医院開業といってもニュアンスが伝わり辛いと思うので、
今回は企業というワードを使って医院開業について話をしようと思う。
起業=独立である。
当然いきなり独立するには知識や経験・ノウハウが不足しているため、起業予定の業界に就職し、
研鑽を積みながら起業の準備をするのが一般的な流れとなる。
(もちろん未経験の業種で起業する人も中には存在する)
起業する=経営者となる訳だが、サラリーマンと経営者には明確な違いが存在する。
サラリーマンは給料が保証されるため、成果の有無に関わらず、最低賃金以上の給与が会社から支給される。交通費等や必要経費も会社が負担してくれるため、クビにならない限り安泰と言える。
一方で、経営者(ここではフリーランスの話に限定するが)にはそうした保証は存在しない。
自ら営業に出て売上を創出し、経費をやり繰りして自分の取り分を捻出しなければならない。
ではどうして起業するのか?人によって理由は様々だ。
夢の実現のため、多額のお金を得るため、自由な時間を過ごすため、etc...
そうした生き方を求め、一部のサラリーマンはフリーランスの道を選ぶ。
では、医歯薬ネットでクライアントとしている医師に話を変えよう。
医師も通常のサラリーマンと同様に上述の理由で医院開業を目指す場合もあるが、それに限らない。
家族を含めたライフプラン検討の結果、開業に踏み切る例が少なくない。
事実、日本に医師は32万人いるが、クリニックは10万件以上あり、3人に1人が開業している。
ライフプランについて分かりやすい例を挙げると、子供の教育資金の捻出である。
子供が医師を目指す場合に備え、医科大学受験時に必要額の貯蓄を目指す。
日本の医科大学の学費は、私立の場合、2千数百万~6千万と高額だ。
病院勤めの医師の年収は1,500~1,600万と言われ高給であるが、医師の生活レベルを加味すると
それだけの資金を賄える医師はほんの一握りである。
それゆえ、開業して教育資金を貯めることを30代中盤から意識し、
また、開業することで時間的余裕を生み出し、家族団らんで過ごせる時間を夢見るのである。
医歯薬ネットでは、そうした医師の生活ぶりを「医師らしい暮らし」と表現し、それに寄与できるように コンサルティングすることをミッションとしている。
医院開業コンサルティングとは、医師の人生を左右する大事な業務であることは言うまでもないが、
その家族のライフプランにも多大な影響を及ぼす。
それゆえやりがいも大きく、医院開業を実現させたことによる達成感はひとしおである。