テクノロジーを駆使した資産運用サービスを展開するインヴァスト証券。支えているのはエンジニアたちだ。「金融」の堅いレガシーなイメージとは正反対に、自由で、新しい技術を積極的に取り入れる環境で、伸び伸びと開発に打ち込んでいる。今回は、2021年度入社のエンジニアたちに、入社の決め手、仕事内容、やりがい、チームの雰囲気などについて語ってもらった。前編・後編の2回にわたってお届けする。

≪前編≫はこちら

室　雄一朗氏
音楽大学を卒業後、2年間ITの勉強をしてSESの会社に就職。AI領域でキャリアを積みたいと考え、在職中にE資格を取得。2021年9月入社。

Daniel Wang　氏
中国の大学でソフトウェア開発を専攻。2007年に来日。以後14年間、SIerに経験を積む。請負業務に物足りなさを感じて転職活動開始。2021年11月入社。

青木　信明　氏
27歳のときにサービス業からIT業界に転身。SIerに11年、医療系ITベンチャーに4年強勤め、マネージャー経験もあり。2022年2月入社。

≪後編≫

仕事を任され、プロジェクトに貢献できることがやりがい。チームの雰囲気も良好

―お仕事上、やりがいを感じるのはどのようなときですか。

Daniel：自分の対応力が上がったなと感じるときや、役に立てている実感を持てるときでしょうか。入社以来、いろいろなタスクを経験していますが、最近ではAWSの認証サービスや、『MetaTrader』関連のいろいろな仕事を任されて、どれもしっかり期限内に完成できました。アラート対応もある程度できるようになって、役に立てていると感じています。もっともっと役に立ちたいです。

室：私は、現在、やっている業務がランキング集計なのですが、有効なAIエージェントがどのような条件か、その結果になる理由はデータ上のどこにあるのか、といったことを一つひとつ明らかにしていくプロセスが楽しいです。分析自体が楽しいですし、それに伴って得られる「要件と照らし合わせると、こうしたほうがいい」という考えが、提案として聞き入れてもらえたときなどにやりがいを感じます。目的やプロジェクトに寄与しているという実感が持てる瞬間です。

青木：自分もいろいろなことを任されて、日々、やりがいを感じていますね。作業をしていると、まだ業務知識が乏しいので、いろいろな課題や不明点が出てきます。自分なりに考えて、わからないと周りの人に聞くのですが、皆さん、すぐにフォローしてくれて。一人で課題を抱えて作業が止まるということはないので、日々の仕事そのものに手応えを感じています。

―いい会社ですね。

室：はい。雰囲気は非常にいいです。あと、多様な人がいます。国籍も多様で、プロ野球の巨人の話を聞くのと同じように、インドのクリケットの話を聞けるのをおもしろがれる人には、すごく楽しい環境だと思います（笑）

これは多様性のよさで、考え方も文化も一人ひとりが違うという前提があるので、変なバイアスがありません。「こうなんだ」と言えば「この人はこうなんだ」と、そのまま受けとめてくれるので、提案なども受け入れられやすいのだと思います。

Daniel：そうですね。多国籍でフラットな雰囲気がいいなと思います。先輩方は経験豊富で、技術も知識もすごいのですが、私の意見も受け入れてくれて話しやすいです。すごくいいチームだと思います。協力会社さんも含めて自分の分担が明確で、何かあれば責任を持って対応してくれるので、仕事もやりやすいです。フレックス、リモートワークもできますし。

青木：インド、中国、韓国、アメリカと多国籍ですが、皆さん、本当に日本語が上手です。でも、たまに中国語や英語が聞こえることもあって、私は元々、語学は苦手意識があったのですが、だんだん抵抗感が薄れてきました。自分も英語を話せたら、EAチームとももっとコミュニケーション取れるかなとか、前向きになっています。チームの雰囲気はすごくよくて、コアチームもほかのチームも、皆さん、やさしくフォローしてくれますね。

福利厚生もしっかりしています。驚いたのが「保育手当」。保育園代を会社が半分負担してくれるので、妻もすごく喜んでいます（笑）こんなのは初めてです。

技術、業務の両面で多様なことを学び、経験できる。チャンレジも推奨する社風

―インヴァスト証券で得られるものは何でしょうか。

青木：すごくざっくり言うと、多種多様なことができること。技術面では、ウェブサービスやAIの開発に携わり、データも取り扱い、AWSの各サービスなど外部サービスもかなり使っていて、技術者として多くを学べる環境です。アプリケーション開発を通じて、設計から開発、保守運用と一連のプロセスも経験できますし、業務面でも金融知識、株やFXの知識などがすごくつきます。これまで開発経験が少ないような人でも、ここで貴重な経験をたくさん積むことができると思います。

ただ、今は中途採用がメインで、基本的に皆さん、経験豊富なので、ジュニアレベルの方などに何かを教える環境は、あまり整っていないかもしれません。自分でどんどん聞いて回るような方だと、皆さん、聞かれれば丁寧に教えてくれるので、まったく問題はありません。受け身の方だと辛いかもしれません。

経営陣も「やりたい」と言えば、サポートしてくれる方々だと思います。EAチームのほうで、サーバーをオンプレからクラウドに移行したのですが、聞くと、新しい技術などは、多少コストがかかっても会社のため、エンジニアのため、みんなのためになるなら積極的に採用したそうです。頭からダメというのではなく、まず試してみるというスタンスなので、チャレンジはしやすい会社だと思います。

Daniel：青木さんが言うように、新しい技術は上の方がすごく進めてくれますね。自動化もどんどん進めています。EAチームも頑張ってくれていて、普段のデプロイメント、モニタリングなどは全部自動化でやっている点も、すごくいいと思います。AWSや『Kubernetes』など、いろいろなものに触れて、勉強できるので得られるものも多いです。自分は、インヴァストに来てから、何かを勉強して修得するスピードが速くなりました。

室：青木さんは、教える環境が整っていないと言いましたが、逆に情報を自分から取りにいくことはできます。基本的にはSlackなどでいろいろ見られますし、情報はあちらこちらに落ちています。情報共有は進んでいる会社だと思います。

私の場合は、1社目は小さなシステムで完結していて、コーディングして納品したら終わりということが多かったのですが、今は違います。その先のデプロイメント、マイクロサービス同士がどうつながるか、ほかの言語ロジックとの組み合わせはどうなっているのか―といったところを、一つのサービス全体として把握できる。これは、実装者としてはとてもいい経験で、得られるものは多いと思います。

―入社を希望される方は、金融業界の経験や知識がなくても大丈夫ですか。

青木：最初の研修期間に、各部署の方の動画などで、FXや投資に関する基礎的なことは教えてくれます。そこで最低限の知識は得ることができるので、入社前の時点では必須ではありません。実際、自分も金融業界経験ナシで、個人で投資やFXをやったこともありませんでした。

Daniel：そうですね。ビデオ研修や先輩の話を聞く研修もあって、充実しているので大丈夫です。自分も入る前は少し不安でしたが、仕事をするなかで、だんだん理解できるようになりました。

青木：ただ、入社後はやはり、ミーティングでいろいろな部署の方と話す際も、金融に関する言葉が多いので、知っているに越したことはないと思います。

―最後にこれから入る人にメッセージをお願いします。

青木：多種多様な技術を使っているので、たくさんの開発経験ができます。学ぶことが好きで、新しいことをどんどんやっていきたいという人には、すごくいい会社だと思います。今後もいろいろな開発が控えています。例えば『マイメイト』は、インデックスやクリプト等、アセットクラスの追加を予定しています。慣れるのは大変かもしれせんが、貴重な経験を積める会社なので、若手の方も含めていろいろな方に来てほしいです。カジュアル面談で話ができれば、興味を持ってくださる方もいると思うので、是非、一度いらしてください。

室：日本語だろうが英語だろうが、臆せず誰にでも働きかけられる人がいいですね。自身で課題を見つけたあとに、その先の解決策を計画、実行に移せる人をお待ちしています。