「できない」を伝える勇気が、ユーザーのサービス愛を高める。KiRAMEX TALK|ユーザーサポート保屋野由規枝 | キラメックス株式会社
◆プロフィール保屋野由規枝 | Yukie Hoyano長野県出身。芸術大学を卒業後、2012年セールスプロモーションとWeb制作事業を展開している企業に新卒入社。1年目からコールセンターに配属...
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田上敏光|Toshimitsu Tagami
人材系企業で採用支援・人材育成事業・toB向けクラウドサービス事業に従事。
その後、「弁護士ドットコム株式会社」にて新規事業の企画立案・運用に携わる。
現在は、キラメックス株式会社にてプログラミング教育を通して「個の選択肢、可能性を広げること」「新たなキャリアに対して伴走すること」をミッションとしている。
ーー本日は田上さんについていろいろお伺いします!最初に田上さんの業務について教えてください。
田上:TechAcademyキャリアという新サービスを担当しています。TechAcademyキャリアは、TechAcademyの受講生限定の転職支援サービスで、企業様側から受講生に対しオファーメールを配信できる機能も設けています。
私は受講生のキャリアカウンセリングから、採用をしたい企業様側の窓口担当、サービスの機能改善まで幅広く業務を行なっています。TechAcademyで学習をされたIT業界へ転職を目指す受講生と、新たな人材を採用したい企業様をベストマッチングすることをミッションとしております。
ーー次に、これまでのキャリアについてお伺いしたいです。田上さんといえば、個人的にはサッカーの印象が強いのですが、どんな学生生活を過ごされてたんでしょうか?
田上:小学校からずっとサッカーをやってて、選抜に選ばれたり、クラブチームから声がかかったりしてて、将来はサッカーに関わる仕事がしたいと考えていました。高校は、全国から優秀なスポーツ学生が集まる学校のスポーツ科に通いました。同じ高校のみんなは、3年間常に高みを目指してその目標に向かって努力を継続できる人ばかりで、刺激的でしたね。仲間に影響を受けて、自分の考えが変化するという経験はあのときが初めてで。それまでは「俺が、俺が。」という我の強いタイプだったんですけど、人を尊敬をすること、協同するマインドなど大きく変わりました。組織やチームに対する考え方も、高校生のときに形成されましたね。
大学時代は、いわゆる典型的なダメ大学生でしたね。当時はクラブチームに所属して、サッカーに打ち込んでいました。今でいうインターンであったり、自分のキャリアを考えるような経験を全くせずに、就職先が決めないまま大学を卒業しました。
ーー就職が決まらなかったのは初耳です。活動はしなかったのですか?
田上:当時は、父が公務員ということもあり、自然とその方向性を考えてましたね。唯一興味のあった教育関連の企業は数社受けましたが、内定はなしです。もし私が採用担当者という立場でも、絶対に採用しない学生だったと思いますね笑。大学を卒業してから1年半は、公務員試験や資格の勉強、塾講師をしたりしてて、完全に迷走期間でした。それまで自分のキャリアや仕事について真剣考えてこなかったので、この期間は自己分析や棚卸しを通して自問自答をしていましたね。
何かきっかけが欲しくて、株式会社リクルートHRマーケティング(現リクルートジョブズ)主催の第二新卒向けのキャリアデザインセミナー兼選考会に参加しました。セミナーだけ、と思って参加しましたが、結果的にこのセミナーで人生が大きく動き出しました。当時はコミュニケーション能力に秀でたわけでもなく、話も得意ではなかったので...、営業職は選択肢はありませんでした。できれば、事務職に就いてアフター5はサッカーに打ち込みたい。と、甘い考えをしてました笑。しかし、そのセミナーで当時のリクルートメディア編集長が、初めて契約を頂いたお客様とのエピソードを通して、営業の面白さを熱くお話をされてまして。いまだに不思議なんですけど、その30分ほどで営業職に魅力を感じ、「やってみたい」という気持ちに一気に変わりましたね。完全に動機付けされました!自分自身、就職や転職に悩んでいたので、同じようにキャリアに困っている方々の役に立ちたいという思いも芽生え、そのままリクルートの採用試験を受けました。その後、運よく内定をいただきました。
そのときの面接で「自転車乗れるか」って3回聞かれたので、体力採用だったと思ってますけど笑。
ーーサッカーで鍛えていたので体力はバッチリですね笑。入社されたリクルートではどのような業務をされていらっしゃったのでしょうか?
田上:リクルートでは、中途社員採用とアルバイト採用の広告営業をしてました。テレビCMでもおなじみの「タウンワーク」というメデイアにて採用支援の業務ですね。
在籍した9年間で、約2,000社の企業を担当し、約800名の経営者とお仕事をさせて頂きました。経営や人事戦略という、会社のコアの部分に入って仕事ができ、すごくやりがいを感じていました。また、2年目からはメンバーを持ってマネジメントもしていたので、仲間と共に成長し、成果にコミットをする経験もできたので、とても充実していました。
その後、弁護士ドットコム株式会社にジョインして、弁護士向けの集客支援サービス及び税理士向けの新サービスを担当していました。プロダクトの企画や改善、営業まで幅広い責務を経験できて、ホントに感謝してます。IT系のサービスをつくる側の仕事は、このときが初めての経験でした。仲間にも恵まれ、やりがいも強く感じていたのですが、より多くの方々へ影響を与えていきたい、自分自身もIT領域でさらなる成長をしたいと思い、キラメックスに転職しました。
ーー「より多くの方への影響力」となると、たくさんの選択肢があると思うのですが、その中でキラメックスを選んだ決め手はなんですか?
田上:大きくは2つです。1つ目は、自分自身のミッションとキラメックスのサービスに親和性を感じたこと、もう1つは、プログラミング教育という市場環境がとてもユニークだと思い選びました。
ーー田上さんのミッションとは何でしょうか?
田上:「個の選択肢、可能性を広げること」を実現したいと考えています。もう少し噛み砕くと「人と社会、人と仕事が豊かに結びつく社会(環境)づくり」「ビジネスパーソンの生産性改善/成長支援できること」です。その点、キラメックスの「オンラインでプログラミングを学習できる環境づくり」や「自己実現の数を増やすことで、必ずこの世の中が豊かになる」というビジョンにとても共感をしましたね。
自己成長を実現したい人・可能性に挑戦したい人と企業、お互いが求めるもののミスマッチを無くし、Win×Winになれる環境って素敵ですよね。その先に、一人ひとりが、いきいきと仕事に向きあえることができたときに、とてもhappyな世界になると思ってます。一人ひとりと企業のいい結びつきこそが、多くの人が生きやすい/働きやすい社会を創出するとも思っています。
ーー田上さん自身が、大学卒業後にキャリアに悩まれたり、その後9年間企業の採用課題に向き合ってきたからこそのミッションですよね!また、市場のユニークさもポイントだったのですね。
田上:そうですね。インターネット市場はこの5年で5倍とものすごく伸びています。その環境の中でIT人材は2020年に30万人、2030年には80万人不足すると言われています。この課題は根深いものと感じています。
また、2020年の義務教育化に伴いプログラミング教育をどこまで社会に根付かせられるか、という点も興味がありました。これまで経験した企業は市場でイニシアチブをとっていたので、プログラミング教育という未成熟な市場を作ることから経験できるのは、とても面白そうだと思いましたね。
ーー入社前のキラメックスと、入社後ではギャップはありましたか?
田上:入社前に経営メンバーと話しができたので、ギャップはなかったんですよね。
あ、1つだけありました!うちには親会社(ユナイテッド株式会社)から出向社員がいますが、入社してしばらく、誰が出向者で、誰がキラメックス採用の社員なのかわからなかったです。あと、誰がエンジニアかもわからなかったですが。小さなチームですが、融合されている面白い組織だな、と思いましたね。
一人ひとりがTechAcademyというサービスを主語にし「サービスを成長させたい」「ユーザーの為に」という想いで仕事をしてるポジティブな印象を持ちました。
ーー前回の保屋野さんのインタビューでもエンジニアとの距離の近さは話題でてました。
ーー前職の弁護士ドットコムさんでも、今も新サービスの立ち上げをご経験されていらっしゃいますが、サービスの立ち上げで大変なことって何でしょうか?
田上:サービスの立ち上げが基本的に大変なことは多いですが、TechAcademyキャリアで言うと、サービス初期の段階は、登録の企業・ユーザー数をどう集めてくるか一番の課題でしたね。次に、いかに企業とユーザーのマッチングに繋げられるかというフェーズに入り、その次に、採用にどう繋げられるか、と課題が変わってきます。サービスの成長に合わせ課題も変わっていくので、常に新しい課題に立ち向かう大変さもありますが、面白さを感じますね。
また、その時に感じるのは、今のチーム内の改善サイクルがものすごく速いということですね。課題を発見してから仮説立てしたあと、開発チームが手を動かすまでの時間がすごく短い。これは、一人ひとりが同じ目線でサービスに向き合っているからだと思います。
ーー確かにそうですね!うちでは、PMやディレクターが会議で決めたことを、指示書用意してMTGでエンジニアに依頼して、っていうの流れがないですね。席や立ち話で決まって「じゃあ、やりましょうか」って実装することも多いですね。全員が同じ目線で課題を捉えているので、1つ1つの施策の意義に対して認識がズレない。その分、動きも速いなぁと思います。
ーーTechAcademyキャリアのサービスを開始して3ヶ月ですが、企業様側はどんな反応でしょう?(2017年9月現在)
田上:TechAcademyキャリアにご登録を頂き、IT業界へキャリアアップ&キャリアチェンジを目指す受講生が順調に増えています。企業様側からすると一般的な人材紹介や公募型求人メディアとは違う層が登録されている点、企業様側から受講生へのオファーメールの反応率が非常に高い点を評価を頂いております。
ーープログラミング教育の市場の成長へという点で、これまでに感じた変化などありましたか?
田上:この半年だけでも、企業のエンジニア採用に対する考え方が、少しずつ変わっていると感じています。春頃は、実務未経験者は選考を受けられない企業が非常に多く、受講生と企業をどのように結びつけるべきなのかと課題を感じていました。
ただ、最近では「実務未経験者も積極的に選考します」というご連絡を頂いたり、TechAcademyの受講生を紹介した後で「実務未経験だからといって、最初から線引きするのは誤った採用戦略だったと気づきました。」と嬉しいお言葉を聞くこともありました。
今は、過去の社会人としての経験、プログラミングへの学習姿勢、IT業界にキャリアチェンジをしたい意欲が高い方の転職支援はとても増えていますね。2020年30万人、人材が不足するという中でポテンシャル層の方々をどのような仕組みで採用し育成をしていくのかは、企業成長にとっても重要な指標だと思ってます。
もちろんまだ小さな変化かもしれないですが、今起きている変化が芽となり大きくなると、IT業界で働きたい方にも、採用したい企業にもいい状態をつくれると思います。エンジニア採用の難易度が高まっていくなかで、企業はどんな採用戦略をとるか、それに対し僕らもあらゆる挑戦をしていきたいですね。
あと最近、二人のお子さんがいる主婦の方が受講して下さったのですが、受講の目的が「プログラミング教育が学校で開始したとき、自分が子供に教えられる準備したい」って仰ってて。「子どものITのリテラシーを高めることは大事だ」と、1歳のお子さんを抱きながらお話をする姿は、プログラミング教育が身近になる変化を感じ、とても印象深かったですね。
ーーTechAcademyへのお問い合わせでも、保護者の方から「子供がプログラミングを学びたいと言っているので、詳しく知りたい」という内容が増えていますね。
田上:今まさに、目の前でいろいろ変化が起きていますね。チャレンジすると、もちろん紆余曲折はあると思いますが、僕らが市場をつくっていくという気持ちで挑戦をしていきたいですね。