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フレックス制度が導入されたので、振り返りをしてみました

みなさん、こんにちは。人事の浪川です。

あっという間に2020年がやってきて、今年はついにオリンピックイヤーですね。私は幸運にもチケットに当選したので、今からオリンピックを心待ちにしています。

さて、アイリッジ&フィノバレーでは、昨年の8月からフレックス制度が導入されました。

すでにご存知の方も多いと思いますが、フレックス制度とは、個人が出社・退社時間や、単日の労働時間に裁量を持つことができる制度です。企業によっては、コアタイムが存在しない、フルフレックス制を導入していますね。

フレックス制度については、長らく要望があった制度のひとつで、今回の導入では、コアタイムを10時~15時、前後の7時~10時・15時~22時をフレキシブルタイムとして設計しました。

せっかくの機会なので、フレックス制度が組織に対してどんな影響をもたらしたか、簡単に振り返ってみたいと思います。

フレックス制度の振り返りアンケートを実施

アイリッジ&フィノバレーの社員を対象に、フレックス制度に関するアンケートに協力してもらいました。合計18問(記述含む)、回答者数は60名でした。

簡単にアンケート内容をご紹介します。

Q:フレックス制度がはじまってから、勤務時間帯に変化はありましたか?
A:変化があった(71.1%)、変化がなかった(28.3%)

70%以上の人が、勤務時間帯に変化があったと回答しています。

Q:フレックス制度によって、チームや部署、もしくは会社全体で、ポジティブな変化はありましたか?(働きやすさ、業務効率など):自由記述式
A:(エピソード抜粋)

  • 採用に良い影響が出ていると思う。
  • 非常にポジティブな影響があったと感じています。特に朝方に移して業務を行う事ができるようになり、これまでよりも確実に業務効率が上がっています。また家庭やプライベートの事情で融通が利かせられるようなったので満足度も高いです。


Q:フレックス制度によって、チームや部署、もしくは会社全体で、ネガティブな変化はありましたか?(働きやすさ、業務効率など):自由記述式
A:(エピソード抜粋)

  • コアタイム内にMTGが集中している。
  • 実態が分からないので憶測になりますが、チーム・部署間でフレックス制度の活用度合いに差があると不公平感が不満につながるかもしれないと思っています。


組織におけるポジティブ・ネガティブな影響について自由記述式で回答してもらったため、非常に具体的なエピソードを聞くことができました。


Q:フレックス制度に満足していますか?
A:約80%以上の人が、大変満足している・満足していると回答

現時点では、おおむね好評いただく制度になっているようです。

勤務表を集計してみました

フレックス制度が導入されたことで、どれくらい勤務時間帯に幅が出るようになったかを把握するために、勤怠データを集計してみました。まずは、フレキシブルタイムの利用状況を計るために、19時未満の退社を1回の利用として集計しました。(コアタイムが10時~15時のため、15時以降~19時未満の退社回数をカウントしています)


アイリッジとフィノバレーでそれぞれ集計しましたが、2社で大きな開きはありませんでした。各月で80%以上の人が、少なくとも1回は19時未満に退社しているというデータが出ました。個人の業務と都合をうまく調整して、コントロールしていることがわかります。

フレックス制度を振り返ってみて

その他、アンケートでは、現時点のフレックス制度の改善点や、制度の理解度なども聞きました。アンケート全体としては、ポジティブな内容や回答が多くなりましたが(内心ホッとしていますが)、物事には必ずメリット・デメリットが存在します。状況や程度によっては、制度の仕組み自体を見直すことも必要ですし、チームやグループ、プロジェクト単位で運用を工夫することでカバーできる部分もあります。大切なのは、私たちがどのように制度を活用し、自分たちにフィットさせていくか、というところだと思います。

フレックス制度が導入されるまでは、アイリッジ&フィノバレーでは、一部グループを除いては、10時~19時の定時を基本とした勤務体系になっていました。一般的なものであった一方、次第に社員数が増え、あらゆるバックグラウンドを持つ人たちの集団になる中で、多様な働き方を実現するためには、制度の仕組みを見直す必要が出てきました。

人数が増えれば、今までとは違った価値観や意見が生まれるようになります。組織や企業として、どのように多様性に適応し、尊重していくかは、大きなテーマだと思っています。

導入前後でもさまざまな意見が出ているフレックス制度ですが、このタイミングで振り返りを行い、組織に対しては当初の想定よりも順調に、ポジティブな影響が出ている制度だと考えています。引き続き、改善ポイントは注視しながらも、まずは組織として、一歩踏み出せたことを素直にうれしく思います。

昨今では、働き方改革も推し進められていますが、単純な時間や場所の制約だけでなく、仕事をするということ、働くということの本質に沿った人事制度や運用ができるといいなあ・・と思っています。

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