Inside Zappos’ Holacracy Fortune(ザッポス・ホラクラシーの運命は!?)<カングロで翻訳しました>
https://youtu.be/In773o5DqcU
ザッポスのホラクラシー導入の話題は、周知の通りです。多くのジャーナリストや、経営者たちが、この取組みは失敗するのではないかと、その後の組織の在り様の変化に注目が集まっています。
実際に、私(カングロ 藤井)がこの話題に触れる時、殆どの聴衆が疑問に感じます。何を隠そう、私自身も、「ザッポスらしくない選択」をしたなと、2015年当時、直接彼らにインタビューを重ね、ザッポニアンの表情や職場の雰囲気を観察していた時も、同じような懐疑的な気持ちでいました。
事実、2015年当初、このメール以降、210名(全社員の15%)の社員が退職パッケージを受け取って辞していることが、ニュース等で発表されていますが、実は、IT系の社員だけ、プロジェクトの関係で、退職金を上乗せして、退職の期日を半年伸ばしてもらっていたという話を耳にしました。つまり、今回のこの映像でも退職者は29%だったと言っているのは、このことだということが分かりました。
今回映像で登場する、FORTUNE誌のジェニファー・レインゴールドさん(シニア・エディター)も、「この取組みは、トニーが会社を守るために行っていて、社員に受け入れられていないことが明らかだ」としています。
本当にそうでしょうか。
ザッポス社の黎明期から、現在まで長く、彼らの姿を追い続けて来た身としては、確かに「何とか成功して欲しい」という祈りにも近い贔屓目な気持ちでもいます。しかし、私たちの心配は無用のようです。
私は、ザッポスやザッポニアンたちが、多くの失敗を重ね、チャレンジを乗り越えてきた場面をたくさん見てきました。きっとこのアジャイルなマネジメントシステムが、これからのザッポスの成長には、本当に必要なものであるという気持ちで、残留してがんばっている人たちが、1200人近くもいるという事実。また、業務効率が劇的に改善して、新たなイノベーティブなアイデアも加速度的に形にしていきていることを見た時、恐らく、トニー・シェイは、この10年後の米国市場の変容や未来を見据えて、今、ストレッチすべきだと、決断をしたのだと信じてやみません。
2019年もカングロ社は、ザッポスを視察に訪れ、研究を重ねてまいります。また、様々な場で、ザッポスの今を、お伝えしてまいります。乞うご期待下さい。
トニー・シェイが社員に向けて送った実際のemail:
Internal Memo: Zappos is offering severance to employees who aren’t all in with Holacracy
https://qz.com/370616/internal-memo-zappos-is-offering-severance-to-employees-who-arent-all-in-with-holacracy/?fbclid=IwAR08WDNPnkscfEDL8gkvu4xrCkR4BCRW5qFOH0c8eRwp0MLwlXNd0wofIk4
企画・編集:カングロ株式会社
https://www.kanglo.co.jp