・北原 一樹
気づけば物流業界に20年!大手物流に違和感と限界を感じはじめ、自分でやりたいという思いが強くなったことから、今のKEYCREWに至り日々悪戦苦闘・奮起奮闘しております!
競合営業だったふたりが、朝方まで提案書を作った夜
現在のKEYCREW代表取締役・中村さんと初めて会ったのは、お互いが別の物流会社の営業マンだった頃です。同じ業界で、同じお客様を取り合う競合同士。それが共通のお客様から紹介されて知り合い、気づいたらいろんな案件を一緒に考えるようになっていました。
今でも覚えているのは、あるアパレル会社の新規プロジェクトを、双方の会社の連名で共同提案したときのこと。朝方までオフィスで提案書を作り続けた夜がありました。
あの頃から、何か一緒にやれる気がしていたんだと思います。
当時の自分は大手物流会社に12年勤め、倉庫の法人営業や新規立ち上げ、収支管理などをやっていました。安定はありました。でも、大手ならではの役割の限界みたいなものも、じわじわ感じはじめていた時期でもありました。
「ここを逃したらまた1年は辞められない」と思った日
退職を決めたのは、担当していたプロジェクトがちょうど一区切りしたタイミングでした。「ここを逃したらまた1年は辞められなくなる」という感覚がありました。
そうして12年勤めた会社を辞め、中村さんと一緒に動き始めました。
最初のうちは、今のSTOCKCREW(KEYCREWグループの物流サービス)とは全然違う形での仕事をしていました。打ち合わせ場所は中村さんの自宅で、「これから何をしていこうか」という議論からのスタートです。コンサル業をやったり、関西で法人向けの仕事を請け負ったり、WMS(倉庫管理システム)のリプレイス案件を手伝ったり。全部、前職の繋がりから成る仕事でした。
それなりには食べていけていました。
でも、どこかずっと「こんなことがしたくて起業したんだっけ」という感覚が付き纏っていました。
そのタイミングで下した決断が、「STOCKCREW事業の一本に絞る」でした。中途半端に残さず、食えていた仕事を全部切る。シンプルに聞こえますが、なかなかにできることじゃないと思っています。少ないリソースを一極集中して、一点突破する。単純なようで、とても怖い決断でした。
100社を超えた頃が、一番しんどかった
STOCKCREW一本に絞ってからは、修羅場の連続でした。
お客様が1社もいないのに400坪の倉庫を借りて仕切り工事を始めたり、大したお金もないのに関西拠点を閉めて関東に移管したり、キャッシュが底をつきそうになったり。
どのエピソードを話せばいいかわからないくらい、ドタバタが絶えませんでした。
その中でも一番辛かったのは、導入社数が100社を超えた頃だったと思います。
お客様が増えるのは嬉しいことですが、それに伴う業務量や管理の複雑さも一気に増えていく。人間の限界みたいなものを初めて痛烈に感じた時期で、あれほど先や周りが見えていない時はなかった。目の前のことだけを必死に処理していた感じです。
でも今、会社があるのはそういう場面で「究極の取捨選択」を実行し続けてきた結果でもあると思っています。重要な局面でリソースを最大化する判断を、ずっと繰り返してきた。それがいまのSTOCKCREWの土台になっています。
業界の「ズルさ」が嫌だった。だからフルオープンにこだわった
今のKEYCREWのカルチャーの根っこには、物流業界への違和感があると思っています。業界特有の「ズルさ」や「不透明感」が、ずっと嫌でした。
原価を自分たちだけで持つことが、提供できる範囲の中では最も安く、最もフェアな状態だと考えています。だからこそ、内製化にこだわり、わかりやすい料金体系を維持し、クリアであり続けることを意識してきました。業界の方々に現場をフルオープンで見せるのも、そういう考えから来ています。
大きく言えば、業界のイメージを変えたいんだと思います。自分たちがそういう会社であり続けることで、業界全体が少しずつ変わっていく。そのためにやっていることでもあります。
「KEYCREWが好き」と本気で思う仲間が増えてきた
創業期と今で、一番変わったことを聞かれたら、「仲間が増えた」と答えると思います。人数が増えたということじゃなくて、「KEYCREWが好き」とか「ここで何かを成し遂げたい」とか「サービスをもっと良くしたい」という気持ちを、本気で持っている人が増えた、ということです。それが何より心強い。
今自分が担っているのは、既存顧客を専任で担うチームのリーダーです。既存顧客との関係を深め、顧客と会社の健康状態を管理することがミッションです。成長スピードが速い会社だからこそ、取りこぼしてきたこともある。そこに正面から向き合う部署を作れていることに、今は面白さを感じています。
一緒に働きたい人について、正直に言うと、「素直でわかりやすい人」が向いていると思っています。感情的なことじゃなくて、「これをやりたい」「自分がやります」「失敗しました」「不安です」を、ちゃんと正直に言える人。そういう人は、ここでとても働きやすいと思います。
今日よりも明日、1mmでいいから差分を生むことを楽しめる人と、一緒に仕事がしたいです。