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ミス・イーランド「姉」が使えるようになりました――AIとつくる、これからのオンライン研究所

ICIのホームページに、AIクラークが“常駐”するようになりました。名前は、ミス・イーランド(姉)。ホームページを見ながら、「これって何?」「関連する考え方は?」と聞くと、ICIの情報を踏まえて案内してくれます。ただAIを置いただけではなく、ホームページそのものを「オンライン研究所」にしていく実験の一つです。読むだけのサイトから、話しかけられるサイトへ。こういうWebの使い方、ちょっと面白いと思いませんか?詳しくは本編で紹介しています。【ミス・イーランド「姉」が使えるようになりました――AIとつくる、これからのオンライン研究所】

なぜだ!――インテグラルを追いかけていたら、成人発達の現場にたどり着いた話

私は長いあいだ、インテグラル理論という壮大な「世界の地図」を追いかけてきました。しかし今向き合っているのは、目の前の人がどのように自分をつくり、悩み、変わっていくのかという、とても具体的な問いです。振り返ってみると、関心が変わったというより、昔から続いていた道の意味が、あとになって分かってきたのかもしれません。学びやキャリアは、いつも一直線には進みません。一見すると遠回りに見える経験も、あとから思いがけない形でつながります。「好きで追いかけてきたことは、仕事や未来にどうつながるのだろう」そんなことを考えている方にも、読んでいただけたらうれしいです。「なぜだ!――インテグラルを追いかけてい...

VUCAの隣に、BANIという言葉を置く――熊本の地震に触れて、考えたこと

変化が速く、先が読みにくい時代だと言われます。けれども、変化に「適応する」ことを求める前に、その人が安心して考え、迷い、助けを求められる状態にあるかを見つめる必要があるのかもしれません。熊本の地震に触れながら、VUCAとBANIという言葉を手がかりに、対人支援における「足場」について綴りました。一人ひとりが、自分の可能性を考え直せること。失敗しても戻ってこられる余白があること。答えを急がず、ともに考えられる場があること。これからの仕事や組織、そしてキャリアを考えるうえでも、大切な視点だと感じています。VUCAの隣に、BANIという言葉を置く――熊本の地震に触れて、考えたこと

自由なアイデアが生まれるところ――三上と、AI時代の思考の育て方

ふとした瞬間に浮かんだアイデアを、そのまま忘れてしまった経験はありませんか。昔、中国の文人・欧陽脩は、アイデアや文章の構想が生まれやすい場所として、馬上・枕上・厠上の「三上」を挙げました。今でいえば、電車での移動中、眠る前、散歩や一人で過ごす時間です。こうした時間にスマホを開くと、ついSNSやニュースを見てしまいます。けれど、スマホやAIは、思考を邪魔するだけのものではありません。思いついたことを音声で残す。短い言葉でメモする。AIと対話しながら整理する。ばらばらだった考えを、少しずつ一つの形にしていく。大切なのは、AIに考えてもらうことではなく、自分の中にあるものを見つけ、育てていくこ...

書くことは、自分を育てる

毎日、少しだけ書く。それだけで、自分が何を感じているのか、何に引っかかっているのか、何を考えようとしているのかが、少しずつ見えてくることがあります。今回の記事では、ジャーナリング=日々書くことの意味についてまとめました。完璧な日記を書く必要はありません。ほんの一言でもいい。 「今日は少し疲れている」「あの言葉が気になった」「このことはあとで考えたい」そんな短いメモが、あとから自分を助けてくれるこがあります。AIが考えを整理してくれる時代だからこそ、自分の言葉を日々残しておくことは大切です。後半では、Day Oneというアプリを使って、書く習慣をどう続けやすくするかについても触れています。...

AI時代だからこそ、「書くこと」の価値を見直したい―― 音声対話では得られない、思考を深めるためのAI活用

AI時代だからこそ、「書くこと」の価値を見直したい。AIと話せる時代になりました。でも、「話すこと」と「考えること」は、必ずしも同じではありません。実は、文章を書くことには、自分の考えを整理し、振り返り、深める力があります。AIは答えを出してくれる存在ではなく、一緒に考えてくれるパートナー。そんなAIとの付き合い方について、ICIの視点からまとめました。「AI時代に必要な学び方とは何か。」興味のある方は、ぜひご覧ください。AI時代だからこそ、「書くこと」の価値を見直したい―― 音声対話では得られない、思考を深めるためのAI活用

ICIマンスリーレター(2026年7月)

【6月のICIの活動をまとめました】ICIマンスリーレター 2026年7月号を公開しました。6月は、メタ・スーパーヴィジョン(MSV)の実践、一期一会のキャリア面談支援、実践研究員制度の設計、深読み会や公開文書のルール整備、ホームページ・メールレターを中心とした発信基盤づくりが進んだ一か月でした。ICIが大切にしているのは、単に学ぶことではなく、実践をもとに問いを立て、対話し、振り返り、共有可能な知として育てていくことです。少人数でも、問いを持ち、実践し、共に学びながら場をつくっていく。そんな活動に関心のある方に、ICIの現在地を知っていただける内容になっています。【 ICIマンスリーレ...

技法指導を超えて、実践者の成長へ――ICIが大切にするMSVの基本視座――

人の相談にのる仕事では、知識やスキルを覚えることも大切です。でも、それだけでは十分ではありません。実際の面談では、相手の話が揺れたり、迷いが言葉の奥に隠れていたり、最初に話していた悩みとは違うテーマが見えてきたりします。そんなときに大切になるのは、決まった型どおりに話を進めることではなく、相手との関わりの中で何が起きているのかを感じ取り、自分自身もどう反応しているのかに気づきながら、よりよい関わりを選んでいく力です。ICIのMSVは、キャリアコンサルタントがその力を育てていくための学びの場です。面談を「正しく直す」のではなく、実践者が自分の関わりを深く理解し、次の現場でより自由に動けるよ...

『モヤモヤ』を聴く――カウンセリングにおけるオノマトペ

「モヤモヤする」仕事や人生について考えるとき、多くの人がこうした言葉を使います。実は、この何気ない一言の中に、まだ言葉になっていない願いや葛藤、違和感が隠れていることがあります。今回は、カウンセリングや対人支援の現場から見た「オノマトペ」の面白さについて書いてみました。人の成長やキャリアを支援する仕事に関心のある方に読んでいただければ嬉しいです。『モヤモヤ』を聴く――カウンセリングにおけるオノマトペ

ICIマンスリーレター(2026年6月号)

2026年6月のICIマンスリーレターを公開しました。今月のテーマは、AI時代の対人支援と、実践知を社会にひらくことです。AIは、面談記録を要約したり、振り返りの問いを出したり、支援者の応答を客観的に見直す手がかりを与えてくれます。一方で、相談者との信頼関係を築き、その人の人生に関わる重みを引き受けるのは、人間の支援者です。5月のICIでは、SV・MSV、キャリアコンサルタントの質向上、青少年の面談支援、Plaudによる記録活用、ナレッジ公開などを通じて、AI時代の対人支援のあり方を考えました。また、2026年7月よりマンスリーレターの形が変わります。今後も受け取りを希望される方は、改め...

箍《たが》という知恵

【ばらばらでも、ひとつの器になれる】桶や樽には、「箍(たが)」という輪がはめられています。木の板は、一枚一枚だけでは水を受け止める器にはなりません。でも、外側から箍がかかることで、それぞれの板が支え合い、ひとつの器になります。これは、人やチームにも似ているなと思いませんか?みんなが同じである必要はありません。違う考え方、違う得意分野、違うペースがあっていい。でも、完全にばらばらのままだと、大切なものを受け止める器にはなりにくい。そこには、ゆるやかにつながるための「輪」が必要です。それは、信頼だったり、約束だったり、場の空気だったり、誰かを大切にしようとする気持ちだったりします。誰かを無理...

「ほれこみ」を超えて―― 対人支援における“慈愛”という視点

「この人についていきたい」「この人なら自分を変えてくれる」そんな気持ちになったことはありませんか?実は心理学では、こうした状態を「ほれこみ」として研究してきました。でも、“憧れ”や“理想化”が強くなりすぎると、自分で考えられなくなる相手に依存してしまう「正解」を求め続けてしまうことがあります。今回のICI Insightsでは、フロイトや小此木啓吾の考えをヒントに、「共感」と「慈愛(コンパッション)」の違いについて考えてみました。本当に大切なのは、「この人は完璧だ」と思うことではなく、「弱さや未熟さも含めて、その人を尊重できること」なのかもしれません。対人支援、教育、キャリア、心理学に興...

『徒然草』第155段――四住期とインテグラルキャリアの視点から

「キャリア」と聞くと、就職、転職、昇進、スキルアップのことを思い浮かべる人が多いかもしれません。でも本当は、キャリアとはもっと広いものです。どんなふうに生きたいのか。どんな役割を担いたいのか。何を大切にして、何を手放していくのか。今回は、吉田兼好の『徒然草』第155段を、現代のキャリア観から読み解いてみました。春が終わってから夏が来るのではなく、春の中にすでに夏の気配がある。この考え方は、私たちの人生やキャリアにも重なります。いまの自分の中に、もう次の季節が始まっているかもしれない。そんな視点で、自分のこれからを考えるきっかけになればうれしいです。古典は、意外と今の私たちに近いところで語...

「AIと人の“あいだ”にあるもの」—— ミス・イーランド × Claude × Kei 鼎談

AIがどんどん賢くなる時代に、「じゃあ、人間って何なんだろう?」と思ったことはありませんか?最近は、相談も、文章も、アイデア出しも、AIがかなりできるようになってきました。でも実際に対話していると、“人間にしかできないこと”も逆に見えてきます。たとえば、・迷いながら話すこと・沈黙を共有すること・うまく言葉にならない感情を抱えること・誰かと一緒に悩むこと今回の記事では、Claude AI、ミス・イーランド、Keiの鼎談形式で、「AIと人の“あいだ”にあるもの」をテーマに語っています。AI時代だからこそ、「人間らしさ」をどう考えるか。そんな話に興味がある人に、ぜひ読んでもらえたら。「AIと人...

対人支援における「コストのかかるシグナル理論」――信頼を担保するコストという考え方

「本気です」と言うのは簡単です。でも、本当に本気かどうかは、言葉よりも行動に表れることがあります。たとえば、時間をかけて学ぶこと。失敗のリスクを引き受けること。誰かのために面倒な確認をすること。すぐに結果が出なくても、関わり続けること。進化生物学には、こうした行動を考えるヒントとして「コストのかかるシグナル理論」という考え方があります。簡単には偽装できない負担を伴う行動は、その人の本気度や信頼性を示すサインになりやすい、というものです。AIが自然な言葉を話せるようになった今、人間にしかできないことは何か。その一つは、時間をかけて関わること、責任を持つこと、逃げずに向き合うことかもしれませ...