株式会社カブクで生産本部のチームリーダーである品川さんにインタビューしました。製造畑でエンジニアとしてキャリアを積み続ける品川さんのお仕事について伺いました。
現在の仕事内容を教えてください
カブクには今年の1月に入社して業務管理本部に配属となりました。当初は総務のような部署で、社内の問題や課題を見つけに行って解決を図る仕事をしていました。その後、生産本部製造課に異動となり生産本部長の元、3名のメンバーをまとめるチームリーダーとして働いています。
具体的な業務はカブクが提供するシステム「Kabuku Connect」を通じたビジネス案件の製造技術・加工面に関する全て、です。お客さまから3Dデータが提供されたら製造可否を判断したり、提携工場の中から対応可能な工場を探したり、提携工場の新規開拓、製造コストの管理をしたりと、営業的・エンジニア的どちらの業務も担っています。私の仕事は見積依頼や発注から検査納品までを円滑に、かつ高いQCD(品質・コスト・納品)で提供できるようにアレンジすることです。
これまで、どのようなキャリアを歩まれてきましたか
東京都出身で地元の工業高校を卒業後、職業訓練短大に入学しました。その後は海上自衛隊で技官として自衛隊が使う船舶に関する仕事に11年ほど従事しました。また、職業訓練指導員の免許を持っていたので、東京都の採用試験を受けて職業訓練校の教員を5年半ほど経験しました。
そこでプラスチックや金型に触れたことがきっかけで、プラスチックのエキスパートになろうと決めました。
それからも自動車、家電、材料など様々なメーカーで成形に関わってきました。日本だけでなくフィリピンのセブ島や中国に赴任したりと海外の工場で勤務した経験もあります。
カブクに入社したきっかけはなんですか
今までの職歴や特級プラスチック成形技能士の資格取得を含めて、プラスチック成形や金型、設計解析の分野を広く深く体得できたと感じていました。その中でもう少し幅広い分野で製造業全般を見るような仕事をしたいと思いカブクに入社しました。
以前はプラスチック成形の職人を目指していましたが、今は機械加工や板金、溶接、鋳造などの従来工法に加えて3Dプリンターなどの最新テクノロジーに関する知見を広げて、製造業のエンジニアとしての深みや幅をどんどん広げていきたいと思っています。
そして、実は私はゴールデン街の大ファン。約30年も通い続けていて私の生活にはなくてはならない存在です。そんなゴールデン街から徒歩1分という立地も決め手だったと言っても過言ではありません(笑)。
働く場としてのカブクの強みや魅力はなんですか
とにかくカブクには勢いがあります。
今まで日本企業では何をするにも時間と人を要する場合が多く、外資系では業務が縦割りで役割やルールにがんじがらめだと感じました。
しかし、カブクでは自分で一から考えて、自分で動いて結果を出す必要があります。何事も自分の手を動かすことで、今までの経験をフルで活かしながら、新しい知見を広げることができます。
そして、意思決定が速い!関わる全員が当事者意識をもって課題や結果を共有し、それぞれがスピーディーに取り組みます。会議一つにしてもその場で意思決定ができる。打てば響く、これはカブクの大きな強みです。これまで制約の多い環境で働いてきたこともあり、このスピード感はとても仕事がやりやすいと感じています。
優秀な人材が集まっているのも魅力のひとつです。それぞれが高い専門性とスキルを持ちながらもコミュニケーション能力が高くメンタルも強い。一緒に働く仲間が優秀だからこそ、遠慮なく結果に向けて全力で取り組めます。
また、もともと自主性の高い人の集まりなので、結果さえ出せば働く時間は各個人に任されています。ゴールデン街活動(笑)を行う上で、自分で時間の融通をつけられるのも嬉しいです。
カブクの課題について教えてください
各個人が優秀であるがゆえに個人プレーで結果を出すことがまだまだ多く、チームでより大きな仕事に取り組むことが今後より必要となるでしょう。そうしたチームをまとめるために、更なるコミュニケーションの改善やマネジメント層の充実も課題です。
どんな方がカブクの製造部門に適していると思いますか
ある分野を突き詰めたプロフェッショナルであることは大前提ですが、それだけではなく社内外に対して全方位的に対応できることが求められます。
製造コンサルタントの仕事では製造技術や加工知識だけでなく営業や経営、社内R&Dとの協働といった視点も必要になります。技術的なアプローチからお客様に提案したり、工場へのQCD対応として技術調整、品質管理、コストダウンや納品スケジュール管理や、社内のシステムへのアドバイスなど、製造業のエンジニアとしてのバックグラウンドを持っていながらも社内外とコミュニケーションを取れることも重要です。
また、手取り足取り教える、というよりは最初から実戦で全て自ら解決しなければなりません。入社時はKabuku Connectをはじめとしたプロダクトのキャッチアップ をはじめとした研修は行います。そのうえで、自分で仕事の仕方を作り込まなくてはいけないので、受け身の姿勢ではなく自主的に動ける人が向いているでしょう。
これから一緒に働くことになるかもしれないアナタに一言
様々な経験をもとに、アラフィフでカブクに飛び込んでいます。それに職業訓練校で教員の仕事もしていたので話を聞くのも得意な方だと思います。堅苦しい面接と身構えず、エンジニアとしてのキャリアパスについて相談してみる、という気持ちでいらしてください。まずは色々とお話しましょう!