも成果的にも不要と判断し、その人が現場からいなくなった後
いざという時、ピンチを打開できそうな人が1人もいないという事は良く起きうる事態です。
0から1にする人は評価されにくい分いなくなるリスクは高く、現状を判断し見切る速度も早いです。
最初から役職についているパターンは少なく、その場合はより定着しにくい傾向にあります。
結果、ピンチに強い0から1にする人材ほどすぐいなくなる職場が出来上がります。
1から2にする人は、1という前提が無いと2に増やせないのでピンチを打開できません。
社外から0から1にする人を呼んでくることも考えられますが、社会的にも割合が少ないのです。
その時の危機の規模によっては、会社に最適なピンチを打開する人が見つからない事の方が多いです。
こうなるともう打つ手がありません。
全員が大体出来る事とその人しか出来ない事をそれぞれ把握していないとピンチは乗り越えられません。
建築や設計という仕事で考えると、どうでしょうか?
建築や設計業界は、ロボットの導入への期待がとても高い反面、導入は厳しいと言われています。
人不足やリスクマネージメントといった観点から、絶対ロボットを導入した方が良いと言えます。
しかし、業務的にはマニュアル・システム化が極めて難しく、ロボットに馴染みにくい面が多いのです。
建築や設計の現場は経験工学と言われています。
職人の勘のようなものを数値化・データ化し再構築し直してロボットに再現させるのは至難の業です。
つまり、もうしばらくの間はどうしても人が頑張らないといけない分野なのです。
0から1にする仕事は、1から2にするよりもはるかに大変でキツく辛いものです。
現場で戦う方も「こんな辛いのに、なんでやるの?」と自問自答することは数知れないと思います。
建築や設計がキツいのはある意味当然です。
ゼロイチの仕事だから、スマートにさらっとはいきません。
・最初から綺麗に整備されてない所か、影も形もありません。(何も無い)
・毎回新しい壁に直面するのでその都度、それを乗り越えなければいけません。
・全てを誰かが揃えてはいないので、足りないものがあれば自分で調達します。
でも、それでもやるのは【自分じゃないとできない仕事があるから】だと思います。
もしくは、【やるのは誰でもいいけど、他の誰でもない自分がやってみたい仕事】かもしれません。
身近で言うなら、「あいつに取られるくらいなら俺がもらう」という漫画主人公のマインドでしょうか。
あるいは、【やってみるまで結果がわからない仕事】だからかもしれません。
貴方にしかできないワクワクできる面白い仕事がそこにあるなら、やらない手はありません。
社会が便利になればなるほど、人の重要性も存在意義も高まります。
間違いなく貴方は今必要とされています。
そして今後はさらに色んな場面で必要とされるようになります。
私たちと一緒にゼロイチの仕事をしていきませんか?
興味がある方は募集をご確認の上で、応募をお願い致します。
設計部では現在、施工管理スタッフを7名募集中です。
設計部一同、貴方にお会いできる日を楽しみにお待ちしております。