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【解説付き】面接の時に使える心理学テクニック5つご紹介!



これから就職活動であったり、インターンの面接(面談)であったりと、

社会人とお話しする機会がある方は多いのではないでしょうか。

新春の季節。新しい出会いもこれから多くなっていきますね。

今回は、そんな時、特に就職活動の際に使える心理学テクニックをご紹介したいと思います!




1:返報性の原理



定義:他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱く

この原理は非常に強力です。

例えば、小さなことでも相手に対して先んじて行っておけば、相手は何かお返しをしなければ申し訳ないという心理が働き、相手なりのお返しをしてくれるようになります。

具体的な行動内容:

・人事部の採用担当者の名前を覚えておいて、話をする時に名前を呼んでから話を始める

・会場の片付けやレイアウト変更の際、資料の配布等に、自分から率先して動き、社員の負担を削減する。

非常に小さなことですが、社員は「あの人は気の利く人だな」という印象を覚えますので、

話をする際に、すでに周りの人とは印象がすでに違っていますし、もらいっぱなしなので、

何らかの形で(あなたの質問に対しては他よりも時間をかけるや丁寧に答える)お返しをしようという心理が働きます。

2:態度の類似性



定義:態度や言動が似ている人ほど人間は好意を持つ

これは結構巷にも溢れていることわざを心理学的に表したもので

「類は友を呼ぶ」というものです。

つまり、自分と言動や態度が似ている人ほど、その人のことが好きになるというものです。

経験の中から、この人自分と価値観が合うな〜とか、思った人って

実際に交流を深めている友人ではありませんか?

人間は基本的には「自分は正しいと思いたい生き物」だそうで、同じ価値観を共有できる人間を好む傾向にあるようです。

具体的な行動内容:

・相手の喋り方を真似る

社員が話している言葉の内容を聞き、論理的に喋るタイプの人か、多少まとまっていなくても

熱を込めて喋るタイプの人なのかを判断し、それを真似てみてください。


3:フレーミング効果



定義;ある選択肢の判断を人が行う場合、その絶対的評価ではなく、自己の参照点(基準点)との対比において比較されるため、絶対評価とは異なる判断を導く可能性があるという効果のこと

少し定義が難しいので具体例を出していきましょう。

例題:

A)100%の確率で1万円もらえる賭け事

B)10%の確率で10万円もらえるが、外れると何ももらえない賭け事

さて、あなたならどちらを選ぶでしょう?

こちらは行動経済学の中では非常に有名なお題ですが、

大半の人がAを選択するという結果が出ています。

どちらも数字で判断した時の期待値は1万円と両方の選択肢に違いはないのですが、

個々人の中で、得を基準にして(10万円もらえたらラッキー)選択肢を選ぶか、

損を基準にして(確実に1万円貰っておこう)選択をするかによって

選択結果が違ってきます。

人間って不思議ですね。

この効果から学べることは、

同じ客観的な事実であっても、伝え方ひとつによって相手に与える印象は全く異なる 

ということです。



4:アンチクライマックス法



定義;話の内容の結論を最初に喋ってしまうこと

これはよくビジネスの基本として結論(話のオチ)から先に伝えるということから出てきますが、

心理学としてもしっかりと提唱されている方法です。

話の内容の方向性と全体像を相手に理解させることで、

理解に対しての抵抗感を最初に無くしてあげるという方法です。

簡単な内容なので、話の構成の例を書くとすると、

「結論→起承転結」 という形で話がある状態のことをいいます。



5:認知的不協和



定義;人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表すこと

これは非常は使えればより良いという意味で書きますが、

なかなか面接の際に使えている就活生は少なかったように感じます。

そもそも知らない就活生の方が多いかもしれません。


例としては、イソップ童話のすっぱいブドウがあります。
たわわにも実ったおいしそうな葡萄を見つけた狐(見つけた葡萄はおいしいそうだという認知)は、
葡萄を取ろうとしますが、高い位置にあり、取ることができません。
(自力の努力では不可能だという変えることができない状況の認知
狐はこの後どうするかというと、変えることができない状況に対してではなく、
葡萄があたかも酸っぱくて価値のないものだと、認知を変えることによって
自分自身に対しての精神的な負担を減少させます。

結局のところ、

相手がもっている強烈な固定観念に対して矛盾する概念、反論不可能な事実を提示してあげればいいんです。

この認知的不協和のミソは、相手がもっている信念とそれと矛盾する事実の相反です。

これを面接の場で使用するとなると、もちろん目的を考えて使用する必要はあります。

具体例

自己PRとして、よく面接の場で聞かれることが多い(新卒採用の場面)

あなたはどんなリーダーシップをとって、成果をあげましたか?

という質問。

それに対しての回答として、

認知不協和を利用するとなると、

まず相手がリーダーとして想定していることを想像します。

例えば、みなさんはリーダーとはどのような人であるべきだと考えていますか?

その想像した姿があなたの中での固定観念であり、信念であり、

あなたがリーダーとして活躍しようとするとき、その理想像に合わせて活動しようとします

その概念に対して真っ向から矛盾するようなキーワードを用いて、あなたの自己についてPRするのです。

以下は例。

「私のリーダーとしてのスタイルは本やセミナ−で聞くようなスタイルではありませんでした。

私はなにもしませんでした

他のチームメンバーの誰よりも早くに帰宅したり、親睦を深めるための飲み会なども参加せずにいました。」


ここであなたはどのような感情が湧きましたか?

こいつはなにを言っているんだ?そんなリーダー、人から認められるわけがないだろう

という自分のもっているリーダー像と話の内容の中に矛盾を認知します。


「ただ、そのような行動をした理由として、

チームを招集して、一番初めのミーティングの際にメンバーの経歴や、性格、

チームを成功までに導くための計画を考えた際に、どのようなマネジメント方法がこのチームに適しているのかを考えたのです。

その結果、そのときに私が担当したチームはだれもが独立自尊の気質を持っており、

誰かから管理され指示されるというのが適していないマネジメント方法だと気がつきました。

なので私は、チームに対してのリーダーシップとしてあえてなにもしないという行動をとり

ただ責任者として行うべきこと、見えている視野の高さと広さを活用した業務を行っていました。」

しっかりと、なぜそのような行動をしたのかを説明します。

ここで相手を納得させることができなければ、まずいです。

目的は、自己PRとともに、相手の感情を動かして記憶に強烈に残すことです。

ただし、あまりにそのキーワード(概念)に対して、固定観念や信念が強すぎる相手に対しては

この方法は逆効果となってしまう可能性があります。

(自分の信念を変えることが自身にとって精神的苦痛が大きすぎるため)

これは特に、その信念が自分の行動や人生に大きな影響を与え続けてきた人です。

相手の経歴や性格を考えた上で使用するタイミングや質問に対しての回答は考慮する必要があります。

いかがでしたでしょうか?

以上はあくまでテクニックですので、翻弄されることなく

まずは足元である自己分析と自己投資からおこなってくださいね!

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