自分たちの手で、トレカの新しい市場インフラをつくる。ジラフの事業と、これからの挑戦
「私たちがやっているのは、単にカードショップを増やすことではありません。トレカを売る人、買う人、集める人、楽しむ人が、安心して熱狂できる市場基盤をつくることです」
そう語るのは、ジラフ代表の麻生です。
ジラフは、トレーディングカード特化のフリマアプリ「magi」から事業を始め、現在は自社店舗・在庫保有モデルを軸に、トレカ市場に特化した事業を展開しています。2026年以降は全国主要都市への出店を加速し、将来的にはアジアにおけるトレカインフラとなることを目指しています。
今回は、ジラフがどのような事業をつくっているのか、なぜトレカ市場に大きな可能性があるのか、そしてこの事業を一緒につくる仲間に何を期待しているのかについて、代表・麻生に聞きました。
ジラフは、どんな事業をつくっている会社なのか
小林: 今日は採用候補者の方に向けて、ジラフの事業そのものについてお聞きしたいと思っています。まず、ジラフは今、どのような事業をつくっている会社なのでしょうか?
麻生: 一言で言うと、トレカ領域における新しい市場インフラをつくっている会社です。
トレーディングカードは、プレイヤーが遊ぶものでもあり、コレクターが集めるものでもあり、資産性を持つ商品でもあります。カード一枚一枚に希少性やストーリーがあり、人によって価値の感じ方も違う。非常に奥深い市場です。
私たちは、その市場の中で「安心して売れる」「安心して買える」「本当に欲しいものに出会える」環境をつくろうとしています。
小林: 単なるカード販売ではなく、市場そのものの基盤をつくる事業だということですね。
麻生: そうです。
もちろん店舗でカードを売買することは事業の中心にあります。ただ、私たちが目指しているのは、カードショップの多店舗展開だけではありません。
真贋判定、買取、販売、在庫管理、店舗オペレーション、オンラインとの連携、海外展開まで含めて、トレカ市場に必要な機能を自社で磨き込み、仕組み化していく。そこにジラフの事業の面白さがあります。
フリマアプリ「magi」から始まった、トレカ特化の挑戦
小林: ジラフの事業は、トレカ特化型マーケットプレイス「magi」から始まりました。なぜ最初にC2C、そしてトレカを選んだのでしょうか?
麻生: 創業当初から、「大きな事業を創り、上場を目指す」という目標は明確にありました。
当時、米国ではC2C領域のスタートアップが数千億円規模で上場する事例が出ていました。自分たちもC2C市場で大きな挑戦ができるのではないかと考えたのが始まりです。
ただ、C2Cのプラットフォームを成立させるには、取引頻度が高く、売り手と買い手の双方に熱量があるプロダクトである必要があります。その観点でたどり着いたのが、トレーディングカードでした。
小林: 「magi」では、どのような価値をつくろうとしていたのでしょうか?
麻生: 汎用フリマアプリでは拾いきれない、トレカならではの不安やニーズに向き合おうとしていました。
たとえば、高額カードの取引では「本物なのか」「状態は正確なのか」「安全に取引できるのか」が非常に重要です。そこで、カードラッシュ様との協業による「真贋鑑定付き安心取引機能」など、トレカに特化した取引体験を磨いていきました。
この時期に、トレカ市場におけるユーザーの熱量や、安心・安全な取引基盤へのニーズを深く理解できたことは、今の事業にもつながっています。
自社店舗・在庫保有モデルへ。事業の重心を変えた理由
小林: その後、ジラフはマーケットプレイスから、自社店舗・在庫保有モデルへ大きく事業の重心を移しました。なぜその意思決定をしたのでしょうか?
麻生: 大きな転機は、コロナ禍でした。
対戦プレイヤー向けの市場が一時的に縮小するなかで、コレクター向けの高価格帯市場に舵を切りました。試しに、数百万円〜1,000万円規模の貴重な遊戯王カードの買取・販売を告知したんです。
そうしたら、一瞬で売れました。
小林: そこで、コレクター市場の可能性を確信したと。
麻生: はい。「高額な商品ほど売りにくいのではないか」という仮説が覆りました。
むしろ、コレクターの方々には圧倒的な熱量がある。欲しいものがあれば、価格が高くても動く。その市場ポテンシャルを強く実感しました。
同時に、高額商品を扱うからこそ、仲介だけではなく、自社で現物を持ち、真贋を見極め、責任を持って販売することに大きな価値があると考えるようになりました。
小林: 自社で在庫を持つことは、リスクも大きいですよね。
麻生: もちろんです。
ただ、トレカ市場で本当に信頼される事業をつくるには、リスクを取ってでも自社で現物に向き合う必要があると考えました。自社で仕入れ、真贋判定し、価格をつけ、販売する。その経験値が積み上がるほど、事業の強さになります。
在庫を持つことは単なる販売手法ではなく、トレカ市場への解像度を高めるための事業基盤でもあります。
ジラフの強みは、現物・店舗・オペレーションを自社で磨き込めること
小林: 現在のジラフの事業上の強みは、どこにあると考えていますか?
麻生: 現物を扱う力、店舗を運営する力、そしてそれを再現性あるオペレーションに落とし込む力です。
トレカは、商品ごとの状態や希少性によって価値が大きく変わります。だからこそ、現物を見極める力が重要です。また、店舗では買取・販売・接客・在庫管理が日々発生します。現場で起きていることを理解し、改善し続ける必要があります。
私たちは、そこを自社で持っている。だからこそ、単にオンラインで取引を仲介するだけでは得られない知見が蓄積されます。
小林: 店舗事業でありながら、仕組み化や再現性も重要なんですね。
麻生: まさにそこが重要です。
一店舗だけ強い、特定の人だけができる、では全国展開はできません。買取、販売、在庫管理、人材育成、店舗マネジメントを仕組み化し、再現性の高いモデルにしていく必要があります。
ジラフは今、その高収益な店舗モデルを磨き込み、全国へ水平展開していくフェーズにいます。
歴史あるトレカ市場に、まだ業界標準はつくられていない
小林:トレカ市場そのものについて、どのような可能性を感じていますか?
麻生:トレカ市場は、玩具・遊戯の文脈から数十年、長いものでは100年近い歴史を持つ市場です。
一方で、リユース大手やプラットフォーマーの多くは、トレカを「複数カテゴリーのうちの一つ」として扱っています。専門的にフォーカスしているのは、独立資本の個人カードショップが中心です。
全国規模で計画的に出店し、組織採用を行い、テクノロジーやオペレーションを活用しながら市場全体をアップデートしようとしているプレイヤーは、まだ多くありません。
小林: 市場は大きいけれど、まだ構造化されきっていないということですね。
麻生: そうです。
歴史ある大きな市場でありながら、業界標準となる仕組みをつくる余地が大きく残されている。そこが、ジラフにとって最大のチャンスです。
私たちが目指しているのは、トレカを売る人、買う人、集める人、楽しむ人が、安心して熱狂できる市場基盤をつくることです。
10年後、20年後にジラフが業界のリーディングカンパニーとなり、トレカ市場のスタンダードを形づくることができれば、社会的にも大きなインパクトを生み出せると考えています。
2026年以降、全国主要都市へ。再現性あるモデルを一気に広げる
小林: 現在のジラフは、事業としてどのようなフェーズにあるのでしょうか?
麻生: 2025年以降、トレカ市場は再び大きな拡大フェーズに入っています。
ポケモン30周年に向けた期待感、インバウンド需要の本格化、PSAをはじめとするカードグレーディング文化の定着。市場そのものが底上げされるなかで、ジラフはすでに構築してきた高収益な店舗モデルを、全国へ一気に水平展開する段階に入っています。
小林: 今後の展開について、具体的に教えてください。
麻生: 2026年には、全国主要都市への出店を加速します。初期メンバーの現地派遣と、ローカル採用・育成を強固に推進していきます。
そして2027年には、主要都道府県のすべてのターミナル駅をカバーし、トレカインフラとして圧倒的なポジションを確立することを目指しています。
これまでは、私と各店舗が近い距離でつながる、ダイレクトなマネジメントの色が強い組織でした。ただ現在は、幹部陣の刷新、店舗統括組織の強化、管理本部の整備が進み、より組織的かつハイスピードに拡大できる体制へと進化しています。
小林: まさに、事業モデルを検証する段階から、スケールさせる段階に入っているんですね。
麻生: そうです。
今は、事業の勝ち筋が見えてきたうえで、それをどれだけ早く、強く、再現性高く広げられるかが問われるフェーズです。ここからの数年で、ジラフの事業規模も組織規模も大きく変わっていくと思います。
台湾から、アジアへ。日本発のトレカインフラを広げていく
小林: 海外展開も、ジラフの事業戦略の大きな柱だと思います。台湾市場では、どのような手応えがありますか?
麻生: 台湾は、地理的・文化的に日本のトレカとの親和性が高い市場です。遊戯王やワンピースカードなども深く根付いています。
台北をはじめとした都市部は人口密度が高く、観光客も多いので、店舗ビジネスとの相性も非常に良いと感じています。
実際に現地で展開してみると、日本のように爆発的なトレンド変動が起きる市場というより、プレイヤー・コレクター層が着実に積み上がっていく、堅実で持続的な市場であることが見えてきました。
小林: 海外でも、単に店舗を出すだけではなく、市場基盤をつくっていくという考え方なのでしょうか?
麻生: はい。
国によって市場の成熟度やユーザーの熱量、流通構造は違います。だからこそ、各国の市場を丁寧に理解しながら、ジラフが日本で培ってきた現物を扱う力、真贋判定、店舗運営、オペレーションを展開していく必要があります。
今後は韓国市場やシンガポール、その他アジア各国のリサーチなども進めながら、各国の熱量や市場動向に応じて、海外展開のスピードを柔軟に高めていきます。
ジラフが目指すのは、日本発のトレカインフラをアジアへ広げていくことです。
この事業を支える組織に必要な3つのバリュー
小林: 事業を全国、そして海外へ広げていくうえで、どのような組織が必要だと考えていますか?
麻生: 事業が大きくなるほど、組織の強さがそのまま事業の強さになります。だからこそ、私たちはバリューを大事にしています。
店舗統括組織と現場メンバーの理想の姿を言語化していくなかで、自然と3つに集約されました。
1つ目は「ベスト」です。今できる最善を考え、行動すること。現状に満足せず、常に改善点を探し、より良い結果を目指す。毎日コツコツと積み重ねる姿勢を大切にしています。
2つ目は「リスペクト」です。仲間やお客様に対し、敬意をもって接すること。信頼関係は、誠実な姿勢の積み重ねから生まれます。相手の立場や背景を理解し、自分自身が常に誠実であることを大切にしています。
3つ目は「エキサイト」です。変化や挑戦を楽しむこと。新しい発想や行動を恐れず、ワクワクする価値観を持って前に進む。急成長するジラフでは、変化を前向きに楽しめることが大きな力になります。
小林: 事業を語るうえでも、現場へのリスペクトは欠かせないですね。
麻生: そうですね。
トレカの事業は、現場での一つひとつの判断や接客、買取、在庫管理の積み重ねで成り立っています。店舗も本部も、同じ事業をつくるチームです。現場へのリスペクトがないと、強い事業にはなりません。
なぜ今、この事業に加わるのか
小林: 最後に、採用候補者の方に向けて、今ジラフの事業に加わる面白さを教えてください。
麻生: ジラフの最大の魅力は、拠点数・売上・組織規模のすべてがリアルタイムで伸びていることです。
しかも、これだけの成長率でありながら、管理本部と店舗統括、プロダクト組織を合わせても組織はまだ20名強。非常にコンパクトな少数精鋭体制です。
だからこそ、一人ひとりに任される役割は大きく、事業に与えられるインパクトも大きい。大手企業や成熟した中堅企業では経験しにくいスピード感で、昇格やキャリアアップの機会があります。
さらに、ジラフでは国内の店舗展開だけでなく、通販やC2C事業といったプロダクト領域、そして台湾をはじめとした海外展開にも関わるチャンスがあります。店舗で蓄積される現物・買取・販売の知見を、オンライン通販や「magi」のようなC2Cプロダクトにどう接続し、より便利で安心できるユーザー体験にしていくのか。リアル店舗とプロダクトの両方を持つジラフだからこそ、オフラインとオンラインを横断した事業づくりに関われます。
また、日本で磨いてきたトレカ事業のモデルを、アジア各国の市場に合わせてどう広げていくのか。現地の商習慣やユーザーの熱量、流通構造を理解しながら、店舗・通販・C2Cを組み合わせた海外事業づくりを経験できることも、今のジラフならではの面白さです。
また、入社時に与えられた職種や役割だけにキャリアが固定されるわけではありません。店舗運営、事業開発、採用・育成、海外展開、仕組み化、マネジメントなど、会社の成長に合わせて必要な仕事はどんどん生まれていきます。自分から手を挙げ、成果を出し、信頼を積み重ねていけば、キャリアの幅は自分次第でいくらでも広げていける環境です。
成果に対しては、大胆な昇給や経済的対価で報いる還元風土も整えています。
小林: 完成された会社に入るというより、伸びている事業を自分たちでつくっていくフェーズですね。
麻生: そうです。
ジラフは今、まさに第二創業期とも言える急成長の渦中にあります。完成された仕組みに乗るというより、自分たちで仕組みをつくり、事業を動かし、組織を強くしていくフェーズです。
自らの手でトレカ市場の新しいインフラをつくり、全国、そしてアジアへ広げていく。そんな面白い事業フェーズを、ぜひ一緒に楽しんでほしいと思っています。
こんな方と一緒に働きたい
小林: どのような方に、ジラフの仲間になってほしいですか?
麻生: まず、3つのバリュー「ベスト・リスペクト・エキサイト」に共感できる方です。
そのうえで、リアルなオフィス出社とチームワークを通じて成果を出すことにモチベーションがある方。自ら仕事を取りに行ける、スピード感のある方。店舗現場をリスペクトし、一緒に汗をかける柔軟性を持った方と一緒に働きたいです。
役員・管理職であっても、上から眺めるのではなく現場に飛び込める方がいいですね。
変化の多い環境を前向きに楽しみ、事業づくり・組織づくりに主体的に関われる方にとって、今のジラフはとても面白い環境だと思います。
小林: ありがとうございました。
麻生: ありがとうございました。ジラフの事業と未来を一緒につくっていける方と、お会いできるのを楽しみにしています。